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更新日:2024.09.23

【家庭菜園】秋に植える野菜20選!メリットや育て方、必要な作業を解説

【家庭菜園】秋に植える野菜20選!メリットや育て方、必要な作業を解説

春に種や苗を植えた夏野菜の収穫を終えて、「次はどんな野菜を育てよう?」と、『秋に植える野菜』をお探しの方も多いのではないでしょうか。

ここでは、秋に植える野菜を育てるメリットや、やっておきたい作業、秋植えに向いているおすすめの野菜20種を一挙ご紹介します。

目次

秋に植える野菜の特徴やメリット

家庭菜園を始めたばかりの頃は、夏野菜の収穫が終わると、「次は来年の春まで野菜栽培はできないかな……」とあきらめている方も多いかもしれません。

でも実際は、気温が下がり始める時期に植えて、栽培を楽しめる野菜はたくさんあります。

秋に植える野菜はお手入れが難しいのでは?と不安になりそうですが、初心者でも美味しく立派な野菜を収穫できますし、秋冬野菜ならではの栽培メリットはいろいろあります。

秋植え野菜の特徴

秋は春や夏よりも気温が低くなるので、家庭菜園の難易度が少し上がる感じがしますよね。

でも、「種まきや植えつけに適した気温や時期を逃さないこと」、「栽培温度が適温であること」など、秋植え野菜の栽培方法の基本や、各野菜の栽培ポイントを知っていれば、家庭菜園の初心者の方でも美味しい野菜を育てることができます。

また、秋植えの野菜は初夏野菜よりも管理の手間があまりかかりません。プランター栽培はもちろん、野菜の種類によっては露地栽培で育てられる品種が多いのも特徴のひとつです。

秋植え野菜のメリット① 甘くて美味しくなりやすい!

秋植えの野菜は低い気温の中でじっくり生長するため、寒くなればなるほど甘さが増して、美味しくなりやすいといったメリットがあります。

秋植えの野菜は水分を糖分に変えることで外気温の低さによる凍結を回避しているのですが、この仕組みにより甘味ののった美味しい野菜を楽しむことができます。

秋植え野菜のメリット② 収穫時期は冬から春までと長め!

秋植え野菜の中には、栽培を始めてから1カ月ほどで収穫できるものもありますが、ほとんどの野菜は秋から冬、長いものでは秋から春と長い時間をかけてゆっくり生長します。

たくさん時間をかけて育った秋植え野菜の収穫時期は、「冬」または「春」です。秋植え野菜の場合は、年明けから翌年の春頃と収穫時期がとても長いので、焦ることなく、ゆっくり収穫を楽しめます。

秋植え野菜のメリット③ 病気や害虫が少ない!

秋に植える野菜は、病害虫が少ないことがメリットです。野菜の品種によっては、梅雨や夏の時期に高温多湿の状況の中、病害虫が出やすいものもあるので、家庭菜園初心者には害虫被害の出にくい秋植え野菜の栽培がおすすめです。

また、できるだけ殺虫剤などの農薬を控えたいときも、害虫が少ない秋植え野菜を育てるのがおすすめです。秋植えの野菜の中でも栽培期間が短く、種まきや植えつけから短期間で収穫できる野菜もあるので、いろいろな品種を試してみてくださいね。

秋の家庭菜園でやっておきたい作業

秋の家庭菜園でやっておきたい作業

秋は春夏野菜と秋冬野菜が入れ替わる時期のため、片付けや準備が必要です。植えつけを始める前に、以下のような作業を済ませておきましょう。

夏野菜の片付け

夏に収穫を迎える野菜には、トマトやカボチャ、キュウリなど、さまざまな種類があります。ピーク時にはたくさん収穫できていたものも、徐々に勢いがなくなり、収穫量が減ってくるはずです。これ以上の収穫が無理と判断したものから撤去していきましょう。

基本的には土から根を抜いておき、1週間ほど放置して乾燥させます。そうすることで枝や葉などのかさが減り、処分しやすくなるでしょう。

引き抜いた株を処分したら、植えていた場所を掘り返しておきます。古い根があったら取り除いておきましょう。

土づくり

夏野菜を片付けたら、秋植え野菜の種まき・植えつけに備えます。土を耕しておきましょう。必要に応じて苦土石灰をまいて酸度を調整したら、堆肥や化成肥料などの元肥を加えておきます。

台風の対策

秋の家庭菜園で気をつけたいもののひとつが台風です。強い雨風を防ぎ、野菜を守れるように対策しましょう。

土の水はけが悪い場合は、水が流れる溝を掘っておくことで水没を避けます。トンネルやネットを張っておくと風や雨をしのぎやすくなるでしょう。また、丈の高い野菜の場合は支柱を立てておくと安心です。

秋に植える野菜 1「大根(ダイコン)」

秋に植える野菜 1「大根(ダイコン)」

ここからは、おすすめの秋植え野菜を紹介していきます。何を植えるか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

最初にご紹介するのは大根(ダイコン)です。アブラナ科の根菜類に含まれる大根は、春まきと秋まきができます。家庭菜園初心者には、育てやすい“秋まき”の「秋大根」がおすすめです。

大根の栽培時期

種まき時期:8 月下旬~9 月中旬
収穫時期:10 月下旬~12 月下旬・年明け

大根は種まきから 60~70 日程で収穫時期を迎えます。

大根栽培のポイント

大根は「種から育てる」のが基本です。品種がとても多く、春まきと秋まき、それぞれに適した品種があります。

大根栽培は、種まきの時期を逃さないように注意してください。種まきのタイミングが早すぎると発芽の確率が下がる、病害虫が発生しやすくなるためです。

品種によって異なりますが、大根の種の発芽適温は 15℃~30℃と幅広く、栽培適温は 15℃~20℃くらいです。

大根の収穫目安は、外葉が立ち上がって葉の先端分が垂れ下がってきた頃です。

収穫時期を迎えた大根は早めに収穫して、すぐに食べない分は常温で約2週間、冷蔵で約2週間、冷凍で約1カ月保存できます。

排水性に優れた土を用意し、畑は深く耕す!

