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紅葉する植物を育ててみよう!おすすめの庭木や多肉植物は?

紅葉する植物を育ててみよう!おすすめの庭木や多肉植物は?

鮮やかに色づく葉を見ると、晩秋の空気を感じます。植物の紅葉は、どのようにして起こるのでしょうか。今回は、紅葉の仕組みや、ガーデニングにおすすめの紅葉する植物、多肉植物の紅葉などについてご紹介します。

寒くなると葉の色が変わるのはなぜ? 紅葉の仕組み

夏が過ぎて秋が訪れ、気温がぐっと下がると、紅葉の季節がやってきます。青々としていた葉が色づくのは、どういった理由によるものなのでしょうか。まずは、紅葉の仕組みについて簡単にご紹介します。

季節の変化による気温・日照時間の影響

緑色の葉にはクロロフィルという色素が存在しています。クロロフィルは光合成に関係しており、日光のエネルギーを吸収する際に使われています。気温が下がり、日照時間が短くなると光合成の効率が低下します。そうなると葉を残しているエネルギーが足りなくなるため、植物が落葉する準備を始めます。その過程で起こるのがクロロフィルの分解です。クロロフィルが分解されることで、葉に含まれるほかの色素が合成・分解され、色が変化していきます。

紅葉の色が異なる理由

紅葉とひとくちにいっても、植物によって鮮やかな赤い葉になるものもあれば、明るい黄色い葉になるものもあります。葉が赤くなるのはアントシアニンと呼ばれる色素が合成されるためです。クロロフィルの分解によって生じたグルコースが葉の中のアントシアニジンと結合し、アントシアニンがつくられます。また、黄色い葉に変化するのには、カロチノイドという色素が関係しています。カロチノイドはクロロフィルよりも分解されるスピードが遅いのが特徴です。クロロフィルの分解が進むにつれ、黄色い葉ができあがります。

紅葉する植物5選

こちらでは、紅葉する植物のなかでもガーデニングに向いているものをご紹介します。お庭やベランダで育てて、季節の移り変わりを味わってみましょう。

ブルーベリー

ブルーベリー

育てやすい果樹のひとつであるブルーベリー。夏の間はさわやかな緑の葉が楽しめるほか、実の収穫も行えるのが魅力です。鉢植えも地植えも可能で、ベランダでも栽培できます。確実に収穫したい場合は、同じ系統から2品種以上を選び、近くに植えると良いでしょう。ブルーベリーの葉は、気温が下がるにつれて赤く紅葉していきます。比較的落葉が遅いため、環境によっては長く紅葉を楽しめるかもしれません。葉が落ちたあとはブルーベリーが休眠期に入ります。その間に剪定して、次のシーズンへ備えましょう。

ドウダンツツジ

ドウダンツツジ

ドウダンツツジは、日本原産の落葉低木です。最近では、花瓶に生ける枝ものとしても人気を集めています。春から初夏にかけて白く可愛らしい花を咲かせたあとは、葉の観賞を楽しめます。ドウダンツツジの葉は、緑色から徐々に赤く染まっていきます。小さな葉がたくさんつくドウダンツツジの紅葉は大変見事です。日光にたくさん当てることで色鮮やかな赤色になるため、育てる際は植えつけ場所に気を配りましょう。また、翌シーズンも花を咲かせたい場合は、花芽がつく前の5月~6月に剪定を済ませましょう。

コキア

コキア

こんもりとした丸い姿が特徴的なコキア。育てやすい一年草で、初夏から冬にかけて草姿を観賞できます。9月ごろに小さな花をつけますが、色が淡い緑色のため、あまり目立ちません。コキアの紅葉時期は10月~11月にかけてです。品種によっては紅葉しないものもあるため、赤くなったコキアを楽しみたい場合は確認しておきましょう。真っ赤なコキアがたくさん並ぶ様子は、不思議な世界に迷い込んだような気分を味わわせてくれます。いくつも植えて、個性的なお庭を演出するのもおすすめです。

ハナミズキ

ハナミズキ

ハナミズキといえば、春から初夏にかけて、白や赤の花をつける姿を想像する方も多いのではないでしょうか。ハナミズキは花だけでなく、紅葉も楽しめる花木のひとつです。10mほどに生長するため、広いスペースを確保して植えつけしましょう。ハナミズキの紅葉は早めで、本格的な冬を迎える前に落葉してしまうこともあります。真冬の間は、美しい枝ぶりを観賞しましょう。春が近づくと花芽がつき、枝先が膨らんで独特な形になるのも魅力です。

オオデマリ

オオデマリ

毬のようにふんわりと丸く、豪華な装飾花をつけるオオデマリ。初夏に咲く花の姿が有名ですが、秋になると美しい紅葉が楽しめる樹木でもあります。樹高は3m~4mですが、枝を広く伸ばすため地植えに向いています。オオデマリの葉は、秋になると黄色や赤色に変化していきます。落葉してカラフルな葉の観賞が終わったら、寒肥として100%天然有機肥料のバラ専用肥料を施して次の季節に備えましょう。

多肉植物を紅葉させるコツやおすすめの種類は?

多肉植物_紅葉

ぷっくりとした姿が魅力の多肉植物は、品種によって紅葉するものがあります。多肉植物を育てる際は、ぜひ葉色の変化も楽しんでみましょう。最後に、多肉植物を紅葉させるコツや、おすすめの種類についてご紹介します。

紅葉させるコツ

多肉植物が紅葉する条件は、ほかの植物と変わりません。気温が下がり、日照時間が短くなっていくと紅葉が始まります。きれいに紅葉させたいときは、温度管理と日当たりに気を配りましょう。基本的に、一気に気温が下がり、日光をたくさん当てることができれば鮮やかな色になりやすいといわれています。水やりを控えめにするのもポイントです。

ただし、多肉植物は耐寒性が弱いものが多く見られます。霜に当てないように注意し、必要であれば室内で管理しましょう。

おすすめの種類

エケベリア

エケベリア

エケベリアのなかには、紅葉する品種がいくつか見られます。葉の際から徐々に赤くなり、最終的には全体が色づくのが特徴です。また、品種によっては赤よりもピンクに近い紅葉を見せてくれるものもあります。

セダム

セダム

バナナの実のような、細長い葉をつける品種が有名なセダム。育てやすさからも人気を集めているセダムは、寒さが増すごとに葉を紅葉させます。色が徐々に変わっていくため、可愛らしい葉のグラデーションを楽しめるでしょう。

カランコエ

カランコエ

カランコエには豊富な品種が存在します。熱帯らしい鮮やかな花を咲かせるものも有名です。品種によって葉の形や紅葉の色味なども異なるため、ぜひ栽培して、どのような姿になるのか確かめてみましょう。

おわりに

紅葉する植物を育てていると、四季の流れを感じられます。葉や花など、一年を通して観賞できるものが多いのも魅力です。紅葉する植物をお庭やベランダで育てて、葉の色の変化を楽しんでみましょう。

 

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