Labyrinth バラの迷宮 pickup66『ソフィー ロシャス』
NewRoses玉置編集長が最新品種、人気品種を紹介する”Labyrinth バラの迷宮”
DATA
作出 | フランス デルバール |
---|---|
花色 | 淡いピンク色/花径8~10cm |
花形 | ロゼット咲き |
香質 | ローズ・ライラックの香り |
樹形 | 高さ1.8×幅1.2mのシュラブ |
花期 | 四季咲き |
パリのクチュールメゾンブランド「ロシャス」の香水「ファム」へのオマージュで、創業者マルセル・ロシャスの娘ソフィーに捧げられた。
フェミニンかつ上品な華やかさを持つバラで、どの花弁の縁にも切れ込みが入ることが大きな特徴。
淡いピンク色の花色は「ロシャスピンク」とか「バレリーナピンク」と表現され、晩秋にはアプリコットのトーンにも。
花径8~10㎝の少し大きめのロゼット咲き。最初は花の中央を高く盛り上げ、咲き進んで丸いかたちになり花芯を覗かせる。四季咲き。
香水「ファム」の香り(フローラルノートのライラックとパウダリー・ローズ、柑橘系)のような、「レモン・グレープフルーツ、ローズ・ライラック」の上品で強い香りがある。
葉はマットな質感で、樹勢が強く、枝にはトゲが少ない。樹は高さ1.8×幅1.2mのシュラブ。
株はよく茂る。花枝が短めなので、フェンスやアーチなどにつるバラとして仕立ててもよくまとまる。
香り高いので極端に水を切らすと花弁に傷みがでることもあるが、通常の管理なら大丈夫。
同様の花形のミディアムピンクの‘ビアンヴニュ’より花弁先に切れ込みが入りやすく、枝が伸びすぎることがない。
2018年秋日本発表、2019年春発売の人気品種。
淡いピンクで花芯を抱えて開花する春花(左)
アプリコットのトーンで花芯を盛り上げて咲いた晩秋の花(右)
どの花弁先にも切れ込みが入る。
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玉置 一裕
バラの専門誌『New Roses』編集長。
『New Roses』の編集・執筆・アートディテクションを行うかたわら、ローズコーディネーターとしてバラ業界のコンサルティングやPRプランニング、関連イベントのコーディネート、バラの命名等に携わる。
また園芸・ガーデニング雑誌への執筆や講演を通じて、バラの「美」について語ると同時に、新しいバラの栽培法の研究も行っている。