大根は土壌により生長の状態が大きく左右されますので、大根栽培に適した野菜用の培養土を使うと簡単です。

排水性に優れた土を好むため、畑に大根の種を直まきする際は畑を深く耕し、高さ 10 ㎝~20cm 以上の畝を作ります。

元肥として『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を土にしっかり混ぜ込みます。

大根は植えかえ不要!間引きはこまめに

発芽して子葉が完全に開いた頃を目安にこまめに間引きを行い、本葉が 6~8 枚になったら1 本立ちさせます。

直根系の大根は土中に真っすぐと根を伸ばし、移植を嫌います。

深さのあるプランターや畑に直まきし間引きをしながら育てるので、植えかえは不要です。真っすぐ太った大根を育てるには土をよく耕し、小石などの障害物を丁寧に取り除いておくことがポイントです。

園芸のベテランの方はもちろん、ガーデニング初心者の方、ガーデニングを始めようとお考えの方に育て方のポイントや疑問をわかりやすく紹介しています。

05:大根(ダイコン)の育て方|種まきや間引き、収穫まで、よくある疑問にお応えします

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秋に植える野菜 2「白菜(ハクサイ)」

ハクサイ

秋植え野菜の代表格として知られる野菜といえば、「白菜(ハクサイ)」です。アブラナ科の白菜は 9 割以上が水分といわれていますが、窒素やカルシウム、リン酸、亜鉛、ホウ素、カルシウム、ビタミン C、マグネシウムなど栄養素がバランス良く含まれています。

冷涼な気候を好む白菜は、畑はもちろん、プランター栽培にも向いています。栽培期間が短いもの、家庭菜園で育てやすいミニサイズのものなど品種がたくさんありますので、いろいろ試してみてください。

白菜の栽培時期

種まき時期:8 月下旬~9 月上旬
植えつけ時期:9 月中旬~10 月中旬
収穫時期:10 月下旬~1 月下旬

白菜は早生種・中手種・晩生種があり、それぞれ栽培時期が異なります。

種まきから収穫まで早生種は約 60~80 日、中手種は約 70~90 日、晩生種は 100~120 日と品種で大きく異なります。

家庭菜園初心者の方には、栽培期間が短めの早生種がおすすめです。

白菜栽培のポイント

白菜は種からも苗からも育てられる野菜です。

ただ、種を直まきして育てる場合は間引きの手間などがかかるので、初めての方には苗を購入して植えつけから始めることをおすすめします。

苗を購入するときは、本葉が5枚くらい付いていて元気の良い若苗を選びましょう。

虫がついていないことをよく確認して、植えつけの際は株間を 30~40cm くらいとって植えます。

白菜をうまく結球させるためには、水はけの良い培養土で育てることが大切です。

畑に種や苗を直まきする際は、植えつけより2週間前までに畑を耕し、堆肥や元肥を入れてなじませておきます。元肥には『今日から野菜 野菜を育てる肥料』がおすすめです。

防虫ネットで害虫対策!

白菜の栽培適温は 15℃~20℃と涼しい気候を好みます。9月下旬頃はまだ害虫が発生しやすい時期なので、害虫から白菜を守るために防虫ネットをかけておくと安心です。

アブラナ科の白菜は害虫が発生しやすいので、防虫ネット対策だけでなく、できるだけ毎日、葉の裏を確認して、害虫がいた場合はその場で駆除するようにしましょう。

園芸のベテランの方はもちろん、ガーデニング初心者の方、ガーデニングを始めようとお考えの方に育て方のポイントや疑問をわかりやすく紹介しています。

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秋に植える野菜 3「ほうれん草」

ほうれん草

ほうれん草は、耐寒性に強い・冷気を好む・日当たりが多少悪くても丈夫に育ちやすいといった特徴があり、プランター栽培にも向いています。β-カロテンやカリウム、鉄、カルシウム、葉酸、ビタミン C・K・E などの栄養素が多く含まれています。

ほうれん草の栽培期間

種まき時期:9 月中旬~11 月中旬
収穫時期:10 月~1 月下旬

ほうれん草は春まき、夏まき、秋まきと 3 回種まきの時期があります。初めての方には“育てやすい“、”管理がしやすい“秋まきがおすすめです。

ほうれん草は、秋に種まきをしてから 40 日程で収穫できる野菜です。

収穫時期に関してはやや短めですが、種まきの時期を1 週間ずつずらせば、一度に収穫するのではなく収穫時期を長く楽しむこともできます。

ほうれん草栽培のポイント

ほうれん草は種まきから育てる野菜です。酸性の土壌を苦手とするので、種まきをする 2 週間前までに苔土石灰と堆肥を散布して pH 調整をしておきます。

プランター栽培をする際は、水はけの良い野菜用の培養土に元肥を混ぜ込み、1cm 間隔で種をまきます。

種まきから5日~1週間ほどで発芽するので、本葉が 1、2 枚出たら間引きをします。株間が 3cm くらいになるように間引き、同時に土寄せを行います。

本葉が 3~4 枚出た頃を目安に 2 回目の間引きをします。今度は株間を 6cm くらいになるように間引き、ほうれん草の葉に肥料がかからないにようにして追肥し土寄せを行います。

追肥には 『今日から野菜 野菜を育てる肥料』がおすすめです。

害虫対策を徹底しよう!

