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朝顔(アサガオ)の育て方|栽培で使う肥料や施肥のポイント、主な仕立て方とは

朝顔(アサガオ)の育て方|栽培で使う肥料や施肥のポイント、主な仕立て方とは

朝顔は育てやすい植物のひとつですが、たくさんのきれいな花を楽しむには、適切な方法で管理をすることが大切です。栽培を始める前に、基本的な育て方を一通り調べておくことがおすすめです。

特に、肥料についての情報を調べておくことで、肥料の選び方や与えすぎのトラブル、肥料切れを避けることができるでしょう。今回は、朝顔の基本的な育て方や適した肥料、施肥のタイミング、肥料に関するトラブル、主な仕立て方、増やし方など、さまざまな情報をご紹介します。

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☘76:アサガオの育て方|種まきを成功させるコツは?支柱や摘心のタイミングなどもご紹介

【朝顔の育て方】特徴や主な種類

白や赤、青、紫、ピンクなどの花を咲かせる朝顔。日本へは奈良時代に中国から伝わってきたといわれており、現在に至るまで各地で栽培されてきた歴史を持ちます。開花時期は7月~10月にかけてです。耐暑性が強く丈夫で、手間がかかりにくいこともあり、小学校の授業でも育てられる機会が多い花です。

 

朝顔には多数の品種が存在します。よく見られるラッパ型の花をはじめ、キキョウのような形の花をつけるもの、細長い花びらや波打つ花びらなどが特徴の変化咲きなど、花の形も多彩です。

朝顔の主な種類

朝顔と名のつく植物には、日本朝顔や西洋朝顔、琉球朝顔などの種類があります。日本朝顔は、1000年以上も前から日本で親しまれてきたとされる朝顔です。一般的に朝顔といえば日本朝顔のことを指します。

 

西洋朝顔は近縁種で、ソライロアサガオとも呼ばれます。名前の通り、きれいな空色の花をつける品種が有名です。日本朝顔とは開花期間が少々異なり、8月から11月頃にかけて花を楽しめます。

 

琉球朝顔はノアサガオとも呼ばれる朝顔です。西洋朝顔と同じく、11月頃まで花を観賞できることが特徴です。ただ、とても生育旺盛なため、地植えするとつるが10m以上に伸びることもあります。栽培する際は管理しやすいように鉢植えにすることがおすすめです。

【朝顔の育て方】適した肥料とは

開花期間に入った朝顔は、毎日たくさんの新しい花を咲かせていきます。花は1日でしぼみ、次の日の朝には違う花が咲き始めます。一株に多くの花をつける朝顔は、肥料を与えないと開花のために必要なエネルギーが不足し、花つきが悪くなってしまうことも。適したタイミングで適量の肥料を施すことが大切です。

 

また、肥料を与える際は、配合されている成分にも着目しましょう。特に気をつけたいのが、三大要素と呼ばれるチッソ(N)・リン酸(P)・カリ(K)です。チッソは葉や茎、リン酸は花、カリは根の生育を促すといわれています。朝顔に与える肥料は、元肥以外に追肥としては、葉ではなく花を多く育てるために、チッソ分が少ないものがおすすめです。一般的な草花用として販売されている肥料であれば問題ないでしょう。

肥料のなかには、ゆっくりと効果が現れる緩効性肥料がおすすめです。

『プランティア 花と野菜と果実の肥料』は、バラまくだけで肥料効果が約2~3カ月間持続する緩効性肥料です。

 

また、追肥にはすぐに効果が見られる速効の液体肥料などがあります。『ハイポネックス原液』は、植物の健全な生育に必要な15種類の栄養素をバランス良く配合しています。1週間~10日に1回の頻度であたえることでより丈夫な株に生長します。

 

施肥をするタイミングに応じ、適したタイプの肥料を選びましょう。

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【朝顔の育て方】栽培の流れや施肥のタイミング

アサガオ

夏に開花する朝顔の栽培は、春が過ぎてから準備をスタートします。日々のお手入れを欠かさず行い、きれいな花を咲かせましょう。こちらでは、朝顔栽培の流れや、施肥のタイミングをご紹介します。

土づくり

朝顔の種や苗を買う前に、適した用土を準備しておきましょう。朝顔は水はけや水もち、通気性の良い土を好みます。鉢植えにする場合は、『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』等の市販の園芸用培養土を使うと手軽です。

