【果樹栽培】【びわの育て方】| 栽培のコツなど失敗しない育て方についてご紹介します!
「びわ」は、甘くてフルーティな果実が収穫できる果樹です。
びわの木というと大きくて立派なイメージを持つ方も多いかもしれませんが、剪定などを行い低く抑えて育てられます。
鉢植えでも栽培できるため、スペースがないと心配される方でも安心して挑戦できます。今回はびわの栽培のコツや、失敗しない育て方についてご紹介します。
- 目次
-
- びわの基本情報
- びわの概要
- びわの特徴
- びわの花
- びわの花言葉
- びわの果実について
- びわの名前の由来
- びわの葉
- びわの栽培スケジュール
- びわの種類
- 田中
- 茂木
- 大房
- 長崎早生
- 美味しいびわを育てるコツ
- 寒さに注意する
- 間引き・摘蕾・摘果
- びわの品種選び
- びわの基本的な育て方
- びわは鉢植え?地植え?
- びわ栽培に最適な地域
- びわの最適な気温
- びわに必要な日当たり
- びわに適した用土
- びわの水やり方法
- びわの肥料
- びわの植えつけ
- 植えつけの時期
- 地植えの場合の植えつけ
- 鉢植えの場合の植えつけ
- びわの苗木の選び方
- びわの植えかえは?
- 植えかえの頻度
- 植えかえの時期
- 植えかえのポイント
- びわの増やし方
- 接ぎ木・挿し木の時期
- 接ぎ木で増やす方法
- 挿し木で増やす方法
- びわは種まきで増やせる?
- 種まきの時期
- 種まきの方法
- びわの剪定方法
- びわの剪定時期
- びわの剪定方法
- 剪定のポイント
- 剪定後は癒合剤を塗る
- 美味しいびわを育てるコツ
- 摘蕾(てきらい)とは?
- 摘蕾のタイミング
- 摘蕾のコツ
- 摘果も必要
- 袋かけして収穫を待つ
- びわの収穫
- びわを収穫する目安
- びわは日持ちしない
- 原因1:日当たりが悪かった
- 原因2:寒さに当たってしまった
- 原因3:病気に感染してしまった
- 原因4:肥料のバランスが悪かった
- びわ栽培で注意すべき病害虫
- まとめ
びわの基本情報
びわはあまり手をかけず育てやすく、おいしい実がなる人気の高い果樹です。
昔から庭に植えられており、シーズンにはびわの実がなっている光景をよく目にする機会がありました。
大きく成長する果樹のため、スペースがないからと諦めている方もいらっしゃるかもしれませんが、剪定を行うことで低く育てられ、鉢植えでも管理できます。
びわの概要
びわはバラ科ビワ属の常緑果樹で、学名「Eriobotrya japonica」、英名は「loquat」といいます。びわ(枇杷)は和名で、日本や中国が原産地です。
びわは日本にもともと自生していた植物ですが、食用には向いていませんでした。
現在食用として育てられている品種の多くは中国から伝わったもので、江戸時代よりびわの栽培が行われるようになりました。
びわの特徴
びわの樹高は2~5mほどあり、成長スピードの早い果樹です。葉は20cm前後の大きいサイズで分厚く、深いグリーンカラーです。
びわの樹高を大きくしたくない場合は、鉢植えにします。地植えにした場合も適切に剪定すればサイズを調整できます。
びわの花
びわの花は12月~2月ごろの冬シーズンに、1~2cmほどの小さな白い花を大量に咲かせます。冬場に花を咲かせてくれる希少な木です。
びわの花言葉
びわの花言葉には、「治療」「密かな告白」などがあります。
「治療」はびわの種や葉が古くから薬や治療に使われていたことから、「密かな告白」は小さく咲く花から連想して名付けられました。
びわの果実について
びわの実は、3~4cmほどの小ぶりサイズで淡いオレンジ色をした果実です。酸味がほとんどなくフルーティな味わいが楽しめるため、多くの方に親しまれています。
果樹の多くは農薬を必要としますが、びわは無農薬で果実を栽培できるため家庭でも育てやすいです。
びわの名前の由来
びわの葉の形が、楽器の琵琶に似ていることから名付けられたとされています。
びわの葉
びわは実だけでなく、葉も活用できます。びわの葉はお茶として市販されている商品も多く、クセや苦みがなくほんのり甘いと人気です。
びわを栽培することで、いつでも葉を手に入れられるため、ぜひ自家製のびわの葉茶を淹れてみてはいかがでしょう。
びわの栽培スケジュール
植えつけ・植えかえ:2月~3月中旬ごろ
肥料:(鉢植えの場合)2月・6月・9月/(地植えの場合)2月
収穫:6月
