Labyrinth バラの迷宮 pickup99『コンフィチュール』
NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
DATA
作出 | 河本バラ園 ローズ ドゥ メルスリー |
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花色 | アプリコットオレンジに淡いピンク |
花型 | 中輪/カップ咲き/四季咲き |
香質 | フルーティにティーの強香 |
樹形 | 高さ0.9~1.0mのシュラブ |
丸い蕾から、アプリコットオレンジに淡いピンク色が混じるカップ咲きに開花。中輪で四季咲き。フルーティ+ティーの強く甘い香り。
樹は高さ0.9~1.0mのシュラブで横にあまり広がり過ぎない。2020年秋発表。
日々の暮らしの中の楽しみをバラに表現するローズ ドゥ メルスリー。
コンフィチュールconfiture(仏)は果物に砂糖などで煮詰めるが、果物のかたちが残りさらりとしたもの。
ゼリー状に煮詰めて糖度が高いジャムjamとは少し違う。
なお果物を砂糖やアルコールの入りのシロップで形をくずさないように煮たものをコンポートcompoteという。
花色と花形などの「花の雰囲気」と「花名」、「香り」も加えてイメージが一致。
フルーツの印象が際立ち、発表早々注目されている。
海外のバラと比べて繊細な香りが多い日本のバラの中でも、フルーティな強い香りがあることも大きな特長。
食卓に飾る。甘い香りを嗅いで気分をリフレッシュ。
コンフィチュールをのせるパンは、バケットか、程良くトーストした食パンか、お好みでどうぞ
(写真:河本バラ園)
著者紹介
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玉置 一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。