更新日:2018.10.31
クワズイモの葉が生えない…どうして?確認したいポイント6つ
生育速度の早さから、縁起物として開店祝いや新居祝いに用いられる観葉植物・クワズイモ。
まるで里芋のような形の根と、ハート形の大きな葉がとても可愛らしく、インテリアとしても人気があります。
しかし、クワズイモを育てている方からは「新しい葉が生えてこなくなった」「葉が枯れてしまった」などといった声が聞かれることがあります。
本来は丈夫で育てやすいはずのクワズイモですが、なぜそうなってしまうのでしょうか。
今回は、クワズイモを上手に育てるための育て方のコツや、生育状態が良くないときにチェックしたいポイントについてご紹介します。
クワズイモは強い日光より木漏れ日を好みます
クワズイモは、熱帯地方の大きな樹の根元などに生息する植物です。
そのため、直射日光が燦々と当たる環境は苦手で、やわらかな日差しの当たる場所を好みます。
室内で栽培する場合は、レースのカーテン越しなどで管理しましょう。
特に夏場の強い日差しや西日を浴びると、葉が焼けて落ちてしまうことがありますので注意が必要です。
クワズイモは寒さに弱い性質をしています
熱帯地方を原産とするクワズイモの耐寒温度は5度前後。
それより気温が低くなると枯れてしまいます。
室内で栽培している場合でも、冬場の窓辺はかなり寒くなることがあります。
部屋の真ん中に移動させて寒さから守ってあげましょう。
大きすぎる鉢に植え替えるのはNGです
クワズイモに限ったことではありませんが、植え替え時に極端に大きな鉢に植え替えると、水はけが悪くなって根腐れを起こしやすくなります。
植え替えをする場合は、一回り大きな鉢を用意してください。
なお、植え替えの目安は2年に1度程度がベスト。
鉢を持ち上げてみて、根が鉢の下から出てきているような場合は植え替えが必要です。
植え替えをせずに鉢の中が根でいっぱいになっていると、葉の生育が悪くなったり葉の色が悪くなったりすることがあります。
植え替えの際には、水はけのよい培養土に元肥として約2年間肥料効果が持続する「マグァンプK大粒」を混ぜ込みましょう。
冬場の水やりは控えめに
休眠期に当たる冬場に水を与えすぎると、根腐れの原因に。
また、冬場に水を与えすぎると耐寒性も低くなってしまいます。
土の表面が乾いていることを確認してから2~3日後に水やりをしてください。
水やりと別に、葉に霧吹きで水分補給を
クワズイモは、空中の湿度が高い環境を好みます。
年間通じて葉に霧吹きで水をかけて水分補給をしてください。
クワズイモは根だけではなく葉からも栄養分を吸収することができます。
微量要素を豊富に含んだ活力剤「速効スプレー液」を葉に散布しましょう。
なお、土中の湿度については高すぎると根腐れの原因になります。
常時土が濡れている状態はNG。
土の表面が乾いてからたっぷりと水やりをするようにしましょう。
また、鉢皿に流れ出た水を放置していると多湿状態になってしまいますので、すぐに乾かすようにしてください。
イモ部分(幹)がぶよぶよしているなら、幹が腐っているのかも
葉が生えてこない・葉が枯れる原因として、幹部分が腐っているということもありえます。
幹を触ってみてぶよぶよと軟らかくなっているのであれば、その可能性が考えられます。
こういった場合には、ぶよぶよしている部分を鋭利な刃物でカットして除去することをおすすめします。
除去後、しばらくすると硬い部分から新芽が出てくるはずです。
ただし、腐敗している範囲が大きい場合は、再生は難しいこともあります。
必ずしも再生させられるというわけではありませんが、1度試してみてはいかがでしょうか。
【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
この記事で紹介された植物について
クワズイモ
ワイルドな印象の大きな葉を広げるクワズイモ。沖縄などでは木の陰に自生する丈夫な植物です。生長が早く、あっという間に見応えが出て、デザイン的なシーンを演出してくれます。
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