更新日:2017.12.07
【デンドロビュームの育て方】 丈夫で育てやすいデンドロビューム、水やりと肥料のポイントをご紹介
ラン栽培というと、ちょっと難しそうな印象を受ける方が多いかもしれませんね。たしかにランには胡蝶蘭をはじめ、育て方にコツが必要な品種もあります。ですが、今回ご紹介するデンドロビュームは、丈夫で育てやすく初心者にぴったり!ぜひラン栽培の第一歩として挑戦してみてはいかがでしょうか。
今回は、デンドロビュームの育て方のコツや育て方の注意点などをご紹介します。
動画でわかりやすく
☘161:デンドロビウムの育て方|栽培に適した場所は?キレイな花を咲かせるコツは?水やりや肥料など日々の管理もご紹介
デンドロビュームってどんな植物?
デンドロビュームは、ラン科デンドロビューム属の多年草。スリランカやネパールなどの東南アジア、ニュージーランドやオーストラリアを原産としています。草丈は20cm~80cmあまり。高い木の枝の上に根を張って育つ着生ランの一種です。開花時期は2月から10月にかけてですが、品種によって時期は異なります。
日本でガーデニング用として販売されているのは、ノビル系と呼ばれるインドやタイに自生する原種をもとにした種や、デンファレ系と呼ばれるオセアニアに自生する原種をもとに改良された種、キングアナム系と呼ばれるオーストラリアに自生する小型原種を元にした種などです。ノビル系は花つきがよく、ピンクや赤紫・白・黄色・オレンジなどさまざまな色の花をつけるのが特徴。デンファレ系は、白やピンク・紫などの小ぶりな花をたくさん咲かせます。キングアナム系は、香りがよく、花の色は白やピンク・濃紫・黄色・オレンジなどバリエーション豊かです。
デンドロビュームの育て方のポイント
デンドロビュームは、ランのなかでは育てやすい品種です。しかし、いくつか育て方のポイントや注意点があります。特に重要なのが、水やりの仕方と肥料の与え方です。
・水やりのポイント
デンドロビュームを上手に育てるためには、水やりの仕方が重要です。
ポイントは、水をたくさん与える期間とあまり与えない期間をつくること。というのも、デンドロビュームは雨季と乾季のある地域を原産としているからです。水やりをうまく管理することできれいな花を咲かせられるようになります。具体的には、春から秋にかけての生育期には水をたっぷりと与えます。そして、9月頃に生長が緩慢になってきたら水やりの回数を減らしていきます。11月半ばを過ぎたら、土が乾いてから2~3日後に与える程度に留めてください。この時期には、葉にシワがよるくらい乾燥していても問題ありません。その後、2月すぎに花芽が見えてきたらまた水やりを再開します。
・肥料の与え方のポイント
デンドロビュームの肥料は、あまり肥料を必要としない植物です。しかし、時期にあわせて的確に与えることで花つきがよくなります。冬の終わりから春にかけての新芽の伸び始める時期~夏前が、肥料を与える期間です。この期間には液体肥料『専用液肥 -洋ラン-』を1週間~10日に1回与えてください。その後8月以降は肥料を控えるようにしましょう。
この記事で紹介された植物について
デンドロビューム(ノビル系)
学名:Dendrobium /科名:ラン科 /別名:デンドロビウム(ノビル系) /原産地:オーストラリア /分類:多年草 /耐寒性:弱 /耐暑性:強
節のある茎状のバルブをほぼ直立に伸ばして生育するランで、香りのある花を咲かせます。
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