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ゴーヤ(ニガウリ)の育て方|日々のお手入れ方法や栽培のコツ

ゴーヤ(ニガウリ)の育て方|日々のお手入れ方法や栽培のコツ

ゴーヤ(ニガウリ)は丈夫で育てやすい夏の野菜です。水やりの頻度や肥料の量などに気を配りながら栽培し、たくさんの実を収穫しましょう。こちらでは、ゴーヤの栽培方法やお手入れのポイント、仕立て方、増やし方などをご紹介します。

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10:ゴーヤの育て方 サントリー本気野菜 ザウルスゴーヤ

ゴーヤ(ニガウリ)の基礎知識

ゴーヤはさわやかな苦みが特徴の野菜です。原産地は熱帯アジアで、7月から9月頃まで収穫できます。

ゴーヤ(ゴーヤー)は沖縄の方言です。和名はツルレイシですが、「ゴーヤ」や「ニガウリ」という呼び方のほうがなじみ深いという方も多いのではないでしょうか。

 

また、ゴーヤといえばボコボコとした厚みがある、緑色の皮をした実を思い浮かべる方も多いはず。ただ、ゴーヤにはいくつもの品種があります。突起が少ないものや白い色をしたもの、丸い形をしたものなどさまざまです。実の大きさも品種ごとに違います。大きい実がたくさんできても食べきれないというご家庭は、小さい実をつける品種も検討することがおすすめです。

ゴーヤ(ニガウリ)栽培で準備するもの

ゴーヤを育て始める前に、栽培に適した用土や支柱、ネットなどを準備しましょう。プランター栽培の場合は、大きめの鉢やプランターを用意します。ゴーヤの根は浅く広く伸びていくため、十分な幅があるプランターを選ぶことがポイントです。

 

また、ゴーヤは大きく育ちやすいため、広いスペースを設けることがおすすめです。日当たりと風通しの良さにも注意しましょう。よく日に当てることで、実がしっかりと大きくなります。西日が当たる場所でも栽培可能です。

ゴーヤ(ニガウリ)の基本的な育て方

ゴーヤ

ゴーヤはたくさん水をあげて、肥料を定期的に与えることで元気に生長します。こちらでは、ゴーヤの基本的な育て方をご紹介します。

ゴーヤ(ニガウリ)の土づくり

プランター栽培の場合、市販されている野菜用の培養土を使うと便利です。排水性、通気性、保水性、保肥性など、よい土の条件を備えた「今日から野菜 野菜の培養土」がおすすめです。

植えつけの際には、元肥として『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を土に混ぜ込みましょう。地植えする場合は、ウリ科の連作障害に注意しましょう。連続でウリ科植物を栽培している場所は避けて植えつけします。植えつけ2週間前には苦土石灰と堆肥を混ぜて耕しておきます。排水性を高めるために畝を立てておきましょう。畝の幅は1m前後が目安です。

ゴーヤ(ニガウリ)の種まき

ゴーヤは種からでも簡単に育てられます。発芽地温は25℃から30℃と高めです。地域や品種によって適期は変動しますが、4月頃に種まきするのが目安です。ポットで育苗する場合は、ひとつのポットに2~3粒の種をまきます。畑やプランターに直接まいてもかまいません。1カ所につき2~3粒まいて、最終的に一本立ちさせましょう。十分に暖かくなり、晩霜の心配がなくなってから種まきすることも大切です。

 

また、ゴーヤの種は固く、そのまま植えても発芽しにくいことがあります。発芽率を高めるため、種まき前夜に種の皮を少しだけ切り取り、水につけておくと良いでしょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の育苗

種まき後は水をたくさん与えましょう。育苗期間中はしっかりと保温することがポイントです。4月上旬は保温のため、ビニールトンネルやホットキャップなどで覆っておくことがおすすめです。順調にいけば、10日ほどで発芽します。

ゴーヤ(ニガウリ)の植えつけ

ゴーヤの植えつけ時期は5月頃です。種から育てている場合は、種まきから1カ月程度たち、本葉が2~3枚ついたタイミングで定植しましょう。晴れていて暖かい日に作業することがおすすめです。

 

プランター栽培では、鉢底石を敷いてから土を入れます。根鉢よりも一回り大きな穴を掘って苗を植えましょう。作業の際、根鉢は崩さないように気をつけます。複数株を植える際は、30cmから50cmほどの株間をとりましょう。

 

ただし、プランター栽培はスペースが限られるため、株を大きく育てたいのであれば、ひとつにつき一株を植えることがおすすめです。深さ・奥行き30cm程度、幅70cm程度のプランターに一株が目安となります。地植えの場合は株間が1mほどあると安心です。幅を広めにとっておきましょう。植えつけ後はたくさん水を与えます。もしくは、植えつけ前にポットを水につけておく方法もあります。

 

また、苗が小さいうちはつるが伸びておらず、ネットまで届きません。植えつけ時に仮の支柱を立て、苗を紐で固定しましょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の水やり

ゴーヤは水をたくさん必要とする植物です。特に夏は気温が上がり、土が乾燥しやすくなります。水切れに注意し、土の表面が乾いていたらたっぷりと水をあげましょう。

 

