更新日:2023.06.09
【観葉植物】 失敗しないピレアの育て方!ピレアの品種ごとの特徴と選び方をご紹介
- 目次
-
- 動画でわかりやすく!おすすめ観葉植物を紹介!!
- ピレアとは
- ピレアの概要
- ピレアの特徴
- ピレアの栽培スケジュール
- ピレアの選び方
- ピレアの種類
- ピレア・カディエレイ
- ピレア・ヌンムフォラリア
- ピレア・ムーンバレー
- ピレア・グラウカ・グレイジー
- ピレア・ミクロフィラ
- ピレア・サンパウロ
- ピレアの育て方のポイント
- 栽培温度
- 日当たりと置き場所
- 栽培方法
- ピレアの苗植えのやり方と育て方
- ピレアの鉢植え
- ピレアの地植え
- 用土
- ピレアの水やり
- 夏場の水やりのポイント
- 冬場の水やりのポイント
- 葉水は1年を通して毎日与える
- 肥料
- 肥料の種類
- 活力剤の使用
- ピレアの植え替え
- ピレアの剪定
- ピレアの剪定の時期
- 剪定のやり方
- ピレアの増やし方
- ピレアの病害虫
- ナメクジ
- カイガラムシ
- ハダニ
- ダンゴムシ
- バッタ
- コバエ
- ピレアがかかりやすい病気
- 葉枯病
- 炭そ病
- まとめ
葉に独特の班が入ったピレアは、個性的な美しさから観葉植物として人気のある植物です。
品種によって班の模様はさまざまで、インテリアに合わせてピレアを選べば、空間をおしゃれに演出できます。
育て方も難しくなく比較的育てやすいピレアは、水やりの頻度や温度調整を適切に行うのが上手に栽培するポイントです。
失敗しないピレアの育て方と、季節に応じた管理のコツなどをご紹介します。
動画でわかりやすく!おすすめ観葉植物を紹介!!
ピレアとは
ピレアは、常緑多年草もしくは一年草の植物です。原産国の熱帯から亜熱帯の地域では、約650種ものピレアが自生しているといいます。ピレアの葉には独特の班が入っているのが特徴で、個性的で美しい見た目から観葉植物として人気です。ピレアのなかでも古くから栽培されている「ピレア・カディエレイ」という品種は、「アサバソウ」という名前でも知られています。
ピレアの概要
ピレアはイラクサ科ミズ属の植物で、原産は熱帯から亜熱帯の地域です。品種により常緑多年草もしくは一年草の植物のため、一年を通して葉は緑色で枯れることはありません。草丈は15cmから80cmと品種によって異なり、上に立ち上がるように生長するピレアと、這うように生長する「ほふく性」のあるピレアがあります。
ピレアの特徴
ピレアは葉に独特な斑の模様が入っているのが特徴で、多くのピレアは縦方向に3本程度の白い班がみられます。葉は卵形で濃い緑や明るい黄緑色をしており、班の白さとのコントラストが美しい植物です。
ピレアは品種が非常に多く、葉の色や斑の色は品種によってさまざまです。なかには黒っぽい葉の色をしたピレアや、シルバーの班が入ったピレアもあります。たくさん茎を伸ばして生長すると、こんもりとしたかわいらしい草姿になるのもピレアの特徴です。
見た目がおしゃれで個性的なピレアは、観葉植物として人気です。水やりの頻度も多くなく、基本的には肥料を与えなくてもよく育ちます。栽培に適した温度も10℃〜35℃と、そこまで神経質に管理する必要がないため、育てやすい植物といえるでしょう。
ただしピレアは生長のスピードが早く、葉と茎はグングン育ちます。放っておくと草姿が崩れてしまうため、美しさを保つためには定期的な剪定が欠かせません。
ピレアの栽培スケジュール
ピレアは、5月から9月頃が生育期にあたります。植えつけや植え替え、挿し木でピレアを増やすなら、根をぐんぐん伸ばす5月から9月の生育期に行うとよいでしょう。気温が低くなる10月頃から3月頃までは、ピレアの生長は鈍り休止期に入ります。
ピレアの選び方
観葉植物としてピレアを楽しむなら、好みの見た目でピレアを選んで問題ありません。ピレアは品種によって葉の色や斑の模様、草姿はさまざまです。インテリアの雰囲気に合わせたり、鉢植えのデザインに合わせたりして選んでみてください。あらかじめピレアをどこに置くか決めておくと選びやすいです。
ただしピレアを選ぶ際の注意点として、葉や茎にハダニやアブラムシなどの害虫がついていないか必ず確認しましょう。害虫がついているとピレアが弱ってしまい、他の植物に付着してしまう恐れがあります。