剪定:8月~9月
開花:12月~翌年2月
びわの種類
びわの品種をいくつかご紹介します。品種によって実の味わいやサイズなどが異なります。
田中
びわの代表格の品種です。田中は、甘みと酸味のバランスがとれた大きな果実が特徴です。
茂木
茂木もびわの代表格の品種です。小粒の実で甘みが強いのが特徴です。
大房
大房は、ジューシーな果実がなるのが特徴です。千葉県で栽培されており、房総びわとも呼ばれています。
長崎早生
長崎早生は甘くてジューシーな実が特徴ですが、寒さには弱い品種です。
美味しいびわを育てるコツ
びわは基本的に手間をかけずに育てられますが、美味しい実を収穫するにはいくつかコツがあります。
寒さに注意する
びわは耐寒性があるものの、寒さには注意が必要です。びわは実がなり、まだ小さい段階で冬を越します。この状態で-2℃を下回ると果実が育たず落ちてしまいます。
間引き・摘蕾・摘果
枝の間引きや摘蕾、摘果を適切なタイミングで行うのがびわをおいしく育てるコツです。
びわは多くの果実を実らせるのが特徴で、1つの房に1~3個ほどの実が生長するのが目安です。
たくさん実ると嬉しいものですが、そのままにしておくと栄養が行き渡らず、おいしいびわを収穫できなくなります。
詳しい方法については後述します。
びわの品種選び
びわの品種はいくつかあります。そのため、びわの収穫を目的に育てる場合は実のおいしさが特徴の品種を選ぶとよいでしょう。
びわの基本的な育て方
びわに適した環境や基本的な育て方をご紹介します。
びわは鉢植え?地植え?
びわは地植えのほうが管理は楽になり、大きく育ちます。鉢植えにするとコンパクトに育てられます。鉢植えにして屋外で管理することも可能です。
びわ栽培に最適な地域
びわは、-2℃を下回るような地域での栽培には向いていません。そのため、関東地域より西側の地域での栽培が適しています。
寒い地域で栽培する場合は、鉢植えにして冬場は暖かい室内に取り込んで生育します。また、耐寒性の強い品種を選ぶのもポイントです。
びわの最適な気温
-2℃以下にならないよう注意します。とくに実が成長していない時期に-2℃以下などの寒さにあたると、実が落ちてしまいます。
びわに必要な日当たり
びわは、日当たりのよい場所が適しています。日当たりが悪くても生長はしますが、実がつきにくく甘くもなりません。
地植えする場合は、日当たりに注意して植えつけ場所を選びましょう。
びわに適した用土
びわは、水はけのよい土が適しています。水分が多いとびわが根腐れして、枯れる原因となります。
【鉢植えの場合】
赤玉土(小粒)7~8割、腐葉土2~3割を混ぜ合わせて作ります。市販されている果樹用の土を使用してもかまいません
【地植えの場合】
植えつけ前に土を掘り起こして、水はけをよくしておきます。
びわの水やり方法
びわは少し乾燥気味に育てるのがポイントです。
【鉢植えの場合】
土の表面が乾いたら水やりするタイミングです。鉢底から水が流れ出るくらい与えます。夏場は朝と夕方の時間帯に水やりします。
日中に水やりすると土中の温度が上昇し、根腐れを起こす原因となるため注意しましょう。冬場は日中に水やりしてください。毎日の水やりは必要ありません。
【地植えの場合】
基本的には降雨のみで育てます。夏場に日照りが続くようであれば水を与えてください。
びわの肥料
びわの肥料には、地植えと鉢植えともに有機質肥料か化成肥料(速効性)を与えます。実がつきやすくなり、甘味もアップします。
【鉢植えの場合】
2月・6月(実の収穫後)・9月の年3回、施します。
2月、6月、9月の追肥には、バラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『Plantia (プランティア)花と野菜と果実の肥料』
びわの肥料には、地植えと鉢植えともに有機質肥料か化成肥料(速効性)を与えます。実がつきやすくなり、甘味もアップします。
【鉢植えの場合】
2月・6月(実の収穫後)・9月の年3回、施します。
2月、6月、9月の追肥には、バラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する『Plantia (プランティア)花と野菜と果実の肥料』 がおすすめです。
または『錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用』はN・P・Kのほかに、マグネシウム、マンガンマンガン、ホウ素、カルシウム、有機、そして微量要素が配合されております。
