更新日:2018.01.16
もっと知りたい肥料! vol4 肥料やけってなに?
肥料やけとは、多量の肥料成分によって根が害を来たし、萎凋、場合によっては枯死する現象を言います。
植物の根と土中の肥料の間には浸透圧があります。浸透とは、濃度の薄い溶液と濃い溶液が共存している場合、濃度を均一にしようという働きが生じて濃度の薄い溶液が濃いほうへ移動する現象を言います。その圧力が浸透圧です。肥料を過剰に与えた場合、土の中の肥料の濃さを薄めようとする浸透圧の関係で根中の水分が土壌に流出し根がしなびてしまいます。これが肥料やけの原因です。植物が元気でない事を理由に、規定量以上の肥料を与え続けると植物は逆に枯れてしまうのです。
肥料を与える際には、植物が植わっている場所や鉢、根の状態などをよく確認することが大切です。肥料やけを起こしてしまった場合は、大量の水を与えて土の中から肥料を流し出すか、場合によっては新しい土に植え替えて様子を見るなど、なるべく早めの対処が必要です。