甘い香りと鮮やかな花が美しいストック。きれいに花を咲かせるには?
淡いピンクや濃いピンク・白・紫色・ブルーなどの鮮やかな花が房状につき、甘い香りを放つストック。
切り花としても人気の高い品種ですが、ガーデニングにもおすすめです。
今回は、ストックの育て方や育て方の注意点・ポイントなどをご紹介します。
ストックってどんな植物?
ストックは、アブラナ科アラセイトウ属の多年草です。
原産は南ヨーロッパや北アフリカ・西アジアなどで、世界中に約50ほどの品種が存在するといわれています。
成長すると草丈は20~80cmほどになり、鮮明な色の花を咲かせます。
種まきから育てることもできますが、発芽させるまでの管理が少々難しいので、初めての方には苗植えがおすすめです。
ストックの育て方・育て方の注意点とポイント
ストックは、比較的育てやすい植物ですので、ガーデニング慣れしていない方にもおすすめできます。
以下の注意点やポイントを参照してください。
種まき(播種)時期
8月下旬~9月上旬が適期です。8月に種まきをすれば年内に開花しますが、遅まきになると草丈が生育せずに開花してしまいます。
ストックは移植を嫌う植物なので、6cmくらいの種まきポリポットに3~4粒ずつ直まきしましょう。
発芽するまでは水を切らさないように注意し、日除けをするか風通しのよい日陰でできるだけ涼しい場所で管理をしましょう。
植えつけ時期
2月から3月になると、園芸店でストックの苗が出回るようになります。
購入した苗は、霜に当たらないようにし注意し、軒下やベランダなどで管理するようにしましょう。
その後、暖かくなる3月から5月にかけて開花します。
なお、ストックは暑さには弱いため、日本の夏には耐え切れず枯れてしまいます。
水やりについて
ストックは、加湿に弱い植物ですので、水の与えすぎには注意してください。
鉢植えの場合は、土の表面が乾いてから。
庭植えの場合は、基本的には水やりは不要です。
また、蕾や花には水をかけないようにしましょう。
水がかかると、しぼんだり枯れたりしやすくなります。
間引きについて
葉が茂りすぎると、蒸れて加湿状態になってしまいます。
適度に間引きをして風通しをよく保つようにしましょう。
肥料について
植えつけ時に元肥として緩効性肥料『マグァンプK中粒』を混ぜ込みましょう。
または、「マグァンプK」が配合された『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』がおすすめです。
また、秋から春にかけて、『ハイポネックス原液』を与えてください。
栽培場所について
日当たりの悪い場所で管理していると、茎が間延びしてヒョロヒョロとした株になってしまいますので、日光がしっかりと当たる場所に置いてください。
また、ストックは耐寒性があまり高くありません。
冬場は霜の当たらない軒下にさせるか、気温が0℃を下回る寒冷地の場合は室内に取り込んでください。
病害虫について
アブラナ科のストックは、アブラムシの被害に遭いやすい性質があります。
すでにアブラムシが発生している場合は、アブラムシ退治と肥料やりが同時にできる液体肥料『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』が大変便利です。