更新日:2022.08.31
【観葉植物】 観葉植物をインテリアに!おしゃれな飾り方や品種の選び方、おすすめ植物12選
リビングやキッチン、寝室、玄関など、ご自宅のさまざまな場所に置いて楽しむ観葉植物。インテリアの一部としてセンスよく飾るには、どのようなポイントに気をつけたら良いのでしょうか。今回は、観葉植物をインテリアとして取り入れる際に知っておきたいおしゃれな飾り方や植物の選び方、おすすめ品種、管理方法などをご紹介します。
観葉植物の鉢にこだわる
おしゃれな部屋づくりを目指すときに気を配りたいのが、インテリアの統一感です。家具や雑貨などの方向性がバラバラだと、雑然とした印象を受けてしまうことがあります。観葉植物を飾る場合も同様で、鉢の素材や色、形などが違うと、統一感がなくなってしまいます。鉢のテイストを揃えておけば、さまざまな形の植物を植えても統一感を出しやすくなるでしょう。
もちろん、あえてバラバラな雰囲気の鉢を使うのも選択肢のひとつです。空き缶や空き瓶など、個性的な容器を鉢のかわりにして育てるのもおしゃれです。ただし、鉢以外の容器を使う場合は、ドリルなどで底に穴をあけてから土を入れましょう。
また、鉢カバーをつけると、植えかえることなく手軽に印象を変えられます。不織布や麻袋などでお手製のカバーをつくってみることもおすすめです。家にあるバスケットやかごなどに鉢を入れて雰囲気を変化させることもできます。
観葉植物の組み合わせにこだわる
複数の観葉植物を置く場合は、組み合わせにもこだわってみましょう。統一感を出すためには、見た目に共通点のある品種を選ぶことが大切です。特に、葉色や形、大きさなどは、印象を大きく左右します。
観葉植物の配置にこだわる
観葉植物をおしゃれに配置するには、お部屋のフォーカルポイントを見つけることが大切です。フォーカルポイントとは、空間に入った際に一番初めに目につく場所のこと。お部屋の入り口に立ったとき、どの部分が目に入るかを探してみましょう。フォーカルポイントに観葉植物があると、緑のある穏やかな雰囲気のお部屋という印象を与えやすくなります。
複数の植物を置く場合は、左右対称になるように配置するとすっきりと見せられます。ワンランク上の見せ方を目指すなら、ただ横並びにするのではなく、立体的な構図を意識して並べてみると良いでしょう。例えば、3つの鉢がある場合は、三角形に並べることで変化をつけられます。台を利用してそれぞれの高さを変えると、さらに立体的な配置が実現するでしょう。
部屋を広く見せたいときは、背の高い観葉植物を活用しましょう。上のほうに葉がたくさんつくタイプの植物は、視線を天井近くへ誘導できるため、部屋の天井をより高く見せる効果が期待できます。また、部屋の一番奥に、存在感のある大きな観葉植物を置くことで、奥行きを広く見せることも可能です。
インテリアに合う観葉植物の選び方
ご自宅で育てる観葉植物は、育てやすいサイズや性質のものを選ぶことが重要です。加えて、お部屋のインテリアとの相性にも気をつけましょう。こちらでは、観葉植物を選ぶ際のポイントをお伝えします。
観葉植物の品種の選び方
サイズで選ぶ
観葉植物の大きさは品種ごとに異なります。高さ10cmにも満たない小さなものもあれば、人の背丈を超えるものも。ただ、地植えにすれば何十mにも生長するような品種であっても、室内にて鉢植えで育てていると、それほど大きくなることはありません。
観葉植物のサイズは、置く場所に見合ったものを選ぶことが重要です。天井に向かって高く伸びる植物もあれば、つるを這わせて横に広がる植物もあるため、スペースの幅や高さに気をつけましょう。
性質で選ぶ
観葉植物を選ぶときに気をつけたい性質のひとつが「耐陰性」です。耐陰性の強い植物であれば、日光の当たりにくい室内でも育てやすいといわれています。反対に、強い直射日光や西日が当たる場所で育てるなら、日差しに強い品種を選びましょう。
加えて、耐寒性や耐暑性にも着目しましょう。耐寒性が強いと寒さに強く、耐暑性が強いと暑さに強いといえます。耐寒性と耐暑性がともに優れている植物なら、温度管理がそれほど難しくありません。
また、品種によって適切な水やりの頻度や回数は異なります。湿った状態を好む植物もあれば、乾きぎみのほうが元気に育つ植物もあります。水やり頻度を少なくしたいなら乾燥を好む植物が良いでしょう。
インテリアのテイストに合わせて選ぶ