ほうれん草は害虫による食害被害が心配です。

秋植えをする場合は春や夏に比べると害虫の発生は少なくなりますが、防虫ネットをかける、害虫は見つけ次第取り除くなど害虫対策を徹底することが大切です。

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秋に植える野菜 4「春菊(シュンギク)」

シュンギク

食べたときのほろ苦さと独特の香りが特徴的な「春菊(シュンギク)」は、冬の鍋の定番!という方も多いのではないでしょうか。

β-カロテンやビタミン C などの栄養素が豊富に含まれていて、風邪予防にも効果が期待できる野菜です。

春菊の栽培期間

種まき時期:9 月上旬~10 月上旬
収穫時期:10 月~1 月下旬

春菊は春栽培と秋栽培に適した野菜で、地植えとプランターのどちらでも栽培可能です。

15~20℃程と冷涼な気候を好む春菊は、管理がしやすく育てやすい秋まきがおすすめです。

秋まきは種を直まきして育てます。春菊は霜に弱いので、品種や地域にもよりますができれば年内に収穫するのが理想です。

春菊栽培のポイント

プランターや鉢植えで春菊を栽培するなら、野菜用の培養土があると簡単で便利です。地植えをする際は、種まきをする2週間前に苦土石灰をまき、1週間前に堆肥を土に混ぜ込み、土壌をしっかり耕しておきましょう。

種まきをして発芽するまでは土を乾燥させないように気をつけて、発芽から本葉が 1~2枚に 1 回目の間引き、本葉が4~5枚になった頃に2回目の間引きをします。このときに追肥と土寄せもしておきましょう。

葉物野菜は、アオムシなどの害虫による食害が心配です。でも春菊は比較的害虫の心配が少ない野菜なので、防虫ネットや寒冷紗をかけて育ててあげれば、旬の時期にたくさん収穫できます。

春菊は長く収穫を楽しめる!

春菊には株立ち型と株張り型があります。株立ち型の春菊は、草丈が 20cm くらいになった頃に摘心をすることで脇芽が伸びてきます。

脇芽が 20cm くらいになったら、葉を 1、2 枚残して脇芽を収穫しましょう。

大きくなった葉だけを摘み取るので、何度も収穫を楽しめます。株張り型は、草丈が 20cm くらいになった頃を目安に株ごと摘み取りましょう。

株張りシュンギクは株ごとすべて採ってしまう方法と、大きくなった葉だけを収穫する 2 つの収穫のやり方があります。一度にたくさんの量を食べたいときは株張り型がおすすめです。

春菊(シュンギク)の育て方|おすすめの品種や種まきのタイミング、収穫方法などもご紹介

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秋に植える野菜 5「ルッコラ(ロケット)」

ロケット

ゴマに似た香りとピリッとした辛みが特徴的な「ルッコラ」は、サラダやハーブとして使われることが多い野菜です。

春まきと秋まきが可能で、生育期間が短く、育てやすいことから、プランター栽培や室内菜園にもおすすめです。

栄養素も高く、βカロテンやビタミン C のほか、ビタミン K やビタミン E、鉄分などが豊富に含まれています。

ルッコラの栽培期間

種まき時期:9 月上旬~10 月下旬
植えつけ時期:9 月~10 月
収穫時期:10 月~12月

ルッコラは種と苗のどちらからでも育てられます。発芽率が高いので初めてでも種まきから育てることができます。

生育期間は 30 日から 40 日くらいと短く、生育適温も-5℃~ 30℃と幅広いことから、種まきや植えつけのタイミングをずらして行うと、1 年中新鮮なルッコラを収穫できるでしょう。

ルッコラ栽培のポイント

ルッコラの種が発芽したら、2 回に分けて間引きをします。本葉が 2~3 枚になった頃に1 回目の間引きしましょう。その後、本葉が 4~5 枚になった頃に混みあった部分を中心に2回目の間引きを行います。

間引きをする際は風通しの良い状態をキープするようなイメージで約 5cm の間隔を空けます。ルッコラは多湿を苦手とするので水やりは土が乾いてから行い、半日陰で育ててあげると柔らかい葉になり美味しく食べることができます。

草丈 20cm くらいが収穫目安

栽培日数は種まきや植えつけのタイミングにもよりますが、種まきをしてから約 1~2 カ月で収穫時期を迎えます。草丈が 20cm くらいした頃が収穫目安で、大きく伸びた外葉から収穫すれば収穫を長く楽しむことができます。

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秋に植える野菜6「キャベツ」

キャベツ

キャベツは春キャベツや夏秋キャベツ、冬キャベツと呼ばれ、栽培期間が長いことが特徴です。秋まきしたキャベツは越冬栽培をして、翌年の春頃に収穫をします。

家庭菜園向きの品種も多く、しっかり結球するまで生長させることで、うまみの強いキャベツに仕上がります。胃腸に優しく、栄養豊富なキャベツは芯まで美味しく頂けることから、家庭菜園上級者から初心者まで人気があります。

