秋植え球根で人気の植物は?きれいに咲かせる育て方やおすすめの品種12選
球根植物のなかでも、秋に植えつけるものは「秋植え球根」と呼ばれます。秋植え球根にとはどんな特徴を持つものなのでしょうか。また、栽培のときにはどういった点に気をつけたら良いのでしょうか。今回は、秋植え球根の基礎知識や栽培のポイント、おすすめの品種12選をご紹介します。
- 目次
-
- 秋植え球根の特徴
- 秋植え球根の生育サイクル
- 秋植え球根と春植え・夏植え球根の違い
- 球根の主な種類
- 秋植え球根栽培の主なポイント
- 秋植え球根の選び方
- 秋植え球根を植えつけまで保存するコツ
- 秋植え球根の夏越し
- 秋植え球根を寄せ植えする方法
- 初心者にもおすすめの秋植え球根12選
- クロッカス
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- ムスカリ
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- スノードロップ
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- ヒヤシンス
- 水耕栽培のメリットとデメリット
- ヒヤシンスの水耕栽培の方法
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- フリージア
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- スイセン
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- スノーフレーク
- アネモネ
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- チューリップ
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- ユリ
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- ラナンキュラス
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- ジャーマンアイリス
- 動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
- おわりに
秋植え球根の特徴
秋植え球根とは、秋に植えつけて栽培を始める球根植物のことです。まずは、秋植え球根の主な生育サイクルや、球根の種類などの基礎知識を確かめていきましょう。
秋植え球根の生育サイクル
秋植え球根は、基本的に紅葉の頃に植えつけて冬を越し、春に開花するものが多く見られます。花後に地上部が枯れ、夏は球根のみの状態となり休眠期に突入することが基本です。休眠が明けたら再び芽が動き出し、開花へ向けての準備が始まります。一度植えつければ何年も育てていけることも球根植物の魅力です。
秋植え球根といっても植物によって細かい栽培期間は異なるため、それぞれの性質に合わせた時期に植えて育てることが大切です。
たとえば、耐寒性の強い品種であれば早めに植えつけて、冬までにしっかりと根を張らせることがおすすめとされます。そうすることで春からの生育が良くなることが期待できるためです。
一方、耐寒性が弱めな品種は、早く植えつけすぎるのは避けたほうが良いといわれています。本格的な冬が来るまでに葉が伸びてしまうと、寒さが厳しくなってきた頃に葉が傷んでしまうことがあるためです。
秋植え球根と春植え・夏植え球根の違い
秋植え球根のほかにも、春に植えて夏から秋にかけての開花を楽しむ「春植え球根」や、夏に植えて秋の開花を楽しむ「夏植え球根」などがあります。
秋植え球根は夏場に雨が少ない地域が原産地のものが多く見られます。球根に蓄えた栄養で、夏の高温かつ乾燥した環境を乗り越えるのです。
春植え球根はダリアやグラジオラスなど、熱帯原産の植物がよく見られます。耐寒性が弱く、秋植えにすると冬を越すのが難しくなるため、暖かくなった春に植えつけます。
夏植え球根にはリコリスやダイヤモンドリリーなど、花後に葉を伸ばす植物が見られます。冬場も元気に葉を伸ばす、耐寒性の強さも特徴です。
球根の主な種類
球根には、鱗茎(りんけい)・球茎(きゅうけい)・塊茎(かいけい)・塊根(かいこん)・根茎(こんけい)などの種類があります。それぞれの特徴や、代表的な植物の種類を見ていきましょう。
鱗茎(りんけい)