水やりの時間帯は朝がおすすめです。真夏は2~3回、水やりが必要になることもあります。地植えと比較して、プランター栽培は土が乾きやすいため、こまめに様子を確認しましょう。水やり時は、根元に向かって優しく水を注ぎましょう。花に勢いよく水を注いでしまうとしおれてしまい、実がつきにくくなることがあります。

ゴーヤ(ニガウリ)の肥料

ゴーヤは生育期間が長いため、追肥を行って肥料切れを防ぐ必要があります。植えつけの際は、元肥として緩効性肥料「今日から野菜 野菜の肥料」を与えましょう。その後は、最初の実がつき始めた頃を目安に追肥を開始します。追肥の際は「中耕」しておくことがおすすめです。根元の部分や地中に広がる根を傷めないように気をつけながら、土を軽く耕しましょう。

 

また、肥料切れになると葉の勢いが弱まり、黄色くなってしまうことがあります。肥料不足になったと判断できたら、その都度追肥してあげましょう。反対に、肥料を過剰に与えてもつるや葉ばかり茂ってしまい、ゴーヤの収穫量が減ってしまいます。適量を守って施肥をすることが大切です。

ゴーヤ(ニガウリ)のうどんこ病対策

ゴーヤ栽培で気をつけたいもののひとつがうどんこ病です。うどんこ病とは、葉や茎などに白い粉をまぶしたような状態になる病気のこと。原因はカビで、湿気がこもりやすい環境で発生しやすくなります。放置していると進行して株が枯れてしまうこともあるため、早めの対策が重要です。被害が生じている部分はすぐに切り取って捨てましょう。薬剤を使用することも効果的です。

 

また、うどんこ病予防のために風通しの良い状態を維持しましょう。ゴーヤは葉がたくさん茂るため、そのままにしておくと蒸れてしまうことがあります。不要な部分の葉は取り除き、風が通るように整えましょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の仕立て方

ゴーヤ

ゴーヤはつるをぐんぐん伸ばして生長していきます。仕立て方次第では、グリーンカーテンをつくることも可能です。基本的な誘引の方法や摘心のタイミングなどを覚えておきましょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の誘引

苗が小さいうちはつるが細いため、紐で優しく縛って誘引しましょう。その後は放置していてもぐんぐん伸び、ネットに巻き付いていきます。葉が重なり合ってきたら、混雑しないように誘引していきましょう。ネットを張る際は、ゴーヤの重みでたわんでしまわないように注意が必要です。支柱にしっかりと結んで固定しましょう。

 

また、ゴーヤのつるは3m以上伸びることも珍しくありません。ネットの高さを超えて伸びてきた分は、適宜切り落としましょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の摘心(摘芯)

ゴーヤのつるは放任してもよく育ちますが、収穫量を増やしたいなら摘心することがおすすめです。親づるを摘心することで脇芽が伸び、子づるができます。生長した子づるに実がつくため、たくさん収穫できるようになります。

 

本葉が6枚ほどつく頃になったら、親づるの先端をカットしてみましょう。そうすることで脇芽が出てきます。ただし、すべての子づるを残すと茂りすぎて実が小さくなってしまうため注意が必要です。子づるは元気なものを3本~4本残して、あとは間引きましょう。子づるも適宜、誘引していきます。グリーンカーテンをつくりたい場合は、つるが等間隔になるように調整して誘引しましょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の収穫方法

ゴーヤは収穫のタイミングを逃すと実が熟していきます。食べ頃を見逃さずに収穫することが大切です。花が咲いてから2週間~20日を目安に実を採りましょう。品種によって収穫に適した大きさや太さなどは異なるため、事前に調べておくことがおすすめです。

 

収穫の際はヘタの部分をハサミでカットします。ゴーヤの実が採れたら、炒め物やサラダ、佃煮、おひたし、お茶など、さまざまな料理で味わってみましょう。

 

また、黄色く熟したゴーヤの実も食べることは可能です。苦みが少なく、柔らかい果肉を楽しめます。ただし、いつまでも完熟ゴーヤを収穫せずにおくと、株が疲れてしまいます。できるだけ早めに収穫しておきましょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の増やし方

ゴーヤ

本来、ゴーヤは多年草ですが、日本の気候では一年草扱いとなることが基本です。種を採取しておくと、翌年にまいて育てることができます。

ゴーヤ(ニガウリ)の種を採る方法

種を採りたい場合は、ゴーヤの実が熟すまで待ちましょう。実が変色して裂けたら、中にある種を採取することができます。種のまわりには果肉がついているため、すべて落として洗い流してから乾燥させましょう。

ゴーヤ(ニガウリ)の収穫・種採り後の片付け

収穫や種採りなどが終わったら、つるや葉が黄色くなる前に撤去してしまうことがおすすめです。そのまま育て続けると、実がなっても早めに熟してしまうようになります。虫が寄ってきたり、見た目が悪くなったりといった問題もあるため、片付けてしまったほうが良いでしょう。

 

ゴーヤを片付ける際は根元をカットし、2~3日放置します。そうすると枯れてくるため、簡単に片付けられるようになります。ネットに絡まったつるは綺麗に取っておきましょう。

おわりに

ゴーヤは暑い季節でも元気に育つ野菜です。手軽に栽培にチャレンジできるため、家庭菜園初心者にもおすすめできます。お庭やベランダで栽培し、涼しげなグリーンカーテンや美味しい実の収穫などを楽しみましょう。

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