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【ナスタチウムの育て方】|種まきから開花までの管理のポイントや増やし方

【ナスタチウムの育て方】|種まきから開花までの管理のポイントや増やし方

ナスタチウムは、春から初夏、秋にかけて、力強く鮮やかな花を咲かせます。ぜひお好みの品種を選んで育ててみましょう。

今回は、ナスタチウムの特徴や基本的な育て方、増やし方についてご紹介します。

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☘:235 【Q&A】ナスタチウムの育て方|どんな場所で育てたらよいの?水やりや肥料、増やし方もご紹介

ナスタチウムの基礎知識

ナスタチウム(ナスタチューム)はノウゼンハレン科の一年草です。和名は金蓮花(キンレンカ)で、葉の形が蓮の葉に似ており、金色(黄色)の花を咲かせることが由来といわれています。

 

開花時期は4月下旬から7月、9月から11月上旬です。ただし、耐暑性は弱いため真夏には枯れてしまうことがあります。

 

ナスタチウムはつる性の植物ですが、つるが伸びにくい矮性品種がよく育てられています。品種によって、黄色や赤色、オレンジ色、複色など、さまざまな色の花を咲かせます。

エディブルフラワーとしても活躍

ナスタチウムの特徴のひとつが、ハーブやエディブルフラワーとして使われることもあることです。色鮮やかな花は、料理やスイーツを華やかに彩ってくれます。

 

葉も食用でき、さわやかな辛味が魅力です。サラダはもちろん、サンドイッチの具材や肉・魚料理の付け合わせなどに向いています。

 

ただし、一般的な観賞用のナスタチウムを食用するのは避けたほうが良いでしょう。育てたナスタチウムを食べたい場合は、食用と書かれている苗を購入することがおすすめです。

ナスタチウムは優秀なコンパニオンプランツ。

ナスタチウム

ナスタチウムは、コンパニオンプランツとして家庭菜園で混植することができます。コンパニオンプランツとは「共生食物」とも呼ばれ、害虫駆除や生長促進など、野菜の栽培にさまざまなメリットをもたらしてくれます。

アブラムシやコナジラミなどを遠ざける役目を果たしてくれます。

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【ナスタチウムの育て方】種まき・土づくり・植えつけ

ナスタチウム

ナスタチウムはご自宅で気軽に育てられる花のひとつです。ぜひお好きな品種を選んで育ててみましょう。こちらでは、ナスタチウム栽培を始めるときに知っておきたい種まきや土づくりなどについて解説します。

ナスタチウムの好む栽培環境

ナスタチウムの花をきれいに咲かせるためには、しっかりと日光に当てることが大切です。基本は日なたへ植えますが、真夏には直射日光を避けられる半日陰で管理することがおすすめです。地植えした場合は日よけをつくるか、鉢上げして移動させると良いでしょう。

ナスタチウムの土づくり

ナスタチウムは水はけの良い土を好みます。鉢植えの場合、ご自分で配合するときは赤玉土とピートモス、軽石などを5:3:2で混ぜたものがおすすめです。市販されている草花用培養土を活用すると、より手軽に栽培を始められます。

 

『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』は、元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されたプランター栽培に最適な培養土です。

 

地植えする場合は植えつけの1週間前に腐葉土や堆肥を加え、しっかりと耕して植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。

ナスタチウムの種まき

ナスタチウムの発芽適温は20℃程度です。基本的に霜の心配がなくなった3月下旬~4月にまきますが、2月下旬頃に室内で早まきすることもできます。

 

早めに栽培を始めることで、夏に枯れるまでにたくさんの花を楽しめるでしょう。秋に種まきして暖かい室内で育苗し、冬越しさせることも可能です。

 

ナスタチウムは直まきできますが、種まき適期となる3月~4月は遅霜の心配もあります。温度管理をしやすくするために育苗ポットなどにまくことがおすすめです。寒冷地や寒地であれば、5月から6月頃に花壇へ直まきし、夏~秋に開花させることもできます。

 

ナスタチウムは嫌光性種子のため、種まきの際はしっかり覆土することがポイントです。また、硬実種子でもあるため、一晩吸水させてから種まきしても良いでしょう。順調にいけば1週間程度で発芽します。

ナスタチウムの育苗

ナスタチウムが発芽したら、日なたでしっかりと日光に当てて育てます。霜が降りる時期の夜間は室内に取り込み、昼は室外で日に当てましょう。葉が2枚~3枚ついた頃に元気の良いものを残して間引きます。苗を引き抜くのではなく、株元で切ってしまうことがおすすめです。