ピレアの種類
ピレアは、品種により見た目や雰囲気が大きく異なる植物です。人気のあるピレアの品種をご紹介します。
ピレア・カディエレイ
ピレアのなかでも定番の品種が、ピレア・カディエレイです。葉に銀色の模様がはっきりと入っていることから、「アルミニウムプランツ」とも呼ばれています。「アサバソウ」と呼ばれるのもこの品種のピレアです。葉の濃い緑と銀色のコントラストが美しく、観葉植物として人気があります。
ピレア・ヌンムフォラリア
葉の形は丸みがあり、表面がツヤツヤしているのが特徴です。葉の色は黄緑色で、ミントの葉にも似ています。ピレア・ヌンムフォラリアは這うように生長する「ほふく性」があり、横に広がって伸びていくのも特徴です。草姿は横広がりでかわいらしく、ミントのような爽やかな印象を与えます。
ピレア・ムーンバレー
ピレア・ムーンバレーは、鮮やかな黄緑色の葉が特徴のピレアです。葉の中心は茶褐色で、縁にいくほど緑が鮮やかになります。葉の表面はちりめん状のしわがあり、ボコボコと立体的です。ピレア・ムーンバレーは耐陰性のある品種ですが、あまり暗い場所に置くと葉数が減ってしまうので置き場所に注意しましょう。
ピレア・グラウカ・グレイジー
丸くて小さな葉がかわいらしく、シルバーグレーの斑が入っているのが特徴です。葉の色はやや薄めの緑色で、落ち着いた雰囲気があります。ピレア・グラウカ・グレイジーはほふく性があり、仕立て方次第でしだれ姿も楽しめる品種です。夏には10輪ほど薄いピンク色の花が咲きます。
ピレア・ミクロフィラ
小さくて細かい葉をたくさんつけるのが特徴のピレアです。葉をたくさんつけることから「コメバコケミズ」とも呼ばれます。葉はみずみずしくツヤがあり、緑色が鮮やかでフレッシュな印象を与えます。ピレア・ミクロフィラは一年草の品種ですが、種がたくさんつくため、毎年同じ場所で発芽するのも特徴です。
ピレア・サンパウロ
小さな葉をたくさんつけ、つるを伸ばして生長するピレアです。鉢植えで栽培すると溢れるように生長していき、しだれ姿はとても優雅にみえます。吊るすタイプのポットに入れて鑑賞するのもよいでしょう。見た目はとても繊細なピレア・サンパウロですが、非常に丈夫な性質を持ち育てやすいのも特徴です。
ピレアの育て方のポイント
ピレアは耐暑性と耐寒性があり、丈夫で育てやすい観葉植物です。鉢植えも地植えも可能ですが、寒さの厳しい真冬には保温対策や霜対策を行う必要があります。また草姿を美しく生長させるには、ピレアの置き場所を選ぶことも大切です。ピレアの育て方のポイントをご紹介します。
栽培温度
ピレアの生育に適した気温は15℃から30℃ですが、10℃から35℃の範囲なら栽培が可能です。ただし夏になり気温が33℃を超えると生長が鈍るため、屋外にピレアを置いている場合は涼しい室内に置くようにしましょう。
またピレアに耐寒性はありますが、7℃を下回るのはピレアにとって好ましくありません。霜が当たると霜枯れしてしまうこともあるため、冬場は室内の暖かい場所で栽培するのがおすすめです。必要に応じてピレアをファンヒーターなどで保温する方法もあります。
日当たりと置き場所
ピレアを置く場所は、一年を通して暖かく風通しのよい半日陰が理想的です。半日陰とは1日のうち半分くらい日が当たる場所をいいます。ピレアは直射日光に当たると葉が焼けてしまうのですが、だからといって日にまったく当たらないと株が弱く育ってしまいます。1日中日当たりのよい場所ではなく、朝から昼過ぎくらいまで日が当たるような、1日のうち一部の時間だけ日が当たる場所に置きましょう。
夏の置き場所
屋外でピレアを育てる場合、日差しの強い猛暑日には屋内に移動させましょう。風通しがよく、直射日光が当たらない、明るい日陰のある場所が理想的です。レースカーテン越しに日差しが入ってくる窓際などがよいでしょう。ただし直射日光が当たると葉が焼けてしまうため、カーテンのない窓際は避けてください。
冬の置き場所
肌寒くなってきたら、ピレアに霜が降りないようできるだけ室内に置くようにしましょう。室内でも窓際や玄関は気温が下がりやすいため、部屋の中心付近にピレアを置くのがおすすめです。
日当たりの向き