ナチュラルテイストやフレンチテイスト、北欧風など、インテリアにはさまざまなテイストがあります。お部屋のテイストが決まっている場合は、それに合う植物を探してみましょう。例えば、リラックスできる雰囲気が魅力のナチュラルインテリアには、個性の強すぎない観葉植物がなじみそうです。南国のリゾート風のお部屋であれば、生命力を感じさせる大型の植物が似合うでしょう。
栽培する個体の選び方
店頭で実際に観葉植物を見て選ぶ際は、一つひとつをじっくりと観察したうえで、購入するものを決めましょう。まずは全体を見て、虫やカビなどがついていないかをチェックします。葉の裏や土の表面、鉢底なども忘れずに見ておきましょう。
葉の色つやが良くみずみずしいものが元気な証拠です。変色して枯れているものは避けたほうが良いでしょう。株元がぐらぐらとしているものは、しっかりと根付いていなかったり、根が弱ったりしている可能性があります。触ってみてぐらつかないものを選ぶことがおすすめです。鉢底穴から根が飛び出ているものは根詰まりしている可能性があるため避けましょう。
観葉植物の病害虫を防ぐポイント
室内は風通しや日当たりが悪くなりがちです。蒸れやすい環境になることで、病害虫被害が発生することがあります。例えば、アブラムシやうどんこ病などです。アブラムシは大変小さく、部屋の中へ簡単に侵入してきます。風通しの悪い場所を好み、植物の汁を吸って弱らせたり、ウイルスを媒介したりすることが特徴です。
アブラムシを見つけたら、肥料やりとアブラムシ退治が同時にできる『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』を250倍に希釈して与えましょう。
うどんこ病はカビが原因で、日陰や風通しの悪い環境で起こりやすい病気です。
観葉植物の病害虫被害は、できるだけしっかりと予防することが大切です。風通しが悪い場合、サーキュレーターを使って空気を循環させましょう。予防効果のある殺虫・殺菌剤を使うこともおすすめです。
また、観葉植物を元気に育てるためには、適宜肥料を施すことが大切です。
【インテリアにおすすめ】初心者でも育てやすい定番観葉植物
こちらでは、初心者にもおすすめできる、観葉植物の定番品種をご紹介します。それぞれの特徴や簡単なお手入れ方法などを確かめていきましょう。
フィカス・ベンガレンシス
☘103:ゴムの木の育て方|苗の選び方や、水やりや肥料の与え方、冬越しの方法などもご紹介
ゴムノキ(ゴムの木)のなかでも人気の高い品種です。楕円形の大きめの葉と、白っぽい幹が特徴。葉には細かな毛が生えており、触ってみるとざらざらとしています。幹がまっすぐなもののほか、緩やかに曲がったタイプも販売されているため、お好みで選んでみましょう。基本的には日当たりを好むため、窓際に置くのがおすすめです。ただし、直射日光で葉焼けしやすいため、レースのカーテン越しに日光を当てると良いでしょう。
テーブルヤシ
☘13: テーブルヤシの育て方|初心者でも育てやすい?枯れる原因や増やし方などもご紹介
テーブルヤシは小型のヤシで、樹高50cm程度のものが一般的ですが、高さ10cm程度の小さなものも販売されています。大きく育てると2mほどになることも。耐陰性があり、日陰でも育てられますが、できるだけ日光に当ててあげると丈夫に育ちます。夏の直射日光では葉焼けすることがあるため、カーテン越しに光を当てましょう。また、耐寒性が弱めのため、冬は気温の下がりやすい場所を避けて管理します。水やりは土が乾いてから行いますが、葉水は毎日与えましょう。霧吹きでしっかりと葉に水をかけることで、ハダニやアブラムシ予防にもなります。
アジアンタム
アジアンタムは小さい鉢でも育てられるシダの仲間です。柔らかく小さな葉をたくさんつけます。空気が乾燥すると葉が枯れてしまうことがあるため、湿度が下がりすぎないように気をつけましょう。こまめに葉水を与えるのもおすすめです。エアコンの風が直接当たる場所に置くことも避けましょう。生育旺盛なため、放置しておくと根詰まりすることがあります。1年~2年に1回は植えかえてあげましょう。
ビカクシダ(コウモリラン)
☘105:コウモリランの育て方|どんな場所で育てたらよいの?苔玉のやり方は?水やりや肥料の与え方などもご紹介
シダの仲間であるビカクシダは、シカの角に似た独特の葉が特徴です。鉢植えにして育てることもできますが、板に着生させてハンギングすることもできます。特に、大きくなってきたら吊るして育てるほうが管理しやすいかもしれません。日陰で育てると弱ってしまうことがあるため、日の当たる場所へ配置してあげましょう。熱帯原産で湿度の高い環境を好みますが、植え込み材が湿っているうちに水をあげると根腐れすることがあるため注意が必要です。
