お庭にエキゾチックな風を運ぶ、南国の花・マンデビラの育て方
どこか南国チックな雰囲気を持つマンデビラ。
5月から10月頃にかけて開花し、お庭やベランダを夏らしく彩ってくれます。
ツル性植物なので、フェンスや壁に這わせたり、アーチ仕立てにしたりするのもステキです。
今回は、そんなマンデビラの育て方や育て方のポイント・注意点をご紹介します。
マンデビラってどんな植物?
マンデビラは、キョウチクトウ科のツル性植物です。
原産地は中央アメリカやアルゼンチンなどの南米で、それゆえ、暑さには強く寒さには弱い性質をしています。
植えつけの適期は4月から6月。
植え付け後、気温が15℃以上になる5月から10月頃にかけて、ピンクや白・赤などビビッドな色の花を咲かせます。
マンデビラの育て方のポイント・注意点は?
マンデビラは夏の花としてガーデニングにぴったり。
比較的簡単に育てられる植物ではありますが、綺麗な花を咲かせるためには、いくつか育て方のポイントがあります。
苗の選び方
マンデビラは、苗を購入して育てるのが一般的です。
苗を購入する際は、葉の色が青々としていてツヤのある株を選びましょう。
変色している葉が多い株は、すでに根腐れを起こしている恐れもあるので避けてください。
育てる場所は?
マンデビラは南米の熱帯地方を原産としているため、日当たりをよく好みます。
日照時間が不足していると、花がつかなかったり生長がうまくいかなかったりすることも。
年間通じて日がよく当たる場所で栽培しましょう。
庭植えか鉢植えか、どっちがいい?
マンデビラは、庭植えでも鉢植えでも育てられます。
ですが、冬場の温度管理のことを考えると、移動させやすい植木鉢で育てたほうが簡単です。
植え付けの用土について
マンデビラは水はけのよい土壌を好みます。
用土には、「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」を使用しましょう。
あらかじめ元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているのでとても便利です。
また、マンデビラはアブラムシ被害に遭いやすい植物です。
アブラムシを発見したら、アブラムシ退治と同時に肥料効果を発揮する「ハイポネックス原液殺虫剤入り」を250倍に希釈して株元にあたえましょう。
水やりについて
マンデビラは乾燥に強い植物で、過湿は苦手です。
水をやりすぎると根腐れを起こして枯れてしまうことがあります。
庭植えの場合には、よほど乾燥が続かない限り水やりは不要です。
鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いたら鉢底から流れ出すように、たっぷりと水をあげましょう。
この際に、花には水がかからないように注意してください。
肥料について
春から秋にかけて、マンデビラは生育期に入ります。
この時期に、じっくり効く緩効性置肥「プロミック草花・鉢花用」を土の上に置きましょう。
また、栄養を多く必要とする開花時期には、液体肥料「ハイポネックス原液」を水で500倍に希釈し、週に1回程度与えます。
冬越しの仕方
マンデビラは耐寒性が高くありません。
気温が10℃~15℃を下回ると、生育が衰え、最悪の場合枯れてしまうこともあります。
10月頃になって最低気温が15℃を下回るようになったら、暖かい室内に取り込んであげましょう。
なお、室内に取り込むときにツルの切り戻し作業を行い、長く伸びたツルを30cm程度にまでカットしておくと、翌年花がつきやすくなります。
この記事で紹介された植物について
マンデビラ
学名:Mandevilla /科名:キョウチクトウ科 /別名:デプラデニア /原産地:中央アメリカ~アルゼンチン /分類:つる性多年草 /耐寒性:弱 /耐暑性:強
春から秋まで長期間開花するマンデビラ。