ピレアは、光の方向に向かって生長する特性があります。特にピレアを地植えする場合は、日が差す方向をあらかじめ確認しておきましょう。鉢植えでピレアを栽培する場合は、ときどき鉢植えの向きを変えて、バランスよく生長させるのがおすすめです。いつも同じ向きに置いていると、よく日が差す箇所だけ生長してしまいます。
栽培方法
ピレアの栽培方法は、鉢植えと地植えがあります。どちらの方法でもピレアを栽培できますが、冬の寒さが厳しい地域は、鉢植えにしたほうが安心です。ピレアに霜が当たると霜枯れしてしまう可能性があります。
ピレアの苗植えのやり方と育て方
ピレアの苗植えの時期は、ピレアが生育期に入る4月から9月が最適です。苗を鉢植えする方法と地植えする方法をご紹介します。
ピレアの鉢植え
ピレアの苗を鉢に植えるときは、苗の大きさよりもひと回り大きい鉢を用意してください。使用する用土は水はけの良い観葉植物用の培養土がおすすめです。
【鉢植えのやり方】
- ポットから根鉢を崩さないようにピレアの苗を取り出します。
- 根についた土を3分の1ほど落とし、傷んだ根があれば取り除いてください。
- 観葉植物用培養土に元肥として約2年間肥料効果が持続する『マグァンプK大粒』を混ぜ込みます。
- 土に苗よりもひと回り大きい穴を掘り、苗を穴に入れます。
- 葉に土が被らないように土をかけて、たっぷり水を与えてください。
その際に植物用活力液『リキダス』を1,000倍に希釈して根の活着を促しましょう。
ピレアの地植え
ピレアを地植えするときは、植える場所の選び方も大切です。水はけがよく、半日陰の場所を選んでください。土に腐葉土を混ぜておくと、ピレアが順調に育ちやすくなります。
【地植えのやり方】
- ポットから根鉢を崩さないようにピレアの苗を取り出してください。
- 根についた土を3分の1ほど落とし、傷んだ根があれば取り除きます。
- 地植えする場所に苗よりもひと回り大きい穴を掘り、腐葉土を2〜3割混ぜてください。
- 元肥として約2年間肥料効果が持続する『マグァンプK大粒』を混ぜ込みます。
- 腐葉土を混ぜたら穴に苗を入れ、葉に土が被らないように土をかけ、たっぷり水を与えてください。その際に植物用活力液『リキダス』を1,000倍に希釈して根の活着を促しましょう。
用土
ピレアは水はけの悪い土で育ててしまうと、根腐れを起こすことがあります。栽培にはできるだけ水はけのよい土を使用するのが、育て方のポイントです。鉢植えするときは、観葉植物用の培養土を使用しましょう。地植えする場合は苗を植える前に、土に腐葉土を2〜3割混ぜておくのがおすすめです。
用土を自分で作る場合は、赤玉土と腐葉土と川砂を6対3対1の割合で混ぜて使用します。赤玉土は小粒のものを使用するとよいでしょう。川砂は園芸店、ホームセンターなどで購入できます。
ピレアの水やり
ピレアの水やりの頻度はあまり多くなく、基本的には土の表面が乾いたタイミングでたっぷり水を与えます。夏場では3〜5日に1回程度、冬場は完全に土が乾いてから水を与えるくらいで問題ありません。季節に応じて適宜水やりをしましょう。
夏場の水やりのポイント
5月下旬から9月下旬の気温が高い時期は、土の表面が乾いてきたらたっぷり水を与えます。おおよそ3日〜5日に1回を目安に、水を与えるとよいでしょう。特に暑さが厳しくなる7月から8月にかけては、気温が下がってくる夕方から夜に水やりするのが育て方のポイントです。日中に水を与えると土の中の水分温度が上がってしまい、株の負担となります。
冬場の水やりのポイント
ピレアは気温が低くなると休眠し、生長が緩慢になります。水をたくさん必要としなくなるため、土が完全に乾いてから水やりをすれば十分です。特に地植えの場合はよっぽど土が乾燥していない限り、水を与える必要はありません。
水やりをしないと枯れてしまうのではと心配になるかもしれませんが、ピレアを乾燥させることで樹液の濃度が高まり、耐寒性が強くなります。水やりを減らして葉があまりにも落ちるようなら、水やりの回数を増やして調整しましょう。
葉水は1年を通して毎日与える
植物の葉に霧吹きなどで水をかける葉水は、季節に関係なく毎日1回を目安に与えましょう。植物は根からだけでなく、葉の部分からも水分を吸収します。葉に水を吹きかけると植物が元気になり、色ツヤがよくなります。また葉の上に積もったホコリや、付着した虫を落とすのにも効果的です。