 

地植えの場合は、植えつけ予定地に川砂や堆肥などを加えて耕しておきましょう。

元肥

植えつけの際に与える肥料を元肥といいます。一般的に元肥には、ゆっくり長く効く緩効性肥料が適しています。『マグァンプK中粒』は肥料のあげすぎによるトラブル(肥料焼け)が起こりにくく、ガーデニング初心者の方にも手軽にお使いいただけるのでおすすめです。

 

ただし、前述した『ハイポネックス培養土 鉢・プランター用』にはすでに緩効性肥料『マグァンプK』が配合されているため、別途肥料を用意する必要はありません。

種まき

朝顔は種からでも簡単に育てられるのが魅力です。ただ、入手した種によっては発芽率を高める処理を行ったほうが良い場合もあります。市販の朝顔の種を購入する場合は、処理が済んでいるものも多く見られます。説明書に記載されている事項をよく読んで確かめておきましょう。

 

処理されていない種や自家採取した種をまく場合は、発芽率を高めるためにご自分で処理を行ったほうが良いでしょう。朝顔の種は表皮が固い(硬実種子)ので、事前にヤスリなどで表面の一部を傷つけます。処理し終えたら、そのまま土にまいてかまいません。1cm程度の穴を掘り、種を入れて土をかぶせましょう。

 

種まき適期は5月頃となります。発芽適温が20℃~25℃のため、十分に暖かくなってから作業を行いましょう。気温が低い時期は朝顔が弱りやすくなり、うまく育たない可能性があります。

苗の植えつけ

初めて栽培するときや種まきや育苗の手間を省きたいときなどは、苗を購入して植えつけることがおすすめです。朝顔の好む土を用意して、鉢や花壇、お庭などに植えてあげましょう。

 

朝顔の苗を選ぶときは、徒長しておらずがっしりとしたものを探しましょう。葉がしおれているものや、虫食いのあるものなどは避けたほうが無難です。手に持った際にぐらつくものは、根がしっかりと張っていない可能性があるため気をつけましょう。

 

種から育てたポット苗を植え替える場合は、本葉が出るまで待ちます。植えつけ後はたくさん水をあげましょう。その後は、開花するまでは乾き気味に管理します。開花後は水切れしやすくなるため、必要であれば1日2回、早朝や夕方以降に水をあげましょう。

追肥

本葉が出て生育期になったら追肥を行います。追肥には、速効性に優れた液体肥料がおすすめです。『ハイポネックス原液』を1週間から10日に1回程度、水やりの際にじょうろに500倍に希釈して与えましょう。キャップで簡単に計量することができます。また、7月になり開花が始まったら施肥を調整します。肥料を与え続けると、茎や葉やつるの栄養成長を続け、花つきが悪くなることがあるため注意が必要です。

開花、花がら摘み

7月中旬からが朝顔の開花シーズンです。この時期は毎日、土の様子を確認し、表面が乾いていたら水を与えましょう。

 

また、長く花の観賞を楽しみたいときは、こまめに花がら摘みを行います。しぼんだ花をそのままにしておくと種をつくり始めて、開花するためのエネルギーが取られてしまうためです。なお、花がら摘みを行う際は、花茎の付け根からハサミで切り取ってください。咲き終わったものも摘み取っておきましょう。

片付け

朝顔は一年草で、ひと夏の間に花を咲かせ、涼しくなると徐々に枯れていきます。枯れた朝顔をそのまま放置していると害虫が集まってしまうこともあるため、片付けることが大切です。鉢や花壇から引き抜いて、しばらく乾燥させてかさを減らしてから処分すると良いでしょう。つるが長すぎて処分しにくい場合はハサミで切っていきます。

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第4話:心もお花もすくすく育てよう🌸アサガオ観察日記にもハイポネックス

【朝顔の育て方】肥料に関する注意点

アサガオ

朝顔の花をたくさん咲かせるためには、肥料を与えることが大切です。一方で、肥料のあげすぎによって問題が起こることもあるため気をつけましょう。こちらでは、多肥によるトラブルや、対処法についてご紹介します。

つるボケ

つるボケとは、花つきが悪く、つるが伸びすぎており、葉ばかりが茂る状態を指します。特に、肥料のなかでもチッソを過剰に与えることで生じやすくなります。

 

朝顔の場合、あまりつるボケになることは多くないですが、つるボケ状態になったら、まずは肥料の成分や施肥の頻度を見直しましょう。

 

