丸くまとまった小さな花が可憐なユウギリソウ。育て方のポイントと注意
まるで綿毛のような見た目の可愛らしい花、ユウギリソウ。
ひとつひとつの花はとても小さいですが、まとまって咲くので見ごたえがあります。
今回は、そんなユウギリソウの特長や育て方のポイント、育て方の注意点をご紹介します。
ユウギリソウの特長
ユウギリソウは、地中海沿岸地方を原産とするキキョウ科の植物です。
本来は多年草ですが、寒さに弱く日本の冬を越すのは難しいため、日本では一年草として扱われています。
4月から5月に植えつけをすると、6月から9月にかけて花を咲かせます。
花の色は白やピンク・薄紫色など。
花つきと花もちが良いため、ガーデニングにはもちろん、切り花やフラワーアレンジメントにもよく用いらます。
ユウギリソウの育て方のポイント、育て方の注意点
ユウギリソウは苗植えがベター
ユウギリソウは、種まきでも苗植えでも育てることができます。
しかし、ユウギリソウの種の発芽率はあまり高いとはいえませんので、ポット苗を購入して植えつけた方が簡単です。
用土について
ユウギリソウは加湿を非常に苦手としますので、用土には水はけの良い「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」を用意しましょう。
植えつけの適期は4月から5月にかけて。
標準的な大きさの60cmプランターに3株程度を目安に植え付けましょう。
栽培場所について
ユウギリソウは、暑さ寒さともにあまり強くありません。
耐寒温度は5℃前後。
霜に当たると枯れてしまいます。
一年草として扱うのが一般的ではありますが、越冬させて翌年も栽培したい場合は、冬場は室内に取り込んでください。
また、暑さにも弱いため、夏場高温になる場所に置いていると弱りやすくなります。
直射日光や西日が当たって高温に晒されないように気をつけ、風通しの良い半日陰で管理するようにしましょう。
このほか、ユウギリソウは多湿も嫌いますので、雨天が続くときや梅雨時、台風時などには雨が当たらない場所に移動させてください。
水やりについて
加湿を嫌いますので、水やりは控えめに。
水の与えすぎは根腐れの原因になります。
土の表面が完全に乾くまで待ってから与えるようにしましょう。
越冬させる場合、冬場の水やりは土が乾ききって白くなってから与えるくらいで十分です。
肥料について
肥料、特に窒素分の多い肥料を与えすぎると、葉ばかりが茂ってしまい花咲きが悪くなります。
植えつけ時に元肥として緩効性肥料「マグァンプK中粒」を混ぜ込みましょう。
4月〜6月前後に葉の色や株の生育が悪い場合は、液体肥料として「ハイポネックス原液」を与えてください。
病害虫について
茎やツボミにアブラムシが発生することがあります。
アブラムシを見つけたら、肥料と同時にアブラムシ退治ができる『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』を250倍に希釈して株元に与えましょう。
また、多湿による根腐れには注意を。
水やりのしすぎやジメジメした環境に置くのは避けてください。