鱗茎は、複数の鱗片が重なっていることが特徴です。代表的な植物には、チューリップ、ヒヤシンス、スイセン、アマリリス、ユリ、リコリスなどがあります。
球茎(きゅうけい)
球茎は、茎が球状に肥大した球根です。クロッカス、グラジオラス、フリージア、イキシアなどが代表的です。基本的に茶色の外皮に覆われており、上部に芽がついています。
塊茎(かいけい)
塊茎も茎が肥大したタイプの球根ですが、薄皮に包まれておらず、球茎とは区別されます。主な植物にはアネモネ、カラー、カラジウム、グロリオサ、球根ベゴニア、グロキシニアなどがあります。
塊根(かいこん)
塊根は、根の部分が肥大した球根です。ダリアやラナンキュラスなど代表的です。肥大した根から直接芽が出るのではなく、上部にあるクラウンと呼ばれる部分から発芽します。
根茎(こんけい)
地下茎が肥大してできたタイプです。代表的な植物には、ジャーマンアイリス、ジンジャー、カンナなどがあります。
秋植え球根栽培の主なポイント
秋植え球根を植えて育てていく際は、どういったポイントに気をつけたら良いのでしょうか。こちらでは、秋植え球根の選び方や植えつけまでの保存方法、夏越し方法、寄せ植え方法などを解説します。
秋植え球根の選び方
秋植え球根を選ぶ際は、なるべく元気に育ちそうなものを選ぶことが大切です。色つやが良く、傷や病害虫被害の痕跡がないものを探しましょう。手に持ったときにずっしりと重く、かたさがあることも大事なポイントです。柔らかすぎるものやシワシワになっているものなどは避けたほうが良いでしょう。
秋植え球根を植えつけまで保存するコツ
秋植え球根は植えつけ時期となる9月あたりから販売されることが多くなります。購入したらすぐに植えつけることがおすすめです。ただ、タイミングによってはすみやかな植えつけが難しいこともあるでしょう。
乾燥に強い球根であれば、購入時のネットなどに入れたまま保管しておけば問題ありません。ただ、ユリやダリアのように乾燥に弱い性質の植物もあります。そういった球根を保存しておく場合は、バーミキュライトやピートモス、おがくずなどに入れておくと良いでしょう。
秋植え球根の夏越し
植物の種類によっては夏の暑さに弱く、植えっぱなしにしたままでの夏越しが難しい場合があります。その場合、春の開花が終わってから球根を掘り上げ、秋の植えつけ時期が来るまで保存しておく方法もあります。
水分によって腐ってしまう心配がある球根の場合は、しばらく風通しの良い日陰に干してからネットなどに入れて吊るしておきます。乾燥に弱い球根なら、鉢などに移して土に埋めたまま管理したほうが良いこともあります。秋になったら再び用土へ植えつけて育てていきましょう。
秋植え球根を寄せ植えする方法
秋植え球根を寄せ植えすると、開花時期には色とりどりの花を楽しむことができます。寄せ植えのテクニックのひとつとして「ダブルデッカー」と呼ばれるものがあります。ダブルデッカーとは、本来は「二階建てバス」を意味する言葉です。園芸においては、鉢の中に球根を2段に分けて植えることを指しています。
ダブルデッカーにする場合は、下の段には大きいサイズの球根を、上の段には小さいサイズの球根を植えると良いでしょう。たとえば、下にはチューリップを、上にはムスカリなどを植えます。球根同士が重ならないように位置を調整することも大切です。また、3種類の球根を植えるときは3層に分けて植える「トリプルデッカー」もおすすめです。
初心者にもおすすめの秋植え球根12選
秋植え球根にはさまざまな品種があります。こちらでは、秋植え球根のなかから育てやすい植物をピックアップしてご紹介します。ガーデニング初心者にもおすすめなため、何を栽培するか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
クロッカス
クロッカスはアヤメ科の植物で、秋咲きの品種は10月~11月、春咲きの品種は2月~4月にかけて花を咲かせます。花の色は鮮やかな黄色や白色、紫色など。香辛料のサフランもクロッカスの仲間です。草丈は5cm~10cmとコンパクトです。ボリュームを出すために密に植えても良いですが、ナチュラルな花壇を演出したいときは、あえてバラバラの場所に植えても良いでしょう。
クロッカスは日光を当てることで花つきが良くなります。日陰では球根がしっかりと肥大しないため気をつけましょう。地上部が出ている期間中は、日光が半日以上当たるところで管理することがおすすめです。
球根の植えつけ適期は10月~11月です。球根2個分の深さを目安に植えつけましょう。複数株を植える場合、株間は球根2~3個分あけます。用土は市販の草花用培養土で問題ありません。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているのでおすすめです。
