更新日:2019.02.06
サボテンも枯れる(弱る)!?その原因と復活方法
トゲが刺さると痛いけど、かわいらしくてどこか憎めない「サボテン」は多肉植物の仲間です。
育てているサボテンを久しぶりに見つめると「あれ?こんなサイズだったっけ?」と思うくらいゆっくりですが着実に育っています。
サボテンは普通の植物に比べて水を蓄えることができるので、必要な水やり回数も少なくて済み、栽培が簡単だと考える方もおられますが、育て方によっては枯れて(弱って)しまったり、根腐れを起こしてしまったりすることがあります。そこで今回は、サボテンが枯れたり(弱ったり)根腐れを起こしたりする原因と、復活させる方法(生育不良の程度によっては復活できない場合があります)をご紹介します。
あわせて、サボテンを上手に育てるポイントも取り上げますので、ぜひご参考ください。
サボテンも枯れる(弱る)!?その原因は?
店頭でみかけるミニサボテン等はキュートな見た目なため、園芸ビギナーでも育てやすい植物だと思われがちですが、育て方や環境しだいでは枯れてしまうことがあります。
サボテンが枯れる原因としてまずあげられるのは、「間違った水やり」です。
「サボテンは水をあげなくても育つ」と思っている人がいるかもしれませんが、これは誤解です。サボテンは茎や葉に水分を溜め込むことができるため、他の植物に比べれば水やりは少なくて済みますが、生き物ですので、まったく水やりをしなくてもいいわけではありません。水分不足になれば、当然枯れてしまいます。反対に、水のやりすぎもNG。サボテンはもともと乾燥したところにいるため、水が少ない状況になれています。また、根も呼吸しているので水が多すぎると根は息が出来なくなり、根腐れを引き起こす原因となってしまいます。
また、「間違った土選び」も、サボテンが枯れる(弱る)原因に。例えば、お店で販売されているときのサボテンは、見た目が綺麗な化粧土や化粧砂に植えられていることがあります。こういった土や砂は、短期間の栽培であれば問題ありませんが、長期的な栽培には向いていません。
サボテンが好きな土は水はけの良い土(通水性良好)です。
さらに、日当たりが悪い場所や風通しの悪い場所、雨が当たる場所に置くのも、サボテンが枯れる原因に。このほか、5cm以下の小さなサボテンは、気温や水分量の変化の影響を受けやすいため、育てるのが難しいといわれています。
どんな環境がいいの?
サボテンを上手に育てるためのポイントですが、
①「もともとどんな場所で育っていたのか(原産地)」を考え、なるべくその条件に合わせる事。
サボテンは、日当たりがよく風通しの良い場所を好む植物ですので、ベランダや窓辺などに置いて育てましょう。ただし、雨で灌水量が多くなると腐りやすくなりますので、必ず雨よけのある場所に置くことがポイント。また、強すぎる日差しの下に置くと枯れてしまうことがあるので、夏場の直射日光やコンクリートの照り返しには注意が必要です。
②植える土と水やりの仕方
サボテンは春から秋の生育期には、ある程度の水分を必要としますが、普通の植物に比べて葉(トゲ≒葉)がない分、水を吸い上げる力が弱いため、吸い上げきれない水が根の周りにいつまでもあると、根の呼吸を妨げ根腐れすることがあります。このため、サボテンは水はけの良い土に植えましょう。生育期は鉢土表面が乾いたら鉢底から水が流れるくらいたっぷり水やりをしてください。(目安として10~15日間隔)反対に、生長が緩慢になる冬季には、1ヵ月に一度程度の水やりにとどめましょう。
③大きく育てたい場合には、適量の肥料を与えましょう。
なかなかわかりづらいですが、サボテンも生長しています。
生育期に薄めの肥料を隔週~月1回間隔で与えると、無施肥に比べて元気に大きく育ちます。
腐ってしまったサボテンの復活方法
サボテンが枯れる原因に「根腐れ」があります。根っこの部分が茶色く変色したり、ぐにゃぐにゃになったりしている場合、その部分に腐敗菌が繁殖し、腐っていることが考えられます。
このような状態になると、「もう捨てるしかないのか」というと思いがちですが、実はそんなことはありません。腐敗が全体におよんでいる場合には回復は難しいですが、腐敗が一部だけであれば、その部分を切り落とすことで復活させることが可能です。
まずは、サボテンを土から掘り起こし、黒くなっていたり黄色くなっていたりする部分(腐敗部分)がなくなるまでカットし、切断面を中心が盛り上がるように整えます。次に、腐敗を防止するために、断面を日光に当て30分程度乾燥させます。このとき、日光に当てすぎるとかえって傷めてしまうことがあるので注意が必要です。その後、今度は風通しの良い日陰で切断面の水分がなくなるまでしっかり乾燥させます。小さなサボテンであれば1週間程度、大きなものであれば1カ月程度が目安です。
これらの工程が終わったら、いよいよ発根に備えます。断面を下にして新聞紙で包み、直射日光の当たらない場所に置いておきます。発根にかかる時間は、小さなサボテンであれば1週間程度で、大きいものであれば1カ月程度。発根したら水はけの良い新しい土に植え替えれば完了です。
いかがでしたか。
土や水やりの仕方や置き場所のポイントさえ守れば、園芸ビギナーの方にも育てられるサボテン。今回ご紹介した方法で枯れや根腐れを防ぎながら、サボテン栽培を楽しみましょう。
🍀60:シャコバサボテンの育て方|花を上手に咲かせるには?水やりなどの日々の管理、花の咲かせ方、増やし方などご紹介。【PlantiaQ&A】植物の情報、育て方をQ&A形式でご紹介
この記事で紹介された植物について
サボテン類
学名:Cactaceae /科名:サボテン科 /原産地:南北アメリカ /分類:多年草 /耐寒性:強/耐暑性:強
独特のフォルムと雰囲気で、変わらぬ人気があります。茎は筒型または球型になり、小さな葉は針状もしくは退化しています。水やりや施肥などの手間が少なく、生長スピードがゆっくりで長く楽しめるのも魅力です。
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