キャベツの栽培期間

種まき時期:9 月中旬
植えつけ時期:10 月下旬
収穫時期:4 月中旬~5 月中旬

キャベツは春まきが 2 回、夏まきが 1 回、秋まきが 1 回と分けて栽培できます。

秋に種まきや植えつけを行い、翌年の春頃に収穫するキャベツは春キャベツと呼ばれます。秋植えのキャベツの栽培が初めての方には、越冬しやすい秋まき用の品種がおすすめです。

キャベツ栽培のポイント

キャベツは種からでも苗からでも育てられます。秋に植えて育てるキャベツは、他の季節に比べると害虫の被害を受けにくいので、家庭菜園のビギナーさんにおすすめです。

冷涼な環境でも育てやすいキャベツですが、冬の時期は防寒対策としてトンネルの中で栽培し冬越しさせましょう。冬越ししたキャベツは徐々に結球し始めます。結球した部分を触って、実が硬く締まってきたものから収穫します。

秋まき春採りのキャベツはとう立ちに注意!

とう立ちとは、花芽のついている茎が伸びた状態のことをいいます。とう立ちすると葉が硬くなったり、キャベツがうまく丸くならなかったりします。

過湿や肥料不足、乾燥など原因はいろいろありますが、秋まき春採りのキャベツを育てるときは、とう立ちを起こしにくい品種を選ぶことがポイントです。

31:キャベツの育て方|春植えと秋植えの違いは?上手に結球させるコツや、害虫対策などもご紹介

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秋に植える野菜 7「ブロッコリー」

ブロッコリー

花菜類に分類されるブロッコリーは、開花する前のつぼみが締まった状態を収穫して食べる野菜です。

塊状になった丸い形をした品種のほか、品種改良によりさまざまな品種を家庭菜園で楽しめるようになっています。

ブロッコリーは脇芽からも側花蕾という小さな実が出てくるので、長い時間収穫を楽しめます。

ブロッコリーの栽培期間

種まき時期:7 月~8 月中旬
植えつけ時期:8 月下旬~9 月中旬
収穫時期:10 月下旬~2 月頃

ブロッコリーの生育適温は 15℃~20℃です。種まきと植えつけはどちらも年に 2 回となっていますが、春や夏は害虫が発生しやすいので、秋から冬に収穫できる夏まき、または秋植えがおすすめです。

ブロッコリー栽培のポイント

ブロッコリーは種からも苗からも栽培できますが、初めての方には簡単で育てやすい苗からの栽培をおすすめします。

苗の植えつけを行う 2 週間までに用土に苦土石灰と堆肥と元肥を散布し、しっかり畑を耕しておきます。

プランターで栽培する場合は市販の野菜用培養土を使い、20 リットル程の大きめのプランターを用意しておきましょう。

秋から冬にかけては害虫が発生しにくくなりますが、幼苗は害虫にやられやすいので、植えつけをしたら防虫ネットを張ってトンネル栽培で育てます。

ブロッコリーは湿害に弱く、根腐れを起こしやすいので、水はけの良い状態をキープすることがポイントです。

ブロッコリーは脇芽(側花蕾)も収穫できる!

プランターで栽培する際は、株間を 20cm くらい離すことでたくさん収穫できます。

花蕾(からい)と呼ばれるつぼみが 10cm~15cm くらいまで大きくなったら収穫のサインです。

花蕾を収穫すると、その後に脇芽の側花蕾が伸びてきます。

3cm~5cm くらいまで側花蕾が大きくなってから収穫すれば、また美味しいブロッコリーが食べられます。

園芸のベテランの方はもちろん、ガーデニング初心者の方、ガーデニングを始めようとお考えの方に育て方のポイントや疑問をわかりやすく紹介しています。

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秋に植える野菜 8「スナップエンドウ」

スナップエンドウ

家庭菜園初心者でも育てやすい野菜が、栄養満点でサヤごと食べられるシャキシャキの食感が魅力のスナップエンドウです。

マメ科エンドウ属のスナップエンドウは秋に種をまいて冬越しさせ、春になったら収穫する秋植え OK の野菜です。

スナップエンドウの栽培期間

種まき時期:10 月中旬~11 月初旬
植えつけ時期:11 月中旬~11 月下旬
収穫時期:4 月中旬~6 月初旬

冷涼な気候を好むスナップエンドウの生育適温は 15℃~20℃です。耐寒性があるので、寒さ対策を行えば冬越しでき、翌年の春には美味しい実を収穫できます。

スナップエンドウ栽培のポイント

スナップエンドウの種まきは、タイミングを逃さないことがポイントです。種まきの時期が遅すぎると株が小さく、寒さで枯れて冬越しできないことがあります。

反対に、種まきの時期が早すぎると株が大きすぎて、耐寒性がなくなってしまいます。種まきの時期は地方により異なりますので、適期を確認して種まきを調整することが大切です。

畑の準備と霜除け対策!

