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あなたの花壇は大丈夫?虫・病気の見つけ方

あなたの花壇は大丈夫?虫・病気の見つけ方

植物栽培をしている人の中には、「気がついたら枯れてしまっていた」「いつの間にか植物が虫に食い荒らされていた」と、植物の異常に気づかずに枯らせてしまった人も多くいます。
植物につく害虫や病気は、非常に小さく分かりづらいものも多く、「気づいたときにはすでに遅し……」というケースも非常に多くなっています。害虫や病気など、栽培している植物の異常を見つける方法はあるのでしょうか。

大切なのは「植物をみる(観察する)」ことです。

あなたの花壇は大丈夫?

植物は毎日少しずつですが、確実に生育しています。
トマトのように、購入時には小さな苗だったのに、2ヵ月後には自分の身長を超える植物があれば、多肉植物のように生育が非常に緩やかな植物があり、品種によって様々です。
植物は毎日私たちに合図を送っています。
その合図は日々の生育報告であったり、病害虫による被害であったりします。

植物栽培で大切なのは「植物をみる(観察する)」ことです。
栽培している植物の葉や茎、花などの状態をこまめにチェックし、植物からの合図をいち早く察知する事が何よりも大切です。
「花や葉に穴が開いている」「葉や実に白いカビがはえる」といった変化なら分かりやすいかもしれません。しかし中には、「糸くずがついている→害虫だった」、「葉に黒いゴミがついている→病気だった」といった、注意して目を凝らさないと分からないものもあります。

また、害虫も葉の表など見えるような場所ではなく、葉の裏側や茎の中、日中は土の中や鉢の底に潜み、夜になると葉や蕾を食べに出てくるなど、パッと見では分かりづらい場所に潜んでいることもあり、見た目に変化がないからといって油断は禁物といえるでしょう。

害虫や病気を見つけたらどうしたらいい?

原則は、「早期発見、早期適切対応」です。
害虫、病気ともに発見が早いほど、被害は少なく、処理後の回復も早くなります。
一方対応が遅いと見た目が悪くなったり、最悪の場合、植物が枯れてしまいます。

きれいで元気な植物が育つかは、皆様の「植物をみる(観察する)」目にかかっています。
園芸薬品(農薬)には化学薬品を始め、なたね油(ハッパ乳剤)や薄めた酢などの食品成分由来の薬品などさまざまな種類があり、それぞれ「適用植物」、「適用害虫又は病害」が決められています。

 

① 害虫を発見
栽培している植物に害虫を発見したら、最初に害虫の種類を確認します。
害虫に応じて物理的に除去(補殺したりテープや歯ブラシでこそげ落とす)したり、園芸薬品(農薬)などを用いて除去します。
補殺する際、害虫の種類によってはどくをもつものもいるので、園芸用手袋を着用して作業をされることを推奨します。
園芸薬品(農薬)を使用する場合、害虫の種類や対象植物により、使用できる剤が決められているので、薬品の裏ラベルに従い、適切に処理してください。

 

② 病気を発見
栽培している植物に病気を発見したら、最初に病気の種類を確認します。
初期段階であれば、病気になった葉や枝などを除去することで、被害や感染を抑えることが可能です。
またバラに発生したうどんこ病の場合、初期段階であれば重曹を溶かした水などを散布すれば自然治癒できる場合もありますが、基本的に病気の影響を受けた部位の傷や変形はそのまま残ります。
ですが、適切な処理を行うことで、次に出てくる新芽への感染を防ぐ事が出来ます。

病気の種類及び被害の程度によって物理的に除去(病気の葉や枝、花を取り除く)したり、園芸薬品(農薬)を使用します。
園芸薬品(農薬)を使用する場合、病気の種類や対象植物により、使用できる剤が決められているので、薬品の裏ラベルに従い、適切に処理してください。
害虫や病気が植物全体に行き渡って症状が重度になるにつれ、状態の回復は難しくなります。症状が軽いうちに対処するには、早期発見が何よりも大切です。

速効性のある園芸薬品(農薬)を使用すると、害虫や病気に速やかに対処できます。「環境や人体に悪影響がある」というイメージのある園芸薬品(農薬)ですが、現在販売されている園芸薬品(農薬)は厳しい検査及び登録条件をクリアしておりますので、使用量や注意事項などをしっかりと守れば問題なく使用することが可能です。

園芸薬品(殺虫剤及び殺菌剤)を使う際の注意点

あなたの花壇は大丈夫?

① 散布前の注意点
園芸薬品(農薬)に記載されている「使用方法」及び「使用上の注意事項」などをよく読み、適用害虫、適用植物、使用料及び希釈倍率、処理方法及び使用回数等をきちんと守りましょう。
粒状の場合、使用時に園芸用手袋を使用しましょう。
水に希釈する薬品の場合、希釈液は日持ちしませんので、1回で使い切るようにしましょう。
また散布の場合、使用前には長袖長ズボン、手袋やマスク、メガネ、帽子などで肌などを覆いましょう。

 

② 散布中の注意点
粒状の場合、使用方法に従い株元又は植穴へ処理します。
散布の場合、風のない、朝夕の涼しい時間に散布します。粒状以外の薬剤の場合、散布後すぐに雨が降るとせっかく散布した薬品が流れてしまって効果が持続しないので、散布後は半日程度雨が降らない日が良いでしょう。
散布中は隣家や道路などの周囲に流れないよう、風向きに注意し、子どもやペットが近づかないようにしましょう。

 

③ 散布後の注意点
使用後は薬品の封を閉じ直射日光を避けた冷暗所に保管、次回の使用に備えます。
自分自身またはご家族の方が誤って口にしないよう飲食物等とは区別して保管します。
使用後は手足や顔などを石けんで洗い、使用した器具(散布器等)や衣類もよく洗うことをおすすめします。処理区域にはしばらく立ち入らないよう、特に子どもやペットには注意しましょう。
希釈液が余っても下水や河川には流してはいけません。1回で使い切る量を作りましょう。
それでも余ってしまった場合には、ご自宅で植物の植えていない場所に穴を掘って埋めます。
薬品は時間の経過とともに分解、または土壌微生物によって分解されます。

 

植物栽培で大切なのは「植物をみる(観察する)」ことです。普段から栽培している植物をよくみる(観察する)ことで、害虫や病気を早期発見することができます。
発見した場合、害虫又は病気に応じた処理を速やかに行うことで、きれいで元気な植物を育て続ける事ができます。

この記事で紹介された植物について

バラ

バラ

学名:Rosa /科名:バラ科 /別名: /原産地:アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部 /分類:落葉(ツル性)低木 /耐寒性:中~強/耐暑性:中~強

 

気品あふれるその華やかな姿から、花の女王とも呼ばれるバラ。花の色形のバリエーションは豊富で、ツル性や木立性、一季咲きから四季咲きなどいろいろなタイプあります。

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