こちらは置肥タイプですので、株元少し離れたところに置くだけでよいですので、とても簡単です。
【地植えの場合】
2月に肥料を施します。
ゆっくり効果が続く有機質を含む肥料を与えます。
『土を豊かにする肥料』は、堆肥と肥料成分がペレット状になっているのでおすすめです。
または『錠剤肥料シリーズ かんきつ・果樹用』はN・P・Kのほかに、マグネシウム、マンガンマンガン、ホウ素、カルシウム、有機、そして微量要素が配合されております。
こちらは置肥タイプですので、株元少し離れたところに置くだけでよいですので、とても簡単です。
【地植えの場合】
2月に肥料を施します。
ゆっくり効果が続く有機質を含む肥料を与えます。
『土を豊かにする肥料』は、堆肥と肥料成分がペレット状になっているのでおすすめです。
びわの植えつけ
苗木の植えつけの方法や、市販されている苗木の選定ポイントをご紹介します。
植えつけの時期
びわの植えつけは、2月~3月中旬頃が適しています。真冬などの植えつけは避け、暖かくなる時期を待ちましょう。びわの根は浅いので、注意しながら植えつけをします。
植えつけの際は元肥として約2年間肥料効果が持続する『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。
地植えの場合の植えつけ
植えつけの下準備(2月頃に土の下準備を始めます。)
- 庭に50cmほどの穴を掘ります。
- 腐葉土などを土に混ぜ込みます。
苗の植えつけ
- 土に緩効性肥料『マグァンプK大粒』を土に混ぜ込みます。
- 苗木を浅めに植えつけます。
- 土の中で苗の根が広がるように棒を使って根の位置を調整してあげます。
- 植えつけ後はたっぷりと水やりします。
- その際に根の活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1,000倍に水にうすめて、たっぷりと与えましょう。
鉢植えの場合の植えつけ
- 7~8号サイズの鉢植えを準備します。
- 排水性のよい土を入れ、地植えと同じように根を広げながら苗を植えつけます。植えつけ後はたっぷりと水やりし、その後は根の活着促進のため植物用活力液『リキダス』を1,000倍に水にうすめて、たっぷりと与えましょう。
- 植えつけ後はたっぷり水やりし、土の表面が乾いたら水やりします。
びわの苗木の選び方
びわの幹が太く、元気な葉や芽がたくさんついているものを選びます。枝が徒長しているもの、木の皮のつやが悪いもの、皮が剥がれているものなどは避けましょう。
びわの植えかえは?
びわを鉢植えで育てている場合には、定期的な植えかえが必要です。
植えかえの頻度
びわの植えかえは、鉢の大きさや生長によっても異なりますが、2~3年に1度のタイミングで行います。
新しい土に入れ替えてあげることで根詰まりを防いで、びわが元気に生長してくれます。大きくしたくない場合には、同じサイズの鉢に植えかえます。
植えかえの時期
3~4月が適しています。
植えかえのポイント
びわを抜いて軽く根をほぐしながら古くなって固まった土を落とし、傷んでいる根を取り除きます。
あとは植えつけ方法でご紹介したとおり、土の中で根が広がるように植えつけるのがポイントです。
びわの増やし方
びわは、接ぎ木や挿し木で増やしていけます。
接ぎ木・挿し木の時期
適期は2月~3月頃です。
接ぎ木で増やす方法
接ぎ木はほかの植物を土台にして、切り取った枝や芽をひとつに繋ぎ合わせて生育する方法です。
- 10cmほどの長さで、枝の切り口が斜めになるようにカットします。(これを穂木といいます。)
- 穂木を1~2時間、水に浸けておきます。
- 土台となる台木は15cmほどの高さで水平に切ります。
- 穂木を差し込むため、台木に縦に切込みを入れます。
- 台木に穂木を差し込みます。
- 接続部分を接ぎ木テープでしっかりと固定します。切断面が乾かないようテープで密閉するように巻くのがポイントです。
挿し木で増やす方法
挿し木は、植物の枝や芽をカットして土に直接挿して生育する方法です。
- びわの枝が密集している中から今年伸びた枝を選びます。
- 15~20cmほどの長さで、枝の切り口が斜めになるようにカットします。
- カットした枝を1~2日間、水に浸けておきます。
- 土に挿して日陰に置き、水を与えながら管理します。
びわは種まきで増やせる?