スナップエンドウは酸性の土が苦手です。酸度調整を行い、中性~弱アルカリ性の土で育てます。

連作も嫌うので他のマメ科の野菜を栽培していない場所で育ててあげてください。

苗は株間を 30cm 程度あけ、本葉が 3 枚ほどになったら間引きをして 2 本立ちにします。土が乾いているときに水をたっぷりあげます。

スナップエンドウを冬越しさせるには防寒対策が必要です。寒冷紗や不織布をかけると霜除けや北風除けになります。

冬越しをして春になり芽が伸びてきたら、寒冷紗や不織布を取り外し、支柱を立てて伸びたつるをからませます。

開花から 20 日くらい経った頃が収穫のタイミングです。緑色が鮮やかで全体がふっくらしてきた頃に収穫し、鮮度の高いうちに頂きましょう。

秋に植える野菜 9「ニラ」

ニラ

ニラは餃子や鍋、炒めものといったスタミナ料理に欠かせない食材です。

特有の強い香りがクセになるニラは中国が原産で、βカロテンやビタミン C、ビタミン B2、カリウム、カロテン、葉酸、食物繊維など豊富な栄養素を含みます。

ニラは、野菜の中でも珍しい多年草として知られ、冬越えさせると何年も同じ株で栽培できます。さらに株分けをすればもっと多くのニラを収穫できるようになります。

ニラの栽培期間

秋まき 1 年目

種まき時期:9 月中旬~10 月初旬

秋まき 2 年目

植えつけ時期:5月中旬~6月初旬
収穫時期:8月中旬~10 月中旬

秋まき 3 年目

収穫時期:6月初旬~10 月中旬

ニラの生育適温は 15~25℃で、種からでも苗からでも育てられます。

丈夫なニラは種を秋まきしたら、1 年目は冬越しして株を育てます。2 年目の春頃に苗を植えつけて、草丈が20 ㎝以上に伸びたら収穫の目安です。

ニラ栽培のポイント

冬の時期は寒冷紗などをかけてトンネル栽培をし、光が当たらないように遮光フィルムをして休眠させます。こまめに除草をして、収穫量が減ってきた頃に株分けをして株をどんどん増やしていきます。

ニラを収穫した後は追肥する!

多年草のニラは育てやすく、同じ株から数年にわたり何度も収穫できます。育成期間が長いニラは、数回に分けて追肥をします。

1年目は種をまいてから 30 日、60 日経過したときに追肥をして株の充実をはかり、2年目以降は月に 1 回、さらに収穫した後に追肥をしましょう。

秋に植える野菜 10「ワケギ(分葱)」

ワケギ

ワケギ(分葱)は、薬味やお吸いもの、鍋もの、あえものなどいろいろな料理に使える野菜です。

地植えやプランター、鉢植えでも簡単に栽培でき、秋に植えつけをすれば、手間をかけずに何度も収穫できます。

ワケギ(分葱)の栽培期間

植えつけ時期:8 月下旬~10 月上旬
収穫時期:11 月下旬~12 月下旬、翌年 3 月中旬~4 月下旬

ワケギの生育適温は、15~20℃です。秋に植えつけするのが基本で、年に 2 回収穫できます。乾燥が苦手なので収穫後は鮮度の良いうちに早めに使いましょう。

ワケギ(分葱)栽培のポイント

プランター栽培では野菜用の培養土を使います。日当たりの良い場所に置き、土が乾いたらたっぷり水をあげます。

地植え栽培の場合は土に石灰を入れてしっかり耕し、植えつけの 2 週間前までに堆肥や元肥を混ぜ込みます。

ワケギは草丈が 20cm~30cm くらい伸びた頃が収穫の目安です。

株元を 5cm ほど残しておけば、その部分からまた新芽が伸びて繰り返し収穫できます。収穫後は追肥をして、ワケギの生長を促進させます。

球根を保存して長く栽培しよう!

2回目(翌年 3 月中旬~4 月下旬)の収穫を終えて、ワケギの葉が枯れてきた頃に球根を掘り上げて保存しておきましょう。

球根はきれいに土を落とし袋に入れ、風通しの良い場所で保管しておけば次回の植えつけに使えます。

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秋に植える野菜 11「カブ」

カブ

根から葉までまるごと栄養豊富なカブは、サラダや炒めもの、スープなどいろいろな料理に使える直根性の野菜です。

春まきと秋まきができますが、害虫が発生しにくく育てやすい「秋まき」がおすすめです。

カブの栽培期間

種まき時期:9月初旬~10 月上旬
収穫時期:10 月~12 月

冷涼な気候を好むカブの生育適温は 15℃~20℃で、秋まきができます。種まきから収穫までは直径 5~6cm の小カブで 40 日~50 日、直径 10cm 前後の中カブで 50 日~60 日、直径 15cm 以上の大カブで 60 日~90 日程度かかります。

カブ栽培のポイント

直根系のカブは移植を嫌うため、地植えする場合もプランター栽培する場合も種を直まきして育てます。

根は下に長く伸びていきますので、深さのあるプランターを用意して、畑に地植えする場合は土深くまで耕しておきましょう。

プランター栽培なら株間を 5cm 程で育てられる小カブがおすすめです。広い畑で育てる場合は株間が 10~12cm くらいになるように、3 回に分けて間引きをして育てます。

カブはアブラナ科の植物と連作障害を起こしやすいので注意してください。

秋まきしたら寒冷紗で覆い発芽させる!

