【バラ栽培】バラが枯れる(弱らせる)…3つの大きな原因とその対策
バラが枯れてしまう原因はさまざまですが、なかでも多いのは、根腐れ・ハダニ・黒星病です。今回は、それぞれの特徴、予防方法、対策方法についてご紹介します。
バラが枯れる原因①根腐れ
根腐れとは文字通り、根が腐ってしまう症状です。早期に発見して対処できれば被害は最小限にとどめられますが、症状が深刻化すると植物自体が枯れてしまいます。
根腐れの原因として考えられるのは、水の与えすぎです。常に根が湿った状態だと、根腐れを起こしやすくなります。また、土や植木鉢の通気性が悪く、余分な水が溜まりやすい状態になっているのも良くありません。
根腐れを起こさせないようにするには、適切なタイミングで適切な量の水やりをすることが大切です。鉢植えの場合には、土の表面が乾いてから、鉢底から水がこぼれ出るくらいたっぷりと。ただし、芽吹き始めたばかりでまだ葉が少ない時期や、病害虫の被害で葉が落ちてしまった時は、葉からの蒸散量が少ないので、控えめにしましょう。地植えの場合には、よほど雨が降らないとき以外は基本的に必要ありません。このほか、通気性や水はけのよい土や植木鉢を用いることも重要です。
バラが枯れる原因②ハダニ
ハダニは、バラの葉の裏側に寄生し茎や葉を蝕む害虫です。「養分や水分を吸って葉を枯れさせる」「光合成を阻害することで株を弱らせる」などといった被害をもたらします。
ハダニの怖いところは体長が0.5mm前後と肉眼では見えづらいほど小さいため、寄生されていることになかなか気づけず、被害が深刻化しやすいということです。葉の表面にところどころ退色した斑点が生じていたり、葉の緑色がかすれて白くなったりしていたら、ハダニ被害が進んでいる証拠。このような状態を放置していると、あっという間に株全体に被害が及び、付近の別の株にも移ってしまいます。
ハダニの被害を防ぐためには、まずは日頃から葉をよく観察し、ハダニ被害が生じていないかチェックしましょう。またハダニは乾燥と高温を好むので、夏前頃から注意を。ハダニ被害が生じてしまった場合には、ダニダウン水和剤などの殺ダニ剤を使用してください。
バラが枯れる原因③黒星病
黒星病は、葉の表面に黒く滲んだような斑点や円形の斑点が生じる病気です。放置していると、葉は黄色くなり枯れてしまいます。黒星病の病原菌は水を介して葉から侵入することで発生し、症状が進行すればするほど防除は難しくなります。そのため専用薬の予防散布がおすすめです。
鉢栽培で黒星病に悩まれている方は、しっかり薬剤で治療したのちに、雨のあたらない場所(軒下やハウス)で栽培されることをおすすめします。
しかし乾燥が続くことにより、うどんこ病やハダニが発生する場合があります。
黒星病・うどんこ病対策には、バラの病気の専用薬BrilliantGardenフローラガードALを予防散布しましょう。
スプレータイプですので葉の裏側にも散布しやすく、また、予防薬としてだけでなく発病後の治療薬としても使用できます。
バラを枯れさせる三大原因、根腐れ・ハダニ・黒星病を防ぎ、美しいバラを育てましょう。
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この記事で紹介された植物について
バラ
学名:Rosa /科名:バラ科 /別名: /原産地:アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部 /分類:落葉(ツル性)低木 /耐寒性:中~強/耐暑性:中~強
気品あふれるその華やかな姿から、花の女王とも呼ばれるバラ。