更新日:2022.05.27
サボテンに肥料・植物活力剤を与えよう|おすすめの肥料・植物活力剤や追肥の方法
トゲを持つ独特の姿が魅力のサボテンは、肥料・植物活力剤を適切に施すことで、より大きく育てることができます。サボテンに合った肥料・植物活力剤を必要に応じて与えることが重要です。今回は、サボテンにおすすめの肥料・植物活力剤やそれらの施すタイミング、施肥の方法、栽培時のポイントなどをご紹介します。
サボテンに適した肥料・植物活力剤とは
サボテンはアメリカ大陸原産の植物です。栄養分や水分が少ない環境でも生育できるため、水や肥料を与えすぎると、かえって弱ってしまうケースが多く見られます。ただ、生育期間中に適量の肥料・植物活力剤を施せば、丈夫で健全なサボテンに育てられます。また、花を咲かせて楽しみたいときにも肥料・植物活力剤をあげるとよいでしょう。
サボテンに適した肥料・植物活力剤は、量を調整しやすい液体肥料や小さめの固形肥料です。液体肥料の場合は、希釈して使えるものもあります。また、サボテンは、多くの花・野菜とは異なります。
サボテンや多肉植物専用の活力液「キュート サボテン・多肉植物用」等を使うとより安心です。その他に、インテリアグリーンとして使える「ガーデンエッセンス」もおすすめです。ガーデンエッセンスは、ピンクのハート型をした可愛い錠剤タイプです。インテリアグリーンとしても、ぴったりですよ。
サボテンへの肥料・植物活力剤の与え方
サボテンに適した肥料・植物活力剤を見つけたら、植えつけ時や植え替え時、生育期などのタイミングで与えましょう。こちらでは、サボテンへ肥料・植物活力剤をあげるときの方法や注意点などをご紹介します。
元肥のタイミングや与え方
元肥を与える場合には、ゆっくりと効く緩効性肥料「マグァンプK大粒」が適しています。サボテンや多肉植物専用品以外を使う場合は、説明書にある量を守って与えましょう。少量の「マグァンプK大粒」を土の表面に少量、置き肥のように置くとよいでしょう。サボテンの場合、元肥を与えなくても、後に追肥等を施せば問題ありません。
追肥のタイミングや与え方
多くのサボテンは、春と秋に生育期間を迎えます。この時期に追肥することで、大きく生長させられるでしょう。ただし、元肥がまだ残っている場合は、急いで追肥する必要はありません。
おすすめは、「キュート サボテン・多肉植物用」です。施肥量は裏面に記載しておりますので、鉢の大きさに合わせてお使いください。「ガーデンエッセンス」を与える場合も、容器の中に説明書がはいっておりますので、そちらをご参考ください。また、上記のものの代わりに液体肥料「ハイポネックス原液」を与える場合は、1カ月あたり1,2回を目安に施肥を行います。初めて追肥する場合は、規定よりも少なめにして様子を見ましょう。
肥料焼けに注意
サボテンへの施肥で注意しておきたいのが肥料焼けです。肥料焼けとは、過剰な施肥によって植物が枯れてしまうことを指します。
与えた肥料が多すぎると、用土に含まれる肥料の濃度が上がりすぎてしまい、植物は肥料濃度を低くしようとする浸透圧との関係で、根のなかの水分を土壌に流出します。その結果としてサボテンからたくさんの水分が出ていってしまいます。そのままにしておくと株が弱り続け、最終的に枯れてしまうことも。肥料焼けを防ぐために、施肥の頻度や量に気を配りましょう。
サボテンが肥料焼けを起こし始めた場合、用土を新しいものに交換するのも対処法のひとつです。
サボテン栽培のポイント
サボテンを枯らさずに育て続けるには、サボテンの好む環境を知ることが大切です。最後に、サボテン栽培時のポイントをご紹介します。
温度管理
サボテンの原産地は気温変化が激しいエリアです。そのため、5℃~40℃の間であれば耐えることができます。5℃を下回るか、40℃を上回るような環境は避け、必要に応じて温度を調節すると良いでしょう。
日当たり、風通し
サボテンは日光を好みますが、真夏の西日のような強い直射日光に当たると焼けてしまうこともあります。屋外で育てる場合は遮光ネットも活用し、日当たりを調節しましょう。
また、湿気の高い環境には向いていないため、風通しの良い場所を選んで管理することがポイントです。風が通りにくい場所だと、病害虫の被害を受けやすくなる点に注意しましょう。
ただし、屋外で育てる場合、雨が当たる場所は避けたほうが良いでしょう。軒下のように屋根のあるところがおすすめです。梅雨のように雨の多い時期は、特に雨をよけるように注意が必要です。
季節ごとの管理
春や秋は、多くのサボテンにとって過ごしやすい時期となります。一方で、日本の真夏や真冬の環境が苦手です。季節ごとにサボテンの管理方法を見直してみましょう。
夏は湿度が高まりやすくなるため、土が蒸れて根腐れしないように気をつけます。水やりの量は少なめにしておきましょう。この時期に直射日光に当てるのは避けます。
品種によっては、冬でも屋外で元気に育てることができます。ただし、凍結する可能性がある場合は室内に取り込んであげましょう。5℃以上の環境であれば、たいていは冬越しが行えます。1日のうち何時間かは日の差し込む窓際に置き、日光を当てましょう。生育が停滞するため、水はほとんど与えません。サボテンの大きさによるものの、月に1回を目安に水やりしましょう。
水やり頻度
サボテンは乾燥気味に育てることが大切です。春と秋は、土が乾ききったタイミングで水を与えます。小さい鉢ほど乾くのが早くなり、大きければ遅くなるのが基本です。土に細い棒を挿してみて、湿った土が付着しなければ、地中まで乾燥しています。土が付いた場合は水やりせず、後日に水やりをしましょう。
おわりに
サボテンは、肥料を適切に与えることで、より大きく華やかに育てられます。施肥はもちろん、水やりや温度管理などをしっかりと行うことも大切です。品種に合ったお手入れをして、お気に入りのサボテンを長く育てていきましょう。