肥料
ピレアは肥料を与えると生長のスピードが早くなります。肥料は4月から9月の生育期の間に、1〜2ヶ月に1回の頻度で置肥を与えましょう。
ピレアの生長が緩慢になる冬場は、肥料を与える必要はありません。
肥料の種類
ピレアに与える肥料は、じっくりと効果が長続きする「緩効性肥料」がおすすめです。土に緩効性肥料を混ぜるとゆっくり肥料の成分が溶け出し、効果が1〜2ヶ月持続します。化成肥料は有機肥料と違ってコバエの発生も防げるので、室内でピレアを栽培している場合におすすめです。
『プロミック観葉植物用』は、早く効く成分とゆっくり効く成分を含み、安定した肥料効果が約2ヵ月間持続します。 置くだけで葉の色を鮮やかに丈夫に育てます。
またピレアの肥料に、液体肥料を使用しても問題ありません。液体肥料のメリットは肥料の速効性があることです。ただし緩効性のような持続力は期待できませんので、こまめに肥料を与える必要があります。
『ハイポネックス原液』を500倍に希釈して1週間から10日に1回程度の頻度で与えてください。『ハイポネックス原液』は、植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合しています。
活力剤の使用
夏場に猛暑日が続くと、植物も人間と同じように夏バテを起こすことがあります。気温が高くなると植物の根は呼吸が盛んになり、鉢の中が酸欠状態になってしまうのです。葉の色が悪くなっていたり萎れていたりしたら、植物に活力剤を与えて夏バテを防止しましょう。
ピレアの夏バテ防止対策として水やりの際に活力剤を混ぜた植物用活力液『リキダス』を200倍に希釈して与えましょう。
ピレアの植え替え
ピレアは生長が早く、根をよく生やす性質があります。放っておくと鉢の中が根でパンパンになり、根詰まりを起こす原因です。根詰まりを起こすと水分や養分をうまく吸い上げられなくなるため、1年に1回ひと回り大きい鉢に植え替えするようにしましょう。古い根を切り落とすとピレアの新陳代謝が高まり、新しい根が育ちやすくなります。
植え替えする時期は、4月から9月の生育期に当たる時期がおすすめです。また植え替えのタイミングで草丈を2分の1、もしくは3分の1程に切り戻しておくと草姿が整います。
【植え替えのやり方】
- ひと回り大きい鉢を用意し、新しい用土を入れておきます。
- 鉢からピレアを引き抜き、ハサミで先端の古い根を半分ほど切り落とします。
- 新しい用土を入れた土に元肥として約2年間肥料効果が持続する『マグァンプK大粒』を混ぜ込みます。
- 植えつけ後は植物用活力液『リキダス』を1,000倍に希釈して根の活着を促しましょう。
ピレアの剪定
こんもりした見た目がかわいらしいピレアですが、茎が伸びすぎて草姿が乱れている場合は剪定を行いましょう。剪定とは要らない枝や葉を切って、植物の形を整える作業のことです。剪定を行うと植物の形が整うだけでなく、風通しをよくして病気を防ぐ効果もあります。
ピレアの剪定の時期
ピレアを剪定するなら、生育期の後半か生育期が終わった後がおすすめです。生育期が終わると生長が緩慢になる時期に入るため、整えた形をキープしやすくなります。反対に生育期に剪定を行うと、すぐに茎が伸びて形が崩れやすいです。
剪定のやり方
古くなっている葉や茎を見つけて、ハサミで切ったり指でつまんだりして剪定を行いましょう。先端の新芽なら指でつまむだけで、かんたんに取り除けます。茎が密集していると通気性が悪くなるため、間引くように剪定して通気性をよくすることが大切です。
またピレアは生長をそのままにしておくと、枝分かれせず上に伸びていく性質があります。上にばかり伸びてしまうと形のバランスが悪くなるため、これを防止するために先端の新芽を摘んでください。先端の新芽を摘むと横から脇芽が伸びるようになり、こんもりと形のよいピレアに生長します。
ピレアの増やし方
ピレアは、挿し木をして数を増やせる植物です。剪定したときに切り落とした茎を使って、ピレアを増やしてみましょう。挿し木をする時期は、ピレアが生育期に入る4月から9月がおすすめです。
【挿し木のやり方】
- 新芽のついている茎を、5〜10cm程度の長さに切ります。