ナスタチウムの植えつけ

本葉が3枚~4枚ついた頃が植えつけ適期です。苗を購入した場合は3月下旬~5月下旬を目安に植えつけ作業を行います。霜が降りなくなってから、お好みの鉢や花壇に植えつけましょう。

 

複数株を植える場合は株間を20cmほどあけます。鉢植えの場合は5号~6号鉢に一株を植えるのが目安です。密植すると蒸れて弱ってしまうほか、病害虫被害の原因になってしまうことがあります。適度に株間をあけることが大切です。

【ナスタチウムの育て方】日頃のお手入れ方法

ナスタチウム

ナスタチウムの花を美しく咲かせるため、日々の水やりや追肥などにも気を配りましょう。こちらでは、ナスタチウムの管理について解説します。

ナスタチウムの水やり

ナスタチウムは過湿にならないように管理することが重要です。水をあげすぎると徒長し、間延びした株になることがあるため気をつけましょう。

鉢植えの場合、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。地植えの場合、植えつけ直後は水をたっぷりと与えますが、根づいた後は降雨に任せます。雨が降らずに乾燥した日が続いたら水やりしましょう。

ナスタチウムの肥料

植えつけの際は元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を土に混ぜ込みます。

 

開花が始まる6月頃から追肥を開始しましょう。速効性の液体肥料『ハイポネックス原液』を1週間から10日1回程度の頻度で施していきます。

 

ただし、真夏は生育が停滞するため施肥をストップし、活力液を活用しましょう。植物用活力液『リキダス』は不足しがちな必須微量ミネラルをバランス良く配合しているので植物がイキイキと育ちます。

 

チッソの多い肥料ばかり与えてしまうと、枝や葉が茂って花つきが悪くなることがあるため注意が必要です。肥料のあげすぎにならないよう、適量を心がけましょう。

ナスタチウムの花がら摘み

開花が終わった花は、見つけ次第摘み取っておきましょう。そのままにしておくと種をつくり始め、開花のエネルギーが失われてしまいます。また、花がらを放置すると病害虫の原因になることがあるため、取り除いて清潔な状態を保つことが大切です。

ナスタチウムの切り戻し

ナスタチウムは高温多湿に弱いため、梅雨明けのタイミングで一度切り戻しておくこともひとつの方法です。株全体を3分の1ほどの大きさになるまで切り戻してみましょう。株の通気性が良くなり、夏越しさせやすくなります。夏が過ぎて涼しくなると、再び開花を楽しめるでしょう。

ただ、切り戻しを行っても夏に枯れてしまうことはあり得ます。少しでも風通しを良くするため、ハンギングバスケットに植えて楽しむこともおすすめです。

ナスタチウムの増やし方

ナスタチウム

ナスタチウムは種まきや挿し芽などの方法で増やすことができます。最後に、ナスタチウムの増やし方を紹介します。

種の採取

ナスタチウムは、種を採取してまくことで増やせます。開花が一通り終わったら、花がら摘みをせずに種ができるのを待ってみましょう。種が自然と落ちてくるため、回収して乾燥させて保存します。しばらく乾燥させてから保管し、春の種まき適期を待ちましょう。

また、ナスタチウムの種は、採取してすぐにまく「とりまき」も可能です。こぼれ種から芽吹くこともあります。

挿し芽

ナスタチウムは挿し芽で増やすこともできます。挿し芽の場合、親株と同じ性質を持つ株を増やせることがメリットです。適期は6月頃となります。

 

挿し芽を行う際は、元気な茎を選んでカットし、10cmほどの挿し穂をつくります。下のほうについている葉を取り除いて、水に1時間ほどつけましょう。

 

挿し木用土は水はけが良く、肥料分の含まれていない清潔な土を使用します。湿らせてから穴をあけ、挿し穂を挿しましょう。そのまま土が乾かないように気をつけながら日陰で管理します。

順調にいくと、約10日で発根するでしょう。その後は鉢や花壇へ植え替えます。同じように水やりや施肥を行いながら育てていきましょう。

おわりに

カラフルなナスタチウムの花は、花壇を鮮やかに彩ってくれる存在です。食用の種や苗を購入し、エディブルフラワーとして育てることもできます。

栽培時は、寒い時期の霜や夏場の高温多湿に気をつけることがポイントです。ぜひご自宅にナスタチウムの花を植え、色鮮やかな花の開花を楽しみましょう。

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