土を使わずに水栽培することも可能です。
生育期間中は土がカラカラに乾ききらないように管理します。鉢植えは乾きやすいため、こまめに土の状態をチェックしましょう。肥料は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。開花が終わったら追肥を行います。次のシーズンに備えてしっかりと栄養を施しましょう。
夏の間は球根を掘り上げて保存し、秋に再度植えつけることができます。球根は乾燥させた後に貯蔵しましょう。環境が合えば植えっぱなしでも問題なく栽培できます。ただ、育てているうちに自然と分球していくため、4年~5年に1回は掘り上げることがおすすめです。手で球根を割り、大きいものを選んで残しておきましょう。
動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
ムスカリ
ムスカリは小さな花を房状につける植物です。ブドウのような青紫色の花をつける品種が有名ですが、白い色の花や青みの強い色の花をつける品種などもあります。草丈は10cm~30cmです。チューリップやビオラなど、さまざまな花との寄せ植えを楽しみやすいのも大きな魅力。幅広いテイストの花と合わせやすい存在といえます。
ムスカリは10月~12月に球根を植えつけて、3月~5月にかけて開花を楽しむことができます。早めに植えつけることで株を大きく育てることができ、遅めに植えつけることでコンパクトに育てられます。しっかりと日光が当たり、水はけの良い場所を選んで植えつけましょう。
用土は赤玉土と腐葉土を7:3で混ぜたものや、草花用培養土などで問題ありません。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているのでおすすめです。
植えつける深さは5cm程度です。自然に分球するため、複数植える場合は株間を球根2個分はあけておきましょう。密に咲く姿を観賞したい場合は間を詰めて植えつけます。
植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。開花後や晩秋には追肥を行いましょう。
根腐れしないよう、土が乾いてから水やりすることが大切です。芽が動き出してから開花までは水が不足しやすいため、こまめに土の乾き具合を確かめましょう。球根のみの状態になった夏場は水やりしなくても問題ありません。秋になったら少しずつ水やりを再開しましょう。
開花が終わったら球根を掘り上げて保存しても良いですが、数年間植えっぱなしのままにすることもできます。ただ、植えっぱなしだとどんどん葉が伸びてくるため、早春にカットしておくことがおすすめです。
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スノードロップ
春の早い時期に咲く秋植え球根をお探しなら、スノードロップがおすすめです。開花時期は2月~3月で、下を向いた可憐な花を咲かせます。草丈は5cm~30cmで、繊細な姿が魅力のひとつです。花びらは白く、一部に緑色の模様が入ります。日本でよく育てられている「ガランサス・エルウェシー」は「ジャイアント・スノードロップ」の別名があります。球根が大きめで扱いやすく、乾燥にも強い品種です。
スノードロップの植えつけ適期は8月~10月にかけてです。植えっぱなしにする場合、夏場は地温が上がりにくい場所を選びましょう。難しい場合はマルチングしておき、直射日光を防ぐことがおすすめです。
用土は水はけ・水もちが良く、通気性もあるものを好みます。小粒の赤玉土と腐葉土、軽石(パーライト)を5:3:2で混ぜたものや、草花用培養土などがおすすめです。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されています。
球根1個分の深さに植えつけてあげましょう。株間は5cmほどあけておきます。植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。
花が終わったらお礼肥え(追肥)としてバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』又は、液体肥料『微粉ハイポネックス』をあたえます。『微粉ハイポネックス』はカリ分を多く含み、植物の生育に必要な各種栄養分をバランス良く配合された速効性の液体肥料です。