冷涼な気候でも育てやすいカブですが、発芽のためには 20℃~25℃の温度が必要です。秋まきをしたら寒冷紗で土の表面を覆い、発芽しやすい環境を整えてあげましょう。

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秋に植える野菜 12「リーフレタス」

リーフレタス

リーフレタスはサラダの彩りを鮮やかにしてくれます。シャキシャキとした食感も魅力です。生育期間が短く、植えつけから 30 日~60 日程で収穫できます。

カリウムやβカロテン、ビタミン C、カルシウム、食物繊維、鉄など栄養価に優れたリーフレタスは、プランターや大きな鉢でも栽培できます。

リーフレタスの栽培期間

種まき時期:9月初旬~10 月上旬
植えつけ時期:10 月中旬~10 月下旬
収穫時期:10 月~12 月

リーフレタスの生育適温は 15℃~20℃くらいで、涼しい気候を好みます。初心者には害虫や病気の発生が比較的少ない秋まきがおすすめです。

リーフレタス栽培のポイント

リーフレタスは酸性の土を嫌うので、種まきや植えつけをする前に苦土石灰で中和して土を耕しておきます。発芽適温は 15℃~20℃で、気温が 25℃以上になると発芽しないので注意してください。

好光性種子(光を浴びると発芽する)のリーフレタスの種を育苗箱にまいたら、種が少し隠れる程度の土で覆うと発芽しやすくなります。風で種が飛ばされないように、種まきをしたら新聞紙をかけておくと安心です。

植えかえとお手入れの方法

種が発芽し、双葉が生えた頃に生育の良いものだけを残して間引きをします。本葉が 2、3 枚になった頃に育苗ポットに植えかえ、さらに本葉が 4、5 枚になった頃にプランターや大きめの鉢に植えかえます。

リーフレタスの苗をプランターに植えつける際は、水はけが良くなるように浅めに植えます。ビニールシートを張ると病害虫対策や泥はね対策、さらには防寒対策にもなります。

リーフレタスは高温多湿を嫌いますが、乾燥し過ぎると葉が傷んでしまうので土の表面が乾いたタイミングでたっぷり水やりをしましょう。

株が 20cm~30cm くらいに生長したら収穫します。食べる分だけ収穫すれば、また中心部分から新しい葉が生えてきます。

120:【Q&A】リーフレタスの育て方|美味しく育てるコツや収穫方法は?水やりや肥料など、日々の管理もご紹介

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秋に植える野菜 13「水菜」

水菜

水菜はみずみずしく、シャキっとした食感が魅力の野菜です。サラダはもちろん、鍋ものやお浸しにしても美味しいです。ビタミン C が豊富に含まれる水菜は風邪予防や疲労回復、美肌効果などが期待できます。

水菜の栽培期間

種まき時期:9月初旬~10 月中旬
収穫時期:10 月初旬~12 月下旬

春まきも秋まきできる水菜は、生育期間 30~45 日くらいと短い野菜です。

生育適温は 15℃~20℃と冷涼な気候を好み、秋まきは害虫被害も比較的少なく育てやすいのが特徴です。秋まきした水菜は草丈が 20 ㎝~30 ㎝程度に伸びた頃を目安に収穫します。

水菜栽培のポイント

水菜は野菜用の培養土を使うと簡単ですし、畑に植えつける際は種まきをする 2 週間前には石灰を入れ、堆肥や肥料を混ぜ込みしっかり耕しておきます。

発芽したら株間が 2、3cm 程度になるように間引きをし、本葉が 4、5 枚になった頃に今度は株間が 5cm 程度になるように間引きをします。

種まき後は水分を切らさないように注意!

土が乾きすぎないように注意して、水やりはたっぷり行います。種まきをして草丈が 10cm~15cm くらいまでの時期は水を切らさないように注意してください。ただ過湿になり過ぎると病気になりやすいので、土の表面が乾いてきた頃を目安に水やりを調整していきましょう。

冬の時期も乾燥に気をつけて水やりをします。耐寒性のある水菜ですが、霜に当たると葉っぱが黄色く変色してしまったり、寒さからとう立ちしてしまったりということがあるので、本格的な冬に入る前にトンネルを取り付けて保温しながら育てます。

☘285: 【Q&A】水菜(ミズナ)の育て方|おいしい水菜を育てるコツや収穫方法は?水やりや肥料など、日々の管理もご紹介

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秋に植える野菜 14「タアサイ(ターサイ)」

タアサイ

タアサイ(ターサイ)は中国原産の葉野菜で、炒めものから汁もの、サラダ、煮浸しまで食べ方のバリエーションも豊富です。耐寒性のある秋植え向きの品種は、病害虫の心配も少なく育てやすいので初心者の方におすすめです。

タアサイの栽培期間

種まき時期:9月初旬~10 月下旬
収穫時期:10 月中旬~2 月初旬

生育適温は 5℃~30℃と幅広く、春まきと秋まきそれぞれに適した品種があります。秋植え向きの品種は寒さに強く、霜が当たることでより甘味が増すともいわれています。

タアサイ栽培のポイント

春植えよりも株が大きめに育つ傾向にあるので、プランターは大きめのものを用意して野菜用の培養土を使います。

深さ 1cm くらいの穴を 15cm 程度の間隔で穴を開け、そこに種をまいていきます。1 つの穴につき 7 粒くらいをまいて、軽く手で押さえて土を密着させましょう。

タアサイは種まきをしてから 60 日ほどで収穫時期を迎えます。株の直径が 20cm 以上になった頃に根元から切り取って収穫しても良いですし、外葉だけを摘み取って収穫を長く楽しむこともできます。

タアサイは株間をしっかりとる!

