トマトが枯れる、上手く育たない…原因5つと対策方法
野菜のなかでは比較的育てやすいトマトですが、育て方によっては枯れてしまうことがあります。今回は、トマトが枯れる原因を5つ取り上げてみました。思い当たる節がある方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
日当たりが足りない
トマトは、日当たりを好む植物です。日陰や1日に数時間程度しか日が当たらないような場所で育てていると、日照不足で枯れやすくなってしまいます。また、葉が茂りすぎて重なり合い、日光が十分に当たらなくなっていることもあります。できるだけ日当たりの良い場所で育て、葉が混み合いすぎないよう必要に応じて摘葉することが大切です。
風通しが悪い
風通しが悪いと蒸れて湿気が溜まりやすくなるため、葉が枯れてしまったり、病気にかかりやすくなったり、害虫被害に遭いやすくなったりします。このような状態を防ぐためには、風通しの良い場所で栽培する、葉と葉が重なり合わないよう間引きをする、株と株の間に十分な距離をとるなどといった、風通しの対策をとりましょう。
過湿によって根が傷んでいる
トマトは、過湿に弱い植物です。水を与えすぎている、土の水はけが悪い、植木鉢の通気性が悪いなどといった理由で根が加湿状態になっていると、根が傷んで葉が枯れる原因になります。
トマトの用土には水はけの良い野菜用培養土などを選び、植木鉢には余分な水を逃がすタイプを用いましょう。水やりは土が完全に乾いたら行ってください。
カルシウム欠乏による尻腐れ症
大玉トマトは、果実の肥大と共に果実の下の方が黒褐色になって陥没する“尻腐れ症”という生理障害が発生する場合があります。
尻腐れ症の原因は、肥料バランスが崩れることや、カルシウム欠乏が考えられます。
尻腐れ症を軽減・予防するには、カルシウム配合の”植物用活力液 リキダス”がおすすめです。
連作障害
トマトは、病気にかかりやすい植物です。代表的な病気は、青枯病や疫病、黄化葉巻病、灰色かび病、葉かび病、萎凋病など。いずれの場合も、茎や葉が萎えたり枯れたりしてしまいます。
こういった病気を防ぐためにまず重要なのは、連作を避けるということです。同じ土に繰り返し同じ科の植物を植えることはやめましょう。
どうしても同じ科の植物を植えなくてはいけない場合は、接木苗を使用することをおすすめします。
また、水の与え過ぎにも注意。過湿は病気を誘発する原因になります。
このほか、地面をビニールで覆い、水やり時の泥の跳ね上がりを防ぐことも、病気の発生予防に有効です。こうすることで、土壌中のウイルスや病原体が茎や葉の傷口に付着することによる病気の感染を防げます。
今回ご紹介したように、トマトが枯れてしまう、上手に育たないのには必ず原因があります。また、「枯れてはいないけれど、なんだか元気がないな」という場合にも、これらの原因が当てはまるかもしれません。ぜひ、今一度おうちのトマトの生育環境や育て方を見直してみてください。
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この記事で紹介された植物について
トマト
学名:Lycopersicon esculentum /科名:ナス科 /別名: /原産地:南米アンデス地方 /分類:一年草 /耐寒性:弱/耐暑性:強
大玉やミニ、赤、オレンジ、黄色、加熱用など、バリエーションが豊富に揃うトマト。