【ユキワリソウの育て方】冬に咲く可憐でたくましい雪割草。育て方のポイント
冬の寒さがひと段落し、暖かい日差しが降り注ぐようになると花を咲かせる雪割草。
雪どけを待ちきれずに雪の間を割って出るようにつぼみを覗かせることから、この名前がついたといわれています。
冬の寒さにも負けない丈夫さと可愛らしい花姿で、冬のガーデニングにはぴったりの植物です。
今回は、そんな雪割草の育て方のコツや育て方の注意点をご紹介します。
雪割草の特長
雪割草は、北陸地方や東北地方の日本海側を原産とするキンポウゲ科の植物です。
これらの地域には、昔から自生種がたくさん存在しています。
可憐な見た目に反して耐寒性・耐暑性いずれも優れているため、大変育てやすい植物だといえます。
花の色は、白や赤・ピンク・紫色など。
品種によって咲き方もさまざまで、二段咲きや三段咲き・千重咲きなど唐子咲きなど多数のバリエーションがあります。
多数の品種を寄せ植えにすると見応えが出ます。また、雪割草には、花が咲いた後にしか葉が出ないという性質があります。
雪割草の育て方のポイント・育て方の注意点
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植えつけ時期
雪割草の植えつけは、4月から5月または8月から9月が最適。
その後、2月上旬から5月上旬にかけて花を咲かせます。
庭植え・鉢植えどちらでも育てることが可能ですが、季節ごとに管理場所を変えた方がよく育ちますので、鉢植えの方が扱いやすいと言えます。
植えつけ用土
雪割草の植えつけには、「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」が適しています。
元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されていますので、そのまま使用できます。
鉢選び
多湿を嫌う雪割草の鉢には、乾きやすく鉢穴が大きめのタイプが適しています。
うわぐすりがかかった鉢や鉢穴が小さい鉢は避けた方がいいでしょう。
管理場所
雪割草は、強い日光が得意ではありません。
日差しが当たりすぎると枯れてしまうことがあります。
鉢植えの場合は、開花時期に当たる晩冬から春にかけては明るく日当たりが良い場所で管理します。
花が終わり葉がついてきたら、明るい日陰で風通しの良い場所に移動させましょう。
その後、梅雨時期から翌年の春の開花時期までは、日陰で管理してください。
特に夏場の直射日光が当たらないように注意が必要です。
庭植えする場合は、年間を通じて緩やかに日が当たる落葉樹林の株元で栽培するのが適しています。
冬場の管理
雪割草は耐寒性が高い植物です。
マイナス5度前後の寒さは耐えることができます。
ただし、風が強い地域では冷たい風が直接当たらないように気をつけてください。
水やり
雪割草は、もともと斜面に自生している植物です。
そのため、多湿や水が停滞することを嫌います。
水やりは、土の表面が乾いたことを確認してから行ってください。
水やりの際は、鉢底から水が流れ出るくらいにたっぷりと。
なお、花に水がかかると花がしぼみやすくなりますので、株元を中心に与えるようにしましょう。
肥料
植えつけ時の用土に元肥が入っていない場合は、元肥として肥効期間が約2年間持続する緩効性肥料「マグァンプK大粒」を混ぜ込みます。「マグァンプK大粒」は、根の肥料やけの心配が少ないので、元肥として安心して土に混ぜ込むことができます。
植えつけが終わったら根の活着促進のため植物用活力液「リキダス」を1,000倍に希釈して鉢底から水が溢れるくらいたっぷりと水をあげます。
また、開花後の葉が展開する時期になったら、追肥として液体肥料「ハイポネックス原液」を1週間~10日に1回程度を目安に与えましょう。
「ハイポネックス原液」は、植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合しています。
その後、夏場の肥料はストップし、秋になったら液体肥料「ハイポネックス原液」を再開します。
花がら摘み
雪割草は、灰色かび病という病気の被害に遭いやすい性質をしています。
この予防のためには、咲き終わった花はできるだけ早く摘み取ってください。
また、株元に散った花びらも綺麗に取り除くようにしましょう。
植え替え
雪割草の植え替えは、2年に1回を目安に行います。
花の開花後または秋が最適です。
一回り大きな鉢に植え替えます。
植え替えの際も元肥として肥効期間が約2年間持続する「マグァンプK大粒」を土に混ぜ込みます。
植え替え後も植物用活力液「リキダス」を1,000倍に希釈して鉢底から水が溢れるくらいたっぷりと水をあたえ半日陰で養生してください。
おわりに
雪割草は、冬の寒冷な季節に咲く小さな花をさかせ、その芽が雪から顔を出す姿は美しく、庭を寒冷な季節にも明るく彩ります。
寒さに強い雪割草を取り入れて、冬のガーデニングに優雅なアクセントを加えてみませんか。
公開:2019.01.08
更新:2024.01.28