【インテリアにおすすめ】カラーリーフを楽しめる観葉植物
カラーリーフプランツといわれる植物は、緑だけではなく、赤や黄、紫、銀、黒など、さまざまな色の葉をつけます。緑色以外の葉を楽しみたい場合は、以下のようなカラーリーフを持つ観葉植物を育ててみましょう。
コルジリネ
コルジリネは常緑性の低木です。葉の色が赤や黄色になります。よく見られる「アイチアカ」という品種は、新葉が鮮やかな赤色をしており、生長するごとに濃い赤紫色になっていくことが特徴です。ほかにも、緑地に斑が入る品種もあります。育てる際は、葉の色がしっかりと出るよう、日当たりの良い場所に置いてあげましょう。真夏は葉焼けを防ぐために直射日光を避け、半日陰に置きます。冬場は日光が弱くなるため、窓辺に置いてできる限り日光浴させることが大切です。また、品種によっては耐陰性が弱いことがあるため気をつけましょう。
カラジウム
カラジウムはカラフルな葉を持つ球根性植物で、草丈は10cm~30cmと小さめです。緑色地にピンクや白、赤などの斑が入った品種があります。お好きな斑入りの品種を選んでみましょう。明るい日陰でも育てられますが、綺麗な葉の色を楽しむためには十分に日光を当ててあげることがポイント。土への水やりのほか、葉水もあげましょう。耐寒性が弱く、冬には休眠期に入ります。秋になって葉が枯れてきたら徐々に水やりを止め、土を乾かしましょう。
ストロマンテ
ストロマンテの葉の表は緑と白、葉の裏は赤色をしています。常緑性で、明るい日陰で育てられる植物です。強い直射日光に当てると葉が丸まることがあるため気をつけましょう。よく見られる品種はストロマンテ・サンギネアで、葉がつやつやとしています。葉の裏が赤くなることから「ウラベニショウ」と呼ばれることも。育てるうちに下葉が黄色く枯れてきたら剪定してあげましょう。
シンゴニウム
シンゴニウムは灰緑色の葉や斑入りの葉などを持つ観葉植物です。大変コンパクトな鉢に仕立てて育てることもできます。幼葉は卵形や矢尻形ですが、大きくなるにつれて切れ込みが入ります。直射日光を避けて半日陰で育てましょう。ただ、耐陰性は強いものの、ずっと日陰に置いていると弱々しい株になるため、適度な日差しは大切です。つるが伸びてくるため、長くなってきたら支柱に誘引させると良いでしょう。鉢を高い位置に置いてつるを垂らすのもおしゃれです。
【インテリアにおすすめ】花を観賞できる観葉植物
観葉植物のなかには、素敵な花を咲かせる品種もあります。葉や草姿だけではなく、お花の鑑賞も楽しみたい場合は、開花する植物を探してみましょう。
ベゴニア
ベゴニアには多彩な種類がありますが、なかでも根茎性ベゴニアは耐陰性があり、お部屋の中で育てることができます。レックス・ベゴニアと呼ばれる種類は夏に、そのほかの種類は春に開花することが基本です。花はもちろん、模様のある葉色を楽しめるのも大きな魅力。湿度の高い空気を好みますが、土を湿らせたままにしないよう気をつけて管理しましょう。開花が終わったら花がら摘みをすることも大切です。
スパティフィラム
スパティフィラムは真っ白な仏炎苞を持つ多年草です。開花時期は主に5月から10月ですが、条件が合えば1年を通して花を咲かせます。半日陰で育てるのが適しており、強い直射日光に当てると葉焼けするため気をつけましょう。ただし、日陰では開花しにくくなるため、ある程度の日光は必要です。
オリヅルラン
オリヅルランは斑入りの葉を持つソトフオリヅルランやナカフヒロハオリヅルランなどが有名です。ランナーを伸ばし、節から小さな白い花を咲かせます。開花時期は春から秋にかけて。生長すると子株をつけるようになるため、増えてきたら取り外して別の鉢へ植えつけることができます。耐陰性はありますが、できるだけ日光に当ててあげましょう。
グズマニア(アナナス)
グズマニアはカラフルな花苞を長期間楽しめることが魅力です。品種によって、赤やオレンジ、黄など、さまざまな色の花苞をつけます。春から秋にかけては半日陰で育てられますが、冬は十分に日の当たる場所へ置きましょう。水やりの際は、筒状の葉に水がたまるよう、株の上から注ぎます。ただし、秋から冬の寒くなる時期は、水やり後に株を逆さにして水を落としましょう。
おわりに
観葉植物をうまくインテリアに取り入れられると、部屋でくつろぎの時間を過ごせます。ご紹介した種類のほか、モンステラやパキラ、フィカス・ウンベラータ、アイビーなど、人気の高い観葉植物はたくさんあるため、お好みのものを探して育ててみましょう。自分なりのおしゃれな飾り方を試しながら、観葉植物のある暮らしを楽しんでください。