タアサイは横に葉が広がります。株間を広くとるイメージで、間引きは 3 回に分けて行いましょう。

間引きをした後は株が倒れてしまわないように土寄せをしてあげてください。

秋植えのタアサイは収穫期間が長いので、生育の状態をみながら 2 週間~3 週間くらいのペースで追肥をします。

秋に植える野菜 15「アイスプラント(アイスプランツ)」

アイスプラント

南アフリカ原産のアイスプラントは、プチプチとした食感が特徴の野菜です。

葉に水滴が付いているような見た目も特徴で、生のままサラダにするのはもちろん、天ぷらやお浸しなど、加熱しても美味しく頂けます。

ビタミンやミネラルが豊富なアイスプラントは、成人病予防の観点からも注目されています。

アイスプラントの栽培期間

種まき時期:9月初旬~10 月初旬
植えつけ時期:10 月
収穫時期:11 月~3 月下旬

アイスプラントの生育適温は 5℃~25℃とされていますが、発芽適温は 15℃~20℃なので気温が低すぎると発芽しにくくなります。

秋に種をまいて育てる場合は、発芽に適した温度になるように日当たりが良く、気温が高めの場所に置いてあげてください。

アイスプラント栽培のポイント

アイスプラントは苗も販売されていますが、種から育てることもできます。

地植えで育てる際は種をまいたら薄く覆土しますが、風で種が飛ばされないように注意してください。

プランター栽培の場合は、水はけを良くすることを意識して野菜用の培養土を使い、日当たりと通気性の良い環境に置いて育てます。

水栽培もできるアイスプラント!

アイスプラントは水耕栽培でも育ちます。水を清潔に保ち、液体肥料『微粉ハイポネックス』を1,000倍に薄めたものを養液として使いましょう。

定植してから 1 カ月ほどで収穫できるくらいの大きさまでに生長します。

収穫をする 2、3 週間前を目安に塩分濃度 2%程度の塩水をかけてあげると、葉に塩分が吸収されて美味しく仕上がります。

秋に植える野菜 16「えんどう豆(エンドウマメ)」

えんどう豆

えんどう豆は品種改良により、さまざまな品種があります。

私たちの食卓によく登場するえんどう豆は完熟した実のことで、完熟する前の豆はグリーンピースと呼ばれています。つるなしとつるありがあり、つるなしはベランダ栽培やプランター栽培におすすめです。

えんどう豆の栽培期間

種まき時期:10 月初旬~11 月中旬
収穫時期:4 月中旬~6 月初旬

えんどう豆の生育適温は 15℃~20℃です。春まきもできますが、耐寒性に優れているので秋まきもおすすめです。秋まきをする際は越冬させるための寒さ対策を行いましょう。

えんどう豆栽培のポイント

えんどう豆は種まきのタイミングを逃さないことがポイントです。種まきが早すぎると株が育ちすぎて霜による被害を受けて傷みやすくなります。

反対に、遅すぎると春になっても大きく育たない可能性があります。初霜が降る 1 カ月前までには種まきを終え、耐寒性が最も強くなる頃(本葉が 2、3 枚になった頃)に越冬させるのが理想です。

えんどう豆は連作を嫌う!

えんどう豆などマメ科の植物は連作を嫌うので、最低でも 4~5 年の間に豆類を育てていない畑や土を選んで育てます。酸性の土壌はえんどう豆の生育を遅らせるので、種まきをする前に石灰を混ぜて酸度調整を行う必要があります。

育苗ポットで育てた苗は本葉が 2 枚になった頃に間引きをして、本葉が 3、4 枚になった頃にプランターや畑に植えつけます。完熟した実を楽しみたいときは、莢(さや)にしわが出てきた頃を目安に早めに収穫しましょう。

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秋に植える野菜 17「ソラマメ(空豆)」

ソラマメ

美しい緑色をしたソラマメ(空豆)はマグネシウムやタンパク質、ビタミン B1、ビタミンB2、鉄分、食物繊維などの栄養素を豊富に含みます。

家庭菜園向きの野菜で、秋まきをして越冬させれば春頃に収穫時期を迎え、ホクホク食感の大粒のソラマメを堪能できます。

ソラマメの栽培期間

種まき時期:10 月中旬~11 月初旬
植えつけ時期:11 月中旬~11 月下旬
収穫時期:5 月中旬~6 月中旬

ソラマメの生育適温は 16~20℃で、種からでも苗からでも育てられます。秋に種をまいたソラマメは越冬させて、初夏に収穫します。

ソラマメ栽培のポイント

ソラマメは、耐寒性は比較的高いのですが、耐暑性はあまり高くありません。家庭菜園の初心者には、春まきよりも育てやすい秋まきがおすすめです。

豆類を 4~5 年育てていない土を使い、種まきや苗の植えつけをする前に苦土石灰を混ぜ込み酸度調整をしっかり行います。

ソラマメ栽培は大きめのプランターを用意しよう!

ソラマメはプランター栽培にも適した野菜です。15cm 程度の株間が必要なので、できるだけ深く大きめのプランターを用意しておくと安心です。多湿を嫌うソラマメは冬の間は水やりの頻度を減らして、少し乾燥気味なくらいで育てます。

越冬して花を咲かせたら生育のスピードが早くなるので、肥料切れを起こさないように気をつけて 2~3 回に分けて追肥をしてあげてください。ソラマメの収穫目安はサヤの部分が下向きになった頃です。収穫適期を逃すと味が落ちてしまいやすいので、早めに収穫しましょう。

29 :ソラマメの育て方|種まきの注意点は?整枝や追肥、摘心などの方法や、収穫適期のご紹介

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秋に植える野菜 18「ニンニク」

ニンニク

栄養満点で疲労回復にも効果的な香味野菜といえば、ニンニクです。

冬越えが必要なため収穫までには少し時間がかかりますが、コツさえつかめれば初めての方も美味しいニンニクを育てることができます。

ニンニクの栽培期間

種まき時期:9 月初旬~10 月下旬
収穫時期:5 月中旬~6 月下旬

ニンニクの生育適温は 18℃~20℃です。冷涼な気候を好むため、秋植えができ、寒冷地での栽培にも適しています。

ニンニク栽培のポイント

ニンニクは、プランター栽培する場合も露地栽培する場合も、十分に肥えた土を使うことが ポイントです。種球を植える前に新しい培養土を用意して、完熟堆肥を混ぜておきましょう。

植えつけから1カ月経った頃と、冬越えをした2月~3月頃と2回に分けて追肥をします。

日当たりと風通しの良い場所に置いて、冬は水やりの頻度を抑えます。生育期に入る 3 月頃からは乾燥しないように注意しながら水をたっぷり与えましょう。

収穫時期でいろいろなニンニクを楽しめる!

