よく似てるけど別品種?同じ品種?ビオラとパンジーの特長とおすすめ品種
秋冬のガーデニングとして人気のパンジーやビオラ。この2種類の植物は見た目が非常によく似ているため、見分け方が難しいといわれています。というのも、そもそもパンジーとビオラは学術的には同じ品種で、これらに明確な違いはありません。
しかし、園芸の世界ではパンジーとビオラは区別されることがほとんど。そこで今回は、園芸の世界でのパンジーとビオラの違い、それぞれの育て方が簡単なおすすめの品種などをご紹介します。
園芸の世界でのパンジーとビオラの区別の仕方
園芸店やホームセンターなどでは、花の大きい品種をパンジー、小さい品種をビオラと区別するのが一般的です。具体的には、花の直径が4cmから10cmのものをパンジー、2cmから4cmのものをビオラと呼んでいます。また、パンジーのほうが花数が少なく、ビオラのほうが花数が多いという特長もあります。
そもそも、パンジーもビオラも、ヨーロッパや北米を原産とするサンシキスミレ又はサンショクスミレという原種を交配してつくられた花。現在のように品種として確立するまでに辿った工程が同じであるため、花の大きさと花数でしか区別することができないのです。
パンジーとビオラ、どんな品種があるの?おすすめは?
パンジー、ビオラは寒さや乾燥に強く育て方が簡単なため、冬のガーデニング花木として定番です。近年では、ますます品種改良が進み、たくさんの品種が登場してきています。
例えば、花びらがフリルのような形をしたビオラや、黒色やグラデーションカラーのパンジーなど。園芸店に足を運ぶと、あまりにたくさんの品種があってどれを買うか迷ってしまうかもしれません。そこで、今年はじめてパンジーやビオラを育てるという方におすすめの育て方が簡単で華やかな品種をいくつかピックアップしてみました。
・【パンジー】ピカソ (タキイ種苗)
花径約8cmの大輪系パンジーです。多花性で花期が長く強健な品種。花首が伸びにくく節間が短いので、まとまりのよい草姿になります。パステルカラーやバイカラーなど花色も豊富です。
・【ビオラ】フルーナ(サカタのタネ)
小さな花を多数つけ、大株に広がるフローラ。花色も豊富で、単色はもちろん、日ごとに花の色が変化する品種もあります。耐寒性が高く、霜がおりても傷みにくいため、お手入れが簡単です。
・【ビオラ】ビビ(タキイ種苗)
ビオラの一種のビビは、丈夫で育てやすい品種です。また、パンジーやビオラには珍しいアンティーク調の色味の花もあります。寄せ植えのアクセントとしてもおすすめです。
・【パンジー】よく咲くスミレ(サカタのタネ)
その名の通り、花つきと株張りがとても良い品種です。冬期間にもたくさんの花をつけてくれます。閑散としがちな冬のお庭やベランダがパッと華やぎます。
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この記事で紹介された植物について
パンジー
学名:Viola /科名:スミレ科 /別名:サンシキスミレ /原産地:ヨーロッパ /分類:多年草(耐寒性一年草) /耐寒性:弱 /耐暑性:弱
花の色や大きさのバリエーションが豊富なパンジー。