土に残っている固形肥料があれば取り除いておきます。鉢植えであれば水をたくさんあげて、土に含まれる肥料成分を流すこともできます。チッソ(N)があまり多すぎない肥料を与えることが一番の対策です。

肥料焼け

肥料を与えすぎると、葉や根に肥料焼けの症状が見られることがあります。肥料のあげすぎにより、葉や根がしおれたり、変色したりすることがあるので、「肥料焼けかな?」と思ったら肥料を少し控えてみてください。鉢植えの場合、水をたくさんあげて地中の肥料を流すこともできます。

 

また、根などに固形肥料が触れたままになると、その部分から肥料焼けが起こってしまうことがあります。『マグァンプK』は根などに直接触れても肥料焼けを起こしにくい設計をしているのが特長です。

【朝顔の育て方】栽培時のポイント

朝顔は育てやすい植物ですが、思わぬトラブルによって花が咲かないことがあります。こちらでは、朝顔栽培で生じやすいトラブルや対策をご紹介します。

アブラムシ、ハダニ対策

アブラムシは、暖かい時期に発生しやすい虫です。植物を吸汁して弱らせるほか、病気を媒介することもあります。朝顔をはじめ、さまざまな花や野菜などに付着するため、園芸をする際はしっかりと対策しておきたいところです。見つけ次第すぐに駆除しましょう。予防・駆除のために薬剤を使用するのもおすすめです。

 

なお、『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』は、肥料やりとアブラムシ駆除が同時にできるので、こちらもおすすめです。

 

ハダニは、高温で乾燥した環境を好む虫です。葉の裏などについてしまうことがあるため、霧吹きなどを使って葉水をかけて予防しましょう。

うどんこ病対策

朝顔栽培で注意したいもののひとつが、うどんこ病です。葉や茎など、さまざまな箇所に発生します。うどんこ病にかかったところは白い粉をまぶしたような状態になります。

 

原因はカビの一種である糸状菌といわれており、見つけたらすぐに対策することが大切です。患部はすぐに取り除いて処分しましょう。薬剤を使って防除することもおすすめです。

 

また、うどんこ病を予防するためには、しっかりと水や肥料を与えて丈夫な苗に育てることや、風通しの良い環境を整えることなども大事です。

夜間の光量

朝顔は、短日植物の一種で、光に当たる時間が15時間より短くなることで花を咲かせます。常に光の届く場所に植えてしまうと、花芽をつけにくくなります。そのため、街灯の下のように、夜でも明るい場所は避けて植えましょう。

水切れ、根腐れ

水やりが足りていないと、朝顔の花がつかなくなることがあります。開花時期にあたる夏場は土が乾燥しやすくなるため、水切れに注意することが大切です。

 

ただし、水の与えすぎによる根腐れも避けなければいけません。また土が湿っているときに水やりするのは控えましょう。水やりのタイミングは時間ごとに決めるのではなく、土の状態を見て判断することがおすすめです。土の表面が乾いたタイミングで鉢底から流れ出るまで株元にたっぷり水を与えると良いでしょう。

植え替え

朝顔栽培をスタートする際、すでに花の咲いた鉢植えを買って育てるパターンもあります。種や苗から育てるときと同じく、水や肥料を与えながら管理していけば問題ありません。

 

ただ、場合によっては栽培中に鉢底穴から根が飛び出てきてしまうことがあります。そのままにしておくと根詰まりしてしまうことがあるため、鉢増しすることがおすすめです。一回り大きな鉢を用意して、植え替えてあげましょう。このとき、根鉢を崩さないように注意が必要です。

【朝顔の育て方】剪定方法や仕立て方

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つるを長く伸ばす朝顔は、摘心を繰り返して好みの形に仕立てていくことができます。最後に、朝顔の摘心や仕立て方のコツなどをご紹介します。

朝顔の摘心(摘芯)

朝顔の花をたくさん咲かせたいときには、摘心することがおすすめです。摘心とは、茎やつるの先端を取り除くことで、脇芽を増やす方法のことです。

 

摘心は本葉が5~8枚つく頃に行います。つるの頂点にある芽をカットしましょう。しばらくすると、摘心したところから複数の芽が伸びてきます。脇芽が生長したら、仕立てたい形に合わせて摘心していきましょう。

 