- 茎の下の方についている葉を取り除き、切り口を1時間ほど水につけて吸水させます。
- 吸水させたら観葉植物用の培養土に茎をさします。
- 土が乾燥しないよう、様子をみて水を与えてください。
2〜3週間ほどで根が出始めます。根が出たら鉢や地面に植え替え、通常のピレアと同じ育て方で栽培します。
ピレアの病害虫
ピレアを屋外で栽培する場合、病害虫の被害を受ける可能性があります。ピレアに付きやすい病害虫についてみていきましょう。
ナメクジ
ナメクジは花や植物、野菜などを食害する病害虫です。少し食害される程度なら生長に影響しませんが、小さい株のピレアの場合、葉の大部分を食害されると最悪枯れてしまうこともあります。ナメクジは雨の日や夜に出てくるので、梅雨時期などはナメクジが付いていないかチェックしましょう。ナメクジを発見したら、すぐに割り箸などで引き剥がしてください。ナメクジ用の誘引剤の使用も効果的です。
ナメクジの退治には、ナメクジが食害するすべての植物に使える『ナメトール』がおすすめです
カイガラムシ
カイガラムシは野菜や草、花などの葉茎に寄生して栄養を吸汁する病害虫です。またカイガラムシの排泄物はすす病など、さまざまな病気を引き起こす原因になります。カイガラムシは体が硬い殻に覆われており、殺虫剤が効きにくいため、発見したらブラシなどでこすり落としましょう。幼虫のうちに発見した場合は殺虫剤で駆除します。
ハダニ
葉の裏に寄生して、植物の栄養を吸汁する病害虫です。ハダニは0.5mmほどの小さい害虫のため見つけにくいですが、ハダニに吸汁された葉は白い斑点模様になるのですぐにわかります。ハダニを放置しておくと最悪ピレアが枯れてしまう可能性があるため、見つけ次第殺虫剤で駆除しましょう。ハダニは水に弱いので、葉水を吹きかけることで発生を予防できます。
ダンゴムシ
ダンゴムシは植物の根や柔らかい葉、新芽を食害します。ピレアを屋外に置いている場合や、地面に近い場所に置いていると、ダンゴムシが寄ってきやすいので注意してください。ダンゴムシを駆除するには、誘引タイプの殺虫剤の使用がおすすめです。
バッタ
バッタは、植物の硬さに関係なく食害する病害虫です。食害する量が多いため、気づかないうちに植物の大半を食害されるケースもあります。バッタは春から秋にかけて発生しやすいので、防虫ネットをかけて対策するのがおすすめです。
コバエ
コバエがピレアに直接被害を与えることはありませんが、部屋中を飛び回ると非常に不快です。コバエが発生する原因は風通しの悪さや、水の与えすぎで湿度が高くなっていることが考えられます。すでにコバエが卵を産み付けている場合、コバエを完全に防ぐのは難しいです。対策としては、土の表面に赤玉土や鹿沼土、化粧砂などの無機質の用土で覆うと、コバエの発生を防ぎやすくなります。
ピレアがかかりやすい病気
室内でピレアを栽培している場合は、そこまで病気の心配をする必要はありません。しかし剪定を適切に行わないと通気性が悪くなり、葉枯病などの病気にかかることもあります。ピレアがかかりやすい病気についてみていきましょう。
葉枯病
生育期の中頃に起こりやすい、新葉が黒く枯れてしまう病気です。葉が生い茂り、通気性が悪くなることで発生するカビが原因でかかります。葉枯病は葉が生い茂ってしまう前に、適切に剪定を行って風通しをよくすれば防げる病気です。病気にかかってしまった場合は、薬剤を使用すれば治せます。
炭そ病
カビが原因でかかる病気のひとつです。症状は葉や茎に、3〜20mm程の灰色の病斑が現れます。放っておくと徐々に症状が全体に広がってしまうため、病気にかかった部分をすぐに取り除きましょう。炭そ病は、特に湿度と気温が高い梅雨時期に発生しやすいのが特徴です。梅雨時期になる前に、剪定を行って通気性をよくしておくと炭そ病を予防できます。
まとめ
ピレアは熱帯から亜熱帯にかけて生息する、温暖な国が原産の植物です。
暑さに強く丈夫な性質を持ち、比較的育て方もかんたんな植物といえます。
ピレアの育て方のコツは水やりの頻度と温度管理、こまめに剪定を行って通気性をよくすることです。時々お手入れをする必要はありますが、ピレアを育てる醍醐味として楽しんでみてはいかがでしょうか。
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