普段の水やりは、土の表面が乾いてから行います。
開花が終わる3月頃から少しずつ水やりを減らしていきましょう。ただし、休眠期間中もたまに水を与えておき、完全に乾燥させるのは避けます。
開花期間中、咲き終わった花がらは花茎から切り取っておきましょう。休眠中は基本的に土に埋めたままにしておきます。分球で増やしたい場合は休眠中に掘り上げて、親球から子球を分けましょう。
動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
ヒヤシンス
ひとつ植えるだけでもパッと目をひく華やかな花の姿と、甘い香りが特徴のヒヤシンス。ピンク色や白色、赤色、黄色、青色、紫色など、さまざまな色の花を咲かせます。草丈は20cm程度です。水栽培できる花としても人気があり、室内でヒヤシンスの花や香りを楽しみたい方にもおすすめできます。
ヒヤシンスの開花時期は3月~4月です。耐寒性が強いため、寒い地域でも地植えできます。日陰での栽培も可能ですが、翌年以降も花を咲かせるためには地上部に日光を当てて球根を太らせることが重要です。
植えつけ適期は10月~11月です。植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。鉢植えなら草花用培養土を使うことがおすすめです。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているのでそのまま植えつけることができます。
排水性を高めるために鉢底石を敷きましょう。球根2個分程度と少し深めに植えつけ、水をたっぷりと与えます。秋から初夏にかけては土が乾いたタイミングで水をたくさんあげましょう。極端に乾燥させると生育が悪くなってしまうため注意が必要です。
開花後にはお礼肥え(追肥)としてバラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』を施します。花後も土が乾いたら水やりを続けます。植えっぱなしにしておくことも可能ですが、病害虫被害を予防するために梅雨前には掘り上げておいたほうが良いでしょう。掘り上げた後はしばらく葉をカットせずに乾燥させておきます。葉が枯れた段階で刈り取り、球根を保存しておきましょう。
ヒヤシンスは、丈夫な性質をしているため、鉢植えでも庭植えでも水耕栽培(水栽培)でも育てることができます。
水耕栽培のメリットとデメリット
水耕栽培でヒヤシンスを育てるメリットは、土栽培ではなかなか見ることができない、球根から根が生えていく様子や花の生長過程を間近で観察できることが、水耕栽培の一番のメリットであり魅力だと言えるでしょう。
デメリットは、土で栽培(庭植えや鉢植え)した場合は、球根を掘り起こして翌年以降もまた花を咲かせることができますが、水耕栽培では球根の養分を一度の開花で使い切ってしまうため、翌年に球根を利用することができません。
ヒヤシンスの水耕栽培の方法
ヒヤシンスの水耕栽培は、10月から12月に始めましょう。その後、1月~4月くらいにかけて開花し、1ヶ月ほど花を楽しめます。
ヒヤシンスの水耕栽培は、球根の底部から根が出てくるまでは暗く涼しい場所で管理してください。この「寒さに当てる」段階を踏まないと、花が咲きにくくなります。
水耕栽培では、水の管理をきちんと行うことが大切です。
最初のうちは1週間に1度、根が生えてきたら月に2〜3回のペースで水換えをしましょう。また、容器に水を入れすぎるのも根腐れの原因となることがあります。水の高さは球根から1cm下を目安に、球根が水に浸からないようにしてください。
水だけでは栄養がありませんので、栄養補給のため活力液を与えるようにしましょう。『キュート ハイドロ・水耕栽培用』は優れたミネラルバランスの効果により花色・葉色を鮮やかに育てます。
動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
フリージア
南アフリカ原産のフリージアは、黄色やピンク色、白色、オレンジ色、紫色、赤色など、さまざまな色の花を咲かせます。草丈は20cm~50cmで、可憐な花からは良い香りが漂います。花の色で香りが違うともいわれているため、気になる方はぜひいろいろな種類を育てて比べてみましょう。
フリージアは暖かい地域が原産地のため、耐寒性は少々弱めです。冬は霜が当たらない場所へ植えつけましょう。暖地なら地植えすることもできます。
用土は排水性・保水性・通気性を兼ね備えたものを好みます。鉢植えの場合は小粒の赤玉土と腐葉土、バーミキュライトなどを6:3:1で配合したものや、草花用培養土などがおすすめです。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているので最適です。