食べ終えたびわの実の種をまくと、発芽して成長してくれます。しかし種まきで育て始めた場合、果実がなるまでに8~10年ほどの期間が必要です。
もし果実の収穫を期待する場合は、苗木を購入するほうがおすすめです。苗木から育てた場合は、2~3年ほどで果実が期待できます。
しかし、びわは簡単な管理で手をかけなくても育ってくれるので、観賞用として楽しむのであれば種まきで育ててもよいでしょう。
種まきの時期
種まきは5~6月頃に行います。
種まきの方法
- 種を洗い、茶色い皮をはがします。
- ポットに土を入れ、2~3cmほどの深さに植えます。
- こまめに水やりします。
十分なサイズの苗木に成長したら、鉢植えや地植えに植えかえましょう。
びわの剪定方法
びわは、どんどんと成長しやすいので剪定を行うことが大切です。高い位置に実がなったり、大量に実がついたりして収穫も大変になります。
剪定することで果実の量を調整でき、栄養の分散を防げます。
びわの剪定時期
びわは樹齢によって剪定の時期が異なります。
【若木の場合】
びわの実がまだなっていない若い木であれば、開花する2月頃に剪定します。花芽を残して剪定しやすくなります。
【びわの実がなったことがある場合】
びわの実がなったことのある木は、8月~9月ごろに剪定します。
びわの剪定方法
日当たりをよくするための間引き剪定と、サイズを調整するための切り戻し剪定を行います。
間引き剪定は、密集した枝の根元を切り落とし、日当たりや風通しをよくする方法です。枝の内部に日光が入るように、剪定してあげます。
切り戻し剪定は、枝の途中で切り落として樹形を整える方法です。コンパクトに育てる場合に行います。
剪定のポイント
太い枝を切り落としてしまうと、切り口から病気に感染する恐れがあります。高く生長しそうな枝は細いうちに間引いておくとよいでしょう。
とくに3月以降に太い枝をカットすると、生長に影響して果実がつきにくくなります。
剪定後は癒合剤を塗る
びわを剪定したら、切り口に癒合剤を塗っておきましょう。切り口を保護し、病気の感染を予防することが大切です。
美味しいびわを育てるコツ
美味しいびわを収穫するには、摘蕾と摘果の作業が必要です。それぞれ詳しくご紹介します。
摘蕾(てきらい)とは?