ニンニクは 5 月中旬~6 月下旬頃に収穫時期を迎えますが、それ以前の若く柔らかい葉や花茎を収穫すれば葉ニンニクやニンニクの芽として食べることもできます。

玉が肥大する前の 3 月初旬~中旬頃は葉ニンニクを収穫できます。

炒めものに最適なニンニクの芽は4 月上旬~中旬頃が収穫のタイミングで、花茎が伸び切って下向きに傾いた頃が収穫の目安です。

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秋に植える野菜 19「じゃがいも」

じゃがいも

大変人気の高い野菜のひとつであるじゃがいも(ジャガイモ)には、春植え品種や秋植え品種があります。お好きな品種を選んで栽培にチャレンジしてみましょう。

いずれの場合も、種イモを入手して植えつけます。食材として販売されているものを使用するのは避け、種イモ用として売られているものを植えましょう。

じゃがいもの栽培期間

植えつけ時期:8月~9月
収穫時期:11月~12月

じゃがいもの生育適温は20℃前後です。中間地の場合は8月下旬から9月上旬、暖地の場合は9月中に植えつけるのが目安となります。

寒冷地では植えつけてから寒さが厳しくなるまでの間が短いため、栽培期間を十分にとれません。そのため、秋植えではなく春植えが適しているとされます。

じゃがいも栽培のポイント

種イモを確実に生長させるために有効なのが「芽出し(催芽処理)」と呼ばれる作業です。植えつけの2週間~1カ月前から光に当てておくことで発芽させます。ただし、夏場の直射日光が当たる場所は気温が高くなりすぎるため、明るい日陰で管理するのがコツです。

植えつけたら水をたくさん与えましょう。順調にいけば植えつけから2週間~3週間で芽が出てきます。芽かきを行い、最終的に元気な芽を1本残すようにしましょう。その後は、何度かに分けて追肥と中耕、土寄せを行い、収穫まで育てていきます。

じゃがいもの収穫は晴れた日に!

雨が降って土が湿っているときにじゃがいもを収穫すると、濡れた土が付着したままになります。腐りやすくなってしまうため、できるだけ晴天が続いたタイミングで収穫作業を行いましょう。

掘り上げたじゃがいもは、1時間ほどその場に置いておき、表面を乾燥させます。その後は日の当たらない冷暗所に移して保管しましょう。

62:ジャガイモの育て方|春植えと秋植えの違いは?大きく育てる方法は?芽出し、芽かき、土寄せなどもご紹介

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秋に植える野菜 20「タマネギ」

タマネギ

タマネギ(玉ねぎ)は中央アジア原産といわれる、ユリ科ネギ属の野菜です。

冷涼な環境を好み、暖地や温暖地では秋植えし、次の春から初夏にかけて育てていきます。寒冷地の場合は冬越しが難しいため春植えとなります。お住まいの地域に合った方法で栽培していきましょう。

タマネギの栽培期間

植えつけ時期:10月~11月
収穫時期:4月~5月

タマネギの生育適温は15℃から25℃です。種から育てる場合は、8月から9月を目安に種まきします。種まきが早すぎると「とう立ち」しやすくなり、遅すぎると収穫できる量が減ってしまうため気をつけましょう。

タマネギ栽培のポイント

タマネギは酸性の土を苦手とします。土づくりの際は、pH6.0~6.5に調整することがおすすめです。苗から育てる場合は、草丈が20~25cmに育ったものを植えつけます。茎の太さは鉛筆ぐらいのものがおすすめです。白い部分がすべて埋まらないように調整して植えつけましょう。

植えつけ直後には水をたくさん与えますが、基本は乾かし気味にします。ただし、冬が過ぎて暖かくなってくると土が乾燥しやすくなるため、水切れしないように気をつけましょう。

タマネギを大きくするには肥料が大切!

タマネギの追肥のタイミングは品種によって異なります。早生種なら1月初旬から2月中旬に肥料を与えます。

中生種や晩生種などは12月と2月、3月頃に追肥をしましょう。寒いうちに肥料を与えておき、4月以降は施肥をストップするのがポイントです。追肥と同時に土寄せもしておきましょう。

39:タマネギの育て方|トウ立ちの原因は?ネギ坊主はどうするの?土の準備や植えつけに適した時期、水やり、肥料の与え方もご紹介

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おわりに

家庭菜園で育てやすい、秋植えにぴったりな野菜を紹介しました。秋に植えられる野菜は病害虫の被害を受けにくい、冷涼な気候を好む、管理がしやすいといった特徴があるので、初心者でも簡単に野菜づくりを始められます。

「秋から冬にかけて、もっと家庭菜園を楽しみたい!」そんなときはぜひ、こちらで紹介したポイントも参考にしながら、秋植え野菜の栽培に挑戦してみてください。

公開:2020年11月11日
更新:2022年9月12日
更新:2023年9月1日
更新:2024年9月23日

 

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