憧れのイングリッシュガーデン風♪バラのアーチの作り方
バラを育てている人、バラが好きな人なら、一度はきっとバラのアーチに憧れたことがあるのではないでしょうか。足元から頭上にかけて溢れるように咲くバラはとても美しく、バラのアーチがあるだけでお庭や玄関がロマンティックな空間になりますね。今回は、そんなバラのアーチの作り方や育て方をご紹介します。
バラアーチの作り方
バラのアーチを作る際には、園芸店で売られているバラ用アーチを使うのが便利です。先にアーチを設置し、そこにバラを植えていきましょう。この順序が逆になると作業はとても難しくなります。
アーチ作の手順
1.アーチを設置する場所を決め、アーチの脚部分を埋める位置に深さ50cmほどの穴を掘ります。
2.穴にバラ用の培養土を入れます。
3.穴にアーチの脚をしっかりと埋め込み、グラグラしないように設置します。倒壊防止のために、穴のなかにブロックを置いてその穴にアーチの脚を通し、小石を詰めて固定するのもおすすめです。
4.アーチの脚の外側に、バラの苗を植え込みます。このとき、肥効期間の長い元肥(マグァンプK大粒:約2年間肥効期間が続きます。)をしっかり土に混ぜ込みましょう。
5.バラ苗をドーナツ状に囲うように培養土を盛り、たっぷりと水を与えます。
その後、バラの枝が伸びてきたら、アーチに誘引し、麻ひもなどで固定していきます。生長とともに枝が太くなることを想定し、緩めに固定するのがポイントです。なお、アーチ全体をバラが覆うには、1年ほどかかります。日々のお手入れを楽しみながら、気長に完成を待ちましょう。
アーチに向くバラの種類は?
バラアーチに適しているのは、つるバラと思いがちですが、樹性が強く大きくなりすぎて一般の家庭には向かない品種もあります。はじめてチャレンジされる方には、つるバラではなく樹高1.5~2.0m程度のシュラブ系統を選ばれることをおすすめします。
つるばらは一季咲きや返り咲きの品種が多いですが、シュラブ系統は四季咲き品種も多く、お好みの花型、花色、香り、トゲの少ない品種など選択肢が広がります。
初めてのアーチ作の場合には1品種で、慣れてきたら数種類を組み合わせてみましょう。アイデア次第でさまざまな表現ができるのが、バラアーチ作の醍醐味ともいえます。
バラアーチを作る際の注意点は?
バラのアーチを作る際には、以下の点に注意しましょう。
・風雨で倒れないようにする
風雨によってアーチが倒れてしまわないよう、設置場所を考えましょう。周囲に風よけになるような高い建物がない場所は、避けた方が無難です。また、アーチを埋め込む際に、アーチの脚をしっかりと固定することも大切です。
・人が通る場所の場合はトゲに注意する
人がよく通る玄関やベランダなどにアーチを作る場合には、ケガをしないよう、バラのトゲの手入れをしっかりと行いましょう。トゲの少ないバラ品種、手入れや育て方が簡単な品種を選ぶのも、ひとつの選択肢です。
・鉄製のアーチは、サビに注意する
鉄製のアーチを使用する場合には、時間とともにサビが発生します。定期的にサビ止めを塗るなどのメンテナンスをして、美しい状態を保てるようにしましょう。
満開のバラアーチは、お庭や玄関先を美しく彩ってくれます。ぜひチャレンジしてみてくださいね。
🌹ローズライフアドバイザー有島薫の~Fragrance Garden~
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この記事で紹介された植物について
バラ
学名:Rosa /科名:バラ科 /別名: /原産地:アジア、ヨーロッパ、中近東、北アメリカ、アフリカの一部 /分類:落葉(ツル性)低木 /耐寒性:中~強/耐暑性:中~強
気品あふれるその華やかな姿から、花の女王とも呼ばれるバラ。
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