Labyrinth バラの迷宮 pickup74『ドレープ』
NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
DATA
作出 | 河本バラ園オリジナル(河本純子育種) |
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花色 | モーブピンク・中心茶色 |
花形 | 中輪/波状弁カップ咲き・房咲き |
香質 | ティーの繊細な香り |
樹形 | 高さ0.8mの木立性・横張り |
花期 | 四季咲き |
花弁の外側がピンク味の強い赤紫色(モーヴ)、内側に向かって茶色となって房咲きに咲き混じり、優美なグラデーションを表す。
四季咲きで繰り返しよく咲き、季節によって花色のトーンを微妙に変える。波状弁カップ咲き中輪。
小さめの丸くマットな質感の葉・細めの枝先に、花首短く朱色味のある蕾をつけ、最初は花の中央をやわらかに巻き、花の中央をふっくらと膨らませたかたちで咲き始める。
花弁を外側にほどいていくと、内弁が小さめの舟弁・外側には波状弁が重なるカップ型に。
ときに中央に黄色いしべを覗かせる。ティーの繊細な香り。樹は高さ0.8mとコンパクト。横に枝をふんわり広げて、やわらかな樹姿に。
株をコンパクトに保ちよく繰り返し咲くことから、身近な鉢植えにして楽しみたい品種。河本純子氏育種、2019年秋発表。
花も株全体もやわらかで、何色・何咲きと言い切れない花色と花形は、河本純子氏の育種品種ならでは。
同氏のほかの作出品種に比べ花弁が厚め・花色も濃い目なので、「これまでの発表作とは少し雰囲気が違います」(純子さん)。
厚手の記事を使ったドレスが、「ひだ」をつくってゆったり波打つさまを思わせることから、「ドレープ」と命名される。
著者紹介
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玉置 一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。