地植えする場合、水はけが悪い場所であれば川砂などを混ぜて改善しておきます。連作を嫌うため、同じアヤメ科の植物を植えたことがある場所は避けましょう。
植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。
植えつけ適期は9月~11月、開花時期は3月~5月です。地植えする際は遅めに植えましょう。早く植えると冬までの間に葉が伸び、寒さによる被害を受けやすくなることがあるためです。鉢植えであれば寒さをしのげる場所に移動させられるため、早めに植えても問題ありません。植えつけ時、土は薄くかぶせる程度にとどめます。葉が伸びてきたら増し土していきましょう。
水やりは土の表面が乾いたときに行います。与えすぎると徒長の原因になるため気をつけましょう。冬場は乾かし気味にすることがポイントです。肥料は3月に追肥を行いましょう。バラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
スイセン
洋風の庭にも和風の庭にも似合うスイセンは、11月中旬頃から4月にかけて花を咲かせます。草丈は10cm程度の小ぶりなものもあれば、50cm程度に育つものも。花の色は白色や黄色、オレンジ色などです。品種が豊富なため、お好きなものを見つけやすいのも魅力です。
スイセンは水はけが良く、日光の当たる場所へ植えつけることがおすすめです。地植えの場合、水はけが悪ければ軽石やパーライトなどを混ぜておきましょう。鉢植えにする場合は、『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているのでおすすめです。
植えつけ適期は9月~11月です。開花が早い品種は9月~10月上旬に植えつけましょう。その他の品種も、植えつけが遅くなりすぎると寒さで根が伸びにくくなるため、タイミングを逃さないように植えることが大切です。植えつけ時は、球根2個分ほどの深さに植えましょう。複数株を植える場合、株間を10cm以上あけます。大きな球根をつくる品種なら20cmほど間隔をあけると良いでしょう。
植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。
発芽後には液体肥料を施しましょう。『微粉ハイポネックス』はカリ分を多く含み、植物の生育に必要な各種栄養分をバランス良く配合された速効性の液体肥料です。
開花後にはお礼肥(追肥)として肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』を与え、翌年の開花に備えます。結実する品種の場合は、花後すぐに花がら摘みすることがポイントです。
適した場所に植えた場合は、数年間植えっぱなしでも問題なく育てられます。土の中で自然に分球するため、4年~5年に1回は掘り上げてみましょう。分球後、小さな球根からはなかなか開花しませんが、じっくり育てて肥大させることでいずれ花を咲かせてくれるはずです。
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スノーフレーク
スノーフレークはスズランに似た鐘型の花を咲かせる植物です。草丈は20cm~45cmで、たくさん植えると鈴なりの白い花を観賞できます。開花時期は3月~4月にかけてです。花びらの先端には緑の斑点が入ります。
スノーフレークは日なたや半日陰に植えつけます。地植えの場合は植えつけ前に苦土石灰を混ぜておきましょう。鉢植えの場合は小粒の赤玉土と腐葉土、軽石を6:3:1で混ぜたものや、草花用培養土などを使います。『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されているのでおすすめです。
植えつけ適期は9月から11月にかけてです。地植えする場合は土を7cm~8cmかぶせましょう。鉢植えの場合、5cm程度を目安に覆土します。
水やりは土の表面が乾いてから行います。生育期間中は水やりを続け、休眠に入ったらストップしましょう。植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。発芽後と花後に追肥を行いましょう。『プランティア花と野菜と果実の肥料』は、バラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続するのでおすすめです。
