シャコバサボテンの花が咲かない・・・きれいな花を咲かせるにはどうしたらいい?
赤やピンクの大ぶりで鮮やかな花をつけるシャコバサボテン。シャコバサボテンを育てる醍醐味は、この美しい花をつけさせることにあるともいえます。しかし、この花をつけるのが意外と難しいという声も……。
そこで今回は、シャコバサボテンの花を綺麗に咲かせるための育て方のコツをご紹介します。
☘60:シャコバサボテンの育て方|花を上手に咲かせるには?水やりなどの日々の管理、花の咲かせ方、増やし方などご紹介。
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シャコバサボテンってどんなサボテン?
シャコバサボテンは、クリスマスカクタス、デンマークカクタス、カニバサボテンとも呼ばれるサボテン科カニバサボテン属の植物です。
原産国はブラジル南東部で、霧深い森林地帯に自生しています。日本で一般的に出回っているのは、濃い赤色で大ぶりな花をつけるダーク・マリーや、同じ大ぶりで淡黄色の花をつけるゴールド・チャーム、ピンク色の小さな花をたくさんつけるエバなどです。
開花時期は11月上旬から3月下旬にかけて。
シャコバサボテンの花が上手につかない原因
シャコバサボテンを育てていてよくある問題が「花の芽が2つ3つ、つき始めたのに、その後増えず大きくもならず開花時期を終えてしまった……」という事態です。また、ツボミはついたのにポロポロと落ちてしまったという声も。
これらの原因として第一に考えられるのは、短日処理をしなかったというケースです。シャコバサボテンは短日植物ですので、1日の日照時間が12時間以内になるようにしなければいけません。そのため、夜間はダンボールなどを被せて完全な暗室状態をつくってあげる必要があります。特にツボミがつき始める秋以降にはきっちりと短日処理をしてあげましょう。また、ジャコバサボテンは耐寒性があまり高くありませんので、冬場は5℃以下にならないよう気をつけてください。ただし、暖房の効きすぎや、鉢の移動などシャコバサボテンにストレスを与えることも花が落ちる原因となるので、ご注意を。
シャコバサボテンの花をきれいに咲かせるためのポイント
・用土
シャコバサボテンは水はけと通気性の良い用土を好みます。植つけ時には、水はけの良い培養土又は、バーミキュライトやピートモスなどの用土に、緩効性肥料『マグァンプK中粒』を混ぜたものを用意しましょう。
・水やり
上手な育て方のポイントとして、水やりの仕方を覚えておきましょう。
10月から11月にかけてツボミが大きくなる時期には、用土の表面が乾いてから1~2日待ってからたっぷりと水を与えましょう。12月から3月にかけての寒い時期には水はほとんど与えずに乾燥気味に育てます。その後、4月から9月までの生育期には鉢土の表面が乾いたらたっぷりと水をあげましょう。
・肥料
肥料の施し方もシャコバサボテンの育て方のポイントです。肥料が必要になるのは生育期にあたる4月から6月にかけて。液体肥料『ハイポネックス原液』又は、『キュートサボテン・多肉植物用』を施します。梅雨明け以降は肥料を少なめにします。ツボミができ始める9月ぐらいまでには肥料が完全に切れている状態にします。
公開: 2019年1月24日
更新: 2021年11月12日
この記事で紹介された植物について
シャコバサボテン
学名:Schlumbergera(Zygocactus /科名:サボテン科 /別名:クリスマスカクタス、デンマークカクタス、カニバサボテン /原産地:ブラジル南東部 /分類:多年草 /耐寒性:弱 /耐暑性:中
晩秋~冬に、パールがかったピンクや赤い透明感のある花を葉の先に咲かせます。