Labyrinth バラの迷宮 pickup128『アルゴノーツ』
NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
Data
■作出:ロサオリエンティス プログレッシオ
■花色:表弁濃いオレンジ・裏弁淡い黄色
■花型:中輪/ロゼット咲き
■香質:中香
■樹形:高さ1.5mのシュラブ
表弁が濃いオレンジ、裏弁が淡い黄色の宝珠弁が波打って重なるバイカラーのロゼット咲き。中央にはボタンアイ。中輪房咲き。
咲き進んで黄色みが抜け、表弁コーラルピンク・裏弁はオフホワイトに変化。四季咲き。ティーにグリーンの中香。
樹は高さ幅とも1.5mのまとまりの良いシュラブ。花名はギリシャ神話でコルキスの金羊毛を求めてアルゴー号で旅立つ英雄たちを指す。
2022年春発表のロサ オリエンティス プログレッシオ。
樹勢が強く、葉の耐病性がとても高い。
バラの家の必要な薬剤(殺菌剤)散布の「タイプ0」で年に2回の冬・夏の剪定後薬剤散布で葉をきれいに保つ。
庭なら半ばから後方に高めの木立として。段差剪定を行えばつるバラとしても。鉢植えにも。
花色の新たな領域に乗り出す“冒険”。裏弁と表弁の色が違う花色の表現を「バイカラーbicolour」(複色)と言う。
かつてはHTなどでは数品種あったが、現在のシュラブローズではあまりなく、逆に“新しさ”を感じる。
しかも育てやすい樹の性質を持っている。
著者紹介
玉置一裕 Profile
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。
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