初めてのラン栽培におすすめ!デンドロビウムの育て方のポイント
艶やかな花色と芳しい香りが魅力のデンドロビウム。洋蘭の一種で、開花時には豪華で見応えのある花が楽しめます。今回は、デンドロビウムの育て方のコツや育て方の注意点についてご紹介します。
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デンドロビウム(ノビル系)
学名 Dendrobium 科名 ラン科 別名 デンドロビューム(ノビル系) 原産地 オーストラリア 分類 多年草 耐寒性 弱 耐暑性 強 栽培カレンダー
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月開花時期植えつけ・植えかえ施肥
🌱043:デンドロビュームの植え替え
寒さにも強いので、ラン初心者の方におすすめなデンドロビューム
タレントの川瀬良子さんが植え替えに挑戦します。
デンドロビウムの特長
デンドロビウムは、ネパールやインドの東北部、ブータン、ミャンマーなどを原産とするラン科の多年草です。花色は白やオレンジ・ピンク・紫・黄色など。ラン科の花らしい鮮やかな色彩が魅力的です。また、香りが強いので、開花時には芳しい香りがあたりに漂います。
そんなデンドロビウムは丈夫な性質をしているので、育てるのが難しいといわれるランの中では比較的育てやすく、初めてのラン栽培におすすめです。日当たりや温度管理・水やりを上手に行えば、長く花を楽しめます。
デンドロビウムの育て方のコツ・育て方の注意点
植えつけ時期
デンドロビウムは苗を購入して育てるのが一般的です。気温が上がる3月下旬から5月前後になったら、苗を購入して鉢に植えつけましょう。
栽培場所
デンドロビウム栽培では、「どこで管理するか」が丈夫に育てるためのひとつのポイントとなります。
春から秋にかけては、戸外の明るい日陰または室内の日当たりのいい場所で。ただし、直射日光が当たると葉が焼けて変色してしまいますので、カーテンなどで遮光管理を。特に日差しが強い夏場は、戸外の日陰や室内中央に移動させて、葉焼けを予防しましょう。
また、梅雨や秋の長雨に当たらないように注意してください。根腐れの原因になることがありますので、この時期には室内または軒下など雨が当たらない場所に移動させましょう。
秋になったら、戸外の軒下で管理を。デンドロビウムは、秋以降に寒さに当たらないと花芽がつかなくなってしまいます。その後、気温が6~8℃くらいの日が10日ほど続くようになったら、室内に取り込みましょう。
水やり
デンドロビウムは多湿を嫌う植物です。根が濡れたままの状態が続くと、根腐れを起こしてしまいます。また、デンドロビウムは乾燥気味に育てたほうが根が生育しやすいという性質があります。
水やりは、土の表面が乾いたら与える程度にとどめて。特に、生育が緩慢になる10月以降の水やりは控えめに。
また、鉢皿に水を溜めないよう、水やり後は毎回捨てるようにしてください。
このほか、室内で管理している場合は、葉が乾燥しやすいのでこまめに葉水(霧吹きを使って葉に水をかけること)を与えるようにしましょう。
肥料
生育期に当たる3月から7月前後にかけて、置肥として「プロミック シンビジューム クンシラン用」を施します。ただし、植え替えをした場合は、植替えから1カ月経ってから与えてください。
あわせて、1週間に1回を目安に液体肥料「ストレート液 洋ラン用」または専用液肥 -洋ラン-を与えましょう。
その後、8月以降は肥料をストップさせてください。8月以降にも肥料を与え続けると、花芽がつきにくくなってしまいます。
花がら摘み
開花後、しぼんできた花は順次摘み取るようにしましょう。そして、ほとんどの花が咲き終わったら、バルブの節から伸びている短い花茎をハサミでカットします。ただし、このときバルブの方は切らないように注意してください。バルブを取り除いてしまうと、花芽がつきにくくなってしまいます。
ラン栽培は難しいと思われている方、ラン栽培をはじめようと思われている方は、ぜひ、艶やかな花色と芳しい香りが魅力のデンドロビウムからチャレンジしてみてください。
公開: 2019年1月18日
更新: 2022年1月26日
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