更新日:2018.12.07
100均のエアプランツが枯れた……原因と対処法、上手な育て方
土のいらない植物として人気の高いエアプランツ。
園芸ショップやホームセンターはもちろん、100円ショップや雑貨店でもよく見かけますね。
「簡単に育てられる」「お手入れの手間がかからない」「飾っておくだけでOK」などといわれています。
しかし、実際に育てたことのある方からは、「枯れてしまった」「元気がない」という声も多数聞きます。
エアプランツは確かに気軽に育てられる植物ではありますが、育て方や管理方法にはいくつかポイントがあります。
そこで今回はエアプランツの枯れる原因や対処法、上手な育て方についてご紹介します。
エアプランツとは
エアプランツは、中南米を原産とするパイナップル科チランジア族の植物の総称です。
砂漠や山中などの岩や木などにくっついて生育し、土を必要としません。
空気中の水分を吸収して生長します。
日本でよく売られているエアプランツは、赤みのある葉が特長のイオナンタや、細く尖った葉が特長のチランジアやジュンセア、クネクネとした葉が可愛らしいブッツィーなどです。
いずれも、乾燥地帯を原産とすることから乾燥に強く丈夫な性質をしています。
エアプランツを上手に育てるためのポイント
エアプランツが枯れる原因として考えられるのは、水不足や多湿による蒸れなどです。
以下のポイントに注意してください。
・水やりは株全体が濡れるまでたっぷりと
エアプランツの水やりは、週に2回を目安に行いましょう。
霧吹きに水を入れ、株全体がしっかり濡れるまでたっぷりとスプレーします。
エアプランツは水分を吸収して育つ植物ですから、水が足りていないと枯れてしまいます。
なお、エアプランツの生育期は春と秋です。
株が育つこの時期は特に水やりを怠らないようにしましょう。
夏と冬は休眠期であまり生長はしませんが、冷房や暖房の影響で株が乾燥すると枯れやすくなります。
室内の環境を考慮して水やりを調整することも大切です。
・水やりをしたら、しっかり乾燥させて!
水やりをしたら、よく水を切り、風通しの良い場所でしっかりと乾かしましょう。
この工程を行わないと、株が蒸れてしまい、腐って枯れる原因になります。
株の中心に水が溜まっていたら、株をひっくり返して乾かしてください。
乾きづらいときは、少し離れたところから扇風機を優しく当てるとしっかり乾かすことができます。
・月に1度を目安に「ソーキング」を
ソーキングとは、水を張った器にエアプランツを入れて、直接水に浸すこと。
常温の水に4時間から6時間程度入れておきます。
乾燥がひどくなる時期にソーキングを行うと、株が元気になります。
ソーキングを行う目安は月に1度程度。
ただし、梅雨や台風・秋雨の時期など湿度が高いときは不要です。
また、ソーキングをした後は、株をしっかり乾かすことが大切です。
水やり後と同様に、風通しの良い場所で株の内側まで水分を飛ばしましょう。
・半日陰の明るい場所で管理しよう
エアプランツは、半日陰で明るい場所で管理しましょう。
直射日光が当たると葉焼けして枯れる恐れがあります。
また、反対に日差しが全く当たらない場所だと、光合成ができずに枯れてしまいます。
・気温が10℃を下回らないように気をつけよう
エアプランツは中南米などの温かい地域を原産とするため、寒さには強くありません。
一年を通して気温が10℃を下回らない場所で管理しましょう。
・風通しの良い場所で管理しよう
湿度が高い場所では、株が蒸れて枯れやすくなります。
例えば、キッチンやお風呂・洗面所の近くなど、湿度が上がりやすい場所で管理するのは避けたほうがいいかもしれません。