摘蕾とは、美味しい果実を収穫するために蕾の段階で適度に摘む作業のことです。びわの花は一箇所に大量に開花しますが、開花を放置していたままでは果実を収穫できなくなります。
開花を減らすために、蕾みの段階で減らしておく必要があり、びわの果実を収穫するには摘蕾は欠かせない作業です。
摘蕾のタイミング
10月~11月頃に行います。
摘蕾のコツ
ブドウのようにびわの蕾がなり始めたら、1つの固まりにつき中央付近の3~4房を残して上部と下部をカットします。
手でちぎっても簡単にとれます。とりすぎて心配になるかもしれませんが、収穫できる果実が大きく生長しやすくなり甘さもぐっと増します。
摘蕾のタイミングで、全体の30~50%くらいを目安に減らしておきます。
摘果も必要
摘果とは、実った果実を摘む作業のことです。摘蕾と同じく、摘果も美味しい果実を収穫するために大切な作業です。
びわの果実は、3月~4月ごろにかけて大きく生長します。1つの固まりにつき大粒の品種の場合1~3粒、小粒の品種の場合3~5粒を目安に果実を残し、あとは摘果します。
大きく形がよいものや傷んでいないものを選んで残しましょう。
袋かけして収穫を待つ
摘果ができたら、同じタイミングで袋かけを行うとよいでしょう。せっかく実った果実を鳥に食べられたり、風などの影響で落ちてしまったりすると残念です。
袋かけをすることで安心して収穫まで待てます。大粒の場合は1粒ずつに、小粒の場合は房ごと袋かけします。
びわの収穫
6月ごろになったらいよいよびわの収穫です。
びわを収穫する目安
びわの皮が淡いオレンジ色になり、柔らかくなったら収穫のタイミングです。
びわは収穫後、追熟せず長期保存もできません。しっかりと熟すのを待ってから収穫するのがポイントです。
びわは日持ちしない
びわは収穫してから長期保存ができないため、3日ほどを目安に食べきります。常温で保存する場合は、風通しのよい日陰に置きます。
冷蔵保存する場合は、野菜室などに入れてもよいですがなるべく早く食べるようにしましょう。
表面にうっすらとうぶ毛がついており、張りがあるもの、ヘタがしっかりしているものが新鮮です。
食べきれない分は、ジャムや果実酒などに加工すると長持ちします。
びわは苗から育てた場合、生長して実がつくには2~3年はかかります。しかし成熟しているのになかなか実がならない場合は、いくつかの原因が考えられます。
ここでは、びわの実がならない4つの原因とそれぞれの対処法についてご紹介します。
原因1:日当たりが悪かった
びわの実がなりにくい場合は、日当たりの悪さが影響しているかもしれません。日当たりが十分ある場合には、枝葉が覆い茂って中まで日光が届いていないことが原因として考えられます。
【日当たりが悪い場合の対処法】
剪定して枝を間引き、内部まで日当たりと風通しをよくしてあげましょう。
原因2:寒さに当たってしまった
びわの実がつかない、もしくは落ちてしまった場合は、寒さに当たった可能性があります。
びわ自体の耐寒性はありますが、花や蕾などは-2℃を下回る寒さに当たると枯れて、実は落ちてしまいます。
【寒さに当たった場合の対処法】
冬場には、寒さに当たらないよう防寒や風よけの対策が必要です。温かい場所へ移動しやすいように、鉢植えに植えかえるのもひとつの方法です。
原因3:病気に感染してしまった
びわの幹などに傷がつき、そこから病気に感染することがあります。剪定したときに切り口に癒合剤を塗り忘れていたり、何かの影響で幹や枝が傷ついたりすることが原因です。
病気にかかると実がつかない以外に、幹にこぶができる、葉に黒い斑点の模様がつくなどの異常が現れます。
【病気に感染した場合の対処法】
病気に感染し、異常が現れた部分を切り落とす必要があります。さらに植物に傷をつけないことが対策につながります。
台風や剪定などでついた傷口には、癒合剤を塗布しておきましょう。
原因4:肥料のバランスが悪かった
日当たりや寒さに問題なく、病気にかかったようすがない場合は肥料に問題があるのかもしれません。
肥料にはさまざまな養分が含まれており、花や実に効果のある肥料はリン酸、葉に効果があるのは窒素、根に効果があるのはカリです。
枝葉が元気に覆い茂っている場合には、窒素が多く花芽がつきにくくなっていることが考えられます。
【肥料のバランスが悪かった場合の対処法】
葉や花芽、根を生育させるための養分はそれぞれ異なります。肥料を与える際に養分も確認し、リン酸が多めに含まれている肥料を与えてみましょう。
びわ栽培で注意すべき病害虫
びわは害虫の被害は少ないため、農薬を使う必要のない数少ない果樹の1つです。しかし、果実がなるとゾウムシなどがつきやすくなり果実を食害します。
早めに袋かけを行うことで防止できます。また傷口から病気にかかる可能性もあるため、剪定後には癒合剤を塗ります。台風のときは保護対策も必要です。
まとめ
びわは成長スピードも早く、たくさんの実をつけてくれるので育て甲斐があります。
おいしいびわを収穫するには、摘蕾・摘果作業を行うことが効果的で実が大きく育ちやすく甘さもアップします。
剪定などのポイントをおさえれば、びわの栽培は他の果樹に比べると簡単です。
果樹を育ててみようとお考えの方は、ぜひびわの栽培にチャレンジしてみてください。