開花期間中、花が咲き終わったものは花がら摘みを行い、結実を防ぎます。種を採取して増やすこともできますが、種まきから開花まで4年~5年はかかります。気長に育てていくことが大切です。分球で増やすこともできるため、休眠中に掘り上げて球根を分け、植えかえてみましょう。鉢植えの場合は土の中が混雑してくるため、3年に1度は分球することがおすすめです。
花後の休眠期間中は植えっぱなしで管理しても良いですが、球根を掘り上げて保存しておくこともできます。葉が枯れてから掘り上げ、乾燥させて秋まで貯蔵しましょう。
アネモネ
春風にそよぐアネモネの花は、2月から5月にかけて開花します。花の色は赤色やピンク色、紫色、青色、白色などで、草丈は15cm~50cmほどです。ふわふわとした大きめの花びらをつける品種が有名ですが、より小さく繊細な花びらをつける品種も。お好きな花を咲かせる品種を探して育ててみましょう。
アネモネは日当たりと風通しの良い場所で育てます。耐寒性はありますが、冬場に花つきの鉢植えを購入した場合は凍結を避けられる場所で管理しましょう。
植えつけ適期は10月~12月です。買ったばかりで乾燥している球根の場合、急に水を吸わせることで腐ってしまうことがあります。湿らせた清潔な土に埋めて冷暗所で1週間ほど吸水させてから植えつけることがおすすめです。
ただし、11月以降に植えつける場合は吸水させずに植えつけても問題ないでしょう。用土を湿らせてから土を1cmほどかぶせ、浅めに植えつけます。このとき、球根の上下の向きに気をつけましょう。基本的にとがったほうが下になります。
湿らせた土に植えつけた後は、すぐに水やりする必要はありません。植えつけから4日~5日後に水をあげましょう。日頃の水やりは土が乾いてから行います。花後、地上部が枯れてきたら水やりをストップして土を乾燥させましょう。
肥料は植えつけの際に元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。
10月~3月には1週間~10日に1回ほどの頻度で液体肥料『ハイポネックス原液』を与えます。肥料をしっかりと与えることで花つきが良くなるでしょう。
動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
チューリップ
春の花としてとくに人気の高いチューリップは、非常に多くの品種があることも特徴です。花の色や形、咲き方などが豊富なため、お気に入りの品種を探してみましょう。開花時期は3月下旬から5月上旬にかけてで、品種によって開花するタイミングが異なります。草丈は10cmほどのコンパクトなものもあれば、70cmほどに育つものもあります。
チューリップは日光の当たる水はけの良い場所で育てます。植えつけ適期は10月~12月です。なるべく連作は避けましょう。地植え、鉢植えの場合とも
植えつけの際は、元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。
植えつける深さは球根2個分ほどで、株間も同じくらいあけておきます。
植えつけ直後には水をたっぷりと与えます。その後は土の表面が乾いたら水やりしましょう。12月中旬頃に追肥を行いましょう。追肥には肥料効果が約2~3カ月間持続する『プランティア花と野菜と果実の肥料』がおすすめです。
球根を肥大させることができれば翌年も開花します。ただ、花後すぐに気温が上がり、葉が枯れてしまう地域では難しいでしょう。その場合は毎年新しい球根を買って植えることがおすすめです。
翌年以降も同じ球根を育てる場合は、花後に地上部が枯れてから掘り上げて保存します。陰干しで乾燥させ、風通しが良く涼しい場所に吊るして保管しておきましょう。
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ユリ
初夏から夏にかけて美しい花を咲かせるユリ。品種によって時期は変わりますが、主に5月~7月の間に開花します。草丈は50cm程度から2mに達するものまでさまざまです。日本でも古くから自生しており、花の観賞だけではなくユリ根の食用でも親しまれてきました。
ユリは基本的に日なたや半日陰で育てます。葉が細い品種は日なたに、葉の幅が広い品種は明るい半日陰に植えると良いでしょう。休眠中は地面に直射日光が当たらないよう管理します。地面が陰になる場所へ植えるか、敷き藁などで覆っておくのがおすすめです。
ユリの球根には外皮がなく、乾燥に弱いことが特徴です。入手したらなるべく早く植えつけましょう。適期は10月~11月です。ユリの球根から出る上根をしっかりと張らせるため、深めに植えつけます。地植えする場合は深さ30cm程度の場所まで耕しておきましょう。鉢植えにするときは、深さのある鉢を選ぶことがコツです。