ただし、脇芽をすべて残していくと、つるが多くなりすぎてしまうことがあります。元気な芽を必要な数だけ残し、残りの脇芽は取り除いていくことがおすすめです。数を絞ることで、残った脇芽が太く丈夫に生長していきます。なお、摘心をせず1本のつるをそのまま伸ばしても育ちますので、お好みの方法で試してみてください。

朝顔の剪定

朝顔を栽培しているとき、葉が茂りすぎている箇所や、つるが折れてしまった箇所などを見つけたら、適宜カットしてあげましょう。剪定することで傷んだ部分を取り除けるほか、風通しが良くなります。

あんどん仕立ての方法

朝顔の仕立て方のなかでも簡単で、挑戦しやすいのがあんどん仕立てです。鉢に3本の支柱を立てて輪をつくり、つるを這わせていきます。下の輪から上へ向かって、生長に合わせてつるを巻き付けましょう。

 

あんどん仕立てにはいくつかの方法がありますが、元気な脇芽を1本残して左に巻き付けていくのが手軽です。大輪の花を楽しむことができます。

 

また、脇芽を3本ほど残して仕立てることも可能です。反対に、摘心を行わず1本のつるを誘引して仕立てることもできます。

らせん仕立ての方法

らせん仕立てでは、針金などをらせん状に設置し、つるを這わせていきます。鉢の中心に1本の支柱を立て、頂点から地際にかけてらせんをつくります。基本的な摘心の方法やつるの巻き付け方は、あんどん仕立てと変わりません。

切込み仕立ての方法

切込み仕立ては、つるを長く伸ばさず、花を目立たせる仕立て方です。最初の摘心の後、脇芽が伸びてきたら、2回目、3回目の摘心を行います。大輪の朝顔を楽しみたいときは、ぜひチャレンジしてみましょう。

【朝顔の育て方】グリーンカーテンの作り方

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朝顔のようにつるを伸ばし、大きな葉をつける植物は、グリーンカーテンを作るのに向いています。日差しをほどよく遮ってくれるため、夏の暑さを和らげてくれるでしょう。

 

グリーンカーテンを作るときは、ネットや支柱などにつるを這わせます。地面に対して直角ではなく、少し斜めになるようにネットを張ると良いでしょう。そうすることで、朝顔にまんべんなく日差しを当てやすくなります。

 

また、朝顔は和の雰囲気もよく似合います。竹を格子状に組んだものに朝顔のつるを這わせて、涼しげな垣根を作ることもできるでしょう。

グリーンカーテンや垣根などを作った後に気をつけたいのが台風の被害です。強い風雨によって、グリーンカーテンが吹き飛ばされてしまうことがあります。

朝顔がまだ大きくなっていない段階であれば、一時的にネットなどを外して地面に置いておきましょう。その上に重しをのせておくことがおすすめです。朝顔が大きく生長している段階であれば、ネットは外さずにしっかりと固定しましょう。

【朝顔の育て方】朝顔を増やす方法

アサガオ

朝顔を増やしたいときは、種を採取しておくことがおすすめです。秋になって開花期間が終わったら、花がら摘みをストップして実ができるのを待ちましょう。

 

朝顔の実は最初のうちは緑色ですが、だんだん茶色くなっていきます。実のついた咢(がく)の下までしっかりと茶色になったら種を採りましょう。実がはじけてしまわないよう、茎ごと切り取ることがおすすめです。

 

実の中から種を採りだしたら、風通しの良い場所で乾燥させましょう。しっかりと乾燥させないとカビが生えてしまうこともあるため注意が必要です。その後は紙の封筒などに入れ、冷蔵庫で保存しましょう。

 

朝顔の種は数年間は保存できるとされます。ただ、あまり長く保存していると発芽率が落ちてしまうことがあります。翌年、種まきの時期がきたら、再び鉢や花壇などへまいて育てていきましょう。

おわりに

朝顔は花のなかでも栽培しやすく、初心者の方にもおすすめの植物です。さまざまな方法で仕立てて美しい花を観賞したり、グリーンカーテンを作ったりすることも可能です。

 

肥料の与え方をはじめ、水やりや花がら摘み、摘心の方法などについて確かめておくことで、さらに多くの花を咲かせることができます。ぜひ大切に育て、夏に満開の朝顔を咲かせましょう。

 

公開: 2022年6月24日
更新: 2023年7月17日

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