日頃の水やりは土の表面がすっかり乾いてから行います。花後、葉がついている間は水やりを続けましょう。肥料は元肥として『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。生育期間には、1週間~10日に1回ほどの頻度で液体肥料『ハイポネックス原液』を与えます。
花が咲き終わったら花がら摘みを行います。葉は残しておき、自然に枯れるまで水やりしながら管理しましょう。鉢植えの場合は毎年、地植えの場合は2年~3年に1回は植えかえます。
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ラナンキュラス
ハナキンポウゲ(花金鳳花)の和名を持つラナンキュラスは、3月~5月に開花します。花の色が多彩で、ピンク色や赤色、白色、黄色、オレンジ色、紫色、緑色など、幅広いカラーからお好きなものを選ぶことができます。花びらや花の形も豊富なため、お気に入りのものを見つけて育ててみましょう。
ラナンキュラスを育てる際は、日当たりが良い場所に植えつけます。耐寒性がそれほど強くないため、冬の間に北風が当たる場所は避けましょう。
植えつけ適期は10月~12月です。乾燥した球根を植えつける場合は事前に吸水処理を済ませておきましょう。球根を清潔なバーミキュライトなどに埋め、1週間ほど冷蔵庫に置いておきます。吸水が終わったら、湿らせた用土へ植えつけましょう。球根の上下を間違わないように植えることも大切です。植えつける深さは浅めで、土を2cm~3cmかぶせる程度にとどめましょう。
植えつけ直後には水を与えず、4日~5日経ってから水やりを開始します。その後は土の表面が乾いてから水をあげましょう。開花後、葉が枯れてきたら徐々に水やりを控えます。完全に葉が枯れたら水やりはストップしましょう。
植えつけの際には緩効性肥料を与えておきます。葉が増えてきたら緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。追肥していきますが、3月末までには施肥を止めましょう。追肥には1週間~10日に1回ほどの頻度で液体肥料『ハイポネックス原液』を与えます。
花後は花がら摘みをしておきます。葉の上などに落ちた花びらをそのままにしておくと病気の原因になることがあるため、見つけたら取り除きましょう。
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ジャーマンアイリス
アヤメ科のジャーマンアイリスは、5月~6月にかけて豪華な花をつけます。赤色やピンク色、紫色、青色、白色、黄色、オレンジ色など多彩な色の花があり、美しいグラデーションを楽しめる品種もあります。草丈は20cm~1mです。
ジャーマンアイリスは耐暑性・耐寒性ともにすぐれており、幅広い場所で育てられます。とくに、日当たりがよく排水性の高いところであれば元気に育つでしょう。
植えつけ適期は8月~10月です。地植えする場合は苦土石灰を混ぜておき、畝をつくっておきましょう。鉢植えの場合は中粒の赤玉土と鹿沼土、腐葉土を5:3:2で混ぜたものなどがおすすめです。球根は根茎が土から半分出る程度に植えつけます。深植えすると球根が腐りやすくなるため気をつけましょう。
ジャーマンアイリスは過湿を嫌うため、乾かし気味に管理します。芽が伸びて蕾ができ始める時期は、土の表面が乾いてから水やりしましょう。肥料は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みましょう。10月~12月、2月~3月に追肥します。追肥には1週間~10日に1回ほどの頻度で液体肥料『ハイポネックス原液』を与えます。夏の暑い時期に肥料が残らないよう注意しましょう。
花後には花がら摘みを行い、すべての花が咲き終わったら花茎をカットします。葉が枯れたら、その都度摘み取っておきましょう。
動画でわかりやすく植物の育て方を紹介する【PlantiaQ&A】
おわりに
秋植え球根には多くの種類があり、ガーデニングで人気が高い品種も少なくありません。
今回ご紹介したものは育てやすいものも多いため、気になる花があればぜひご自宅に植えてみてください。秋植え球根の栽培にチャレンジして、春の開花へ向けて楽しくお手入れしていきましょう。
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