【家庭菜園】 【ブロッコリーの育て方】細長い姿が個性的?茎ブロッコリーを家庭菜園で育ててみよう
細長く伸びた茎に、小さな花蕾をたくさんつける茎ブロッコリー。一般的なブロッコリーよりも茎が柔らかく、食べやすいのが特徴です。さまざまな料理に合う茎ブロッコリーは、家庭菜園でもお気軽に育てられます。お庭やベランダで、茎ブロッコリー栽培にチャレンジしてみましょう。
茎ブロッコリーとは
細長く伸びた茎に、小さな花蕾をたくさんつける茎ブロッコリー。おなじみのブロッコリーは茎のてっぺんに大きな「頂花蕾」をつけますが、茎ブロッコリーは脇から「側花蕾」のついた茎をたくさん伸ばすのが特徴です。
茎ブロッコリーは、中国原産の夏野菜である芥藍(カイラン)やブロッコリーなどとの交配でつくられました。旬の時期はブロッコリーと同じく冬ですが、耐暑性が高いため、春から初夏にかけての収穫も可能です。
収穫して食べるのは主に花蕾と茎の部分です。花蕾の部分はブロッコリーとよく似た味わいです。茎の部分は甘みがあり、優しい歯ごたえが楽しめます。おひたしや炒め物、サラダなど、幅広い料理で活躍するでしょう。
お庭やプランターで茎ブロッコリーを育てよう
茎ブロッコリーは畑だけでなく、鉢やプランターでも栽培できます。育てやすいため、家庭菜園初心者の方にもおすすめです。ここでは、茎ブロッコリーの基本的な育て方をご紹介します。
土づくり
茎ブロッコリーは水はけと水もちの両方を兼ね備えた土を好みます。鉢植えの場合は野菜の培養土がおすすめです。元肥として土に『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を土に混ぜ込み混みます。
地植えの場合は、土に堆肥と『今日から野菜 野菜を育てる肥料』を混ぜて耕しておきます。また、どちらの場合も植えつけ2週間前に苦土石灰を混ぜこんでおきましょう。
種まき
茎ブロッコリーは種からでも簡単に育てられます。夏に収穫する場合は2月~3月に、冬に収穫する場合は7月~8月に種まきします。発芽適温は20℃~25℃です。冷涼な土地では真冬の収穫が難しいものの、春から夏にかけて長期間の種まき・収穫を楽しめます。
茎ブロッコリーの種は小さいため、育苗ポットやセルトレーなどにまいてから育苗するのがおすすめです。清潔な土を入れた容器に種をまいたら、薄く土をかぶせましょう。
種まきから2日程度で芽が出てきます。発芽するまでは土が乾かないよう、頻繁に水やりしましょう。葉がついてきたら丈夫なものを残して間引き、本葉が4枚~6枚になるまで育苗しましょう。
植えつけ
茎ブロッコリーの植えつけ時は、あらかじめ根鉢よりも一回り大きな植え穴を掘っておきます。根鉢を崩さないように育苗ポットから取り出したら、優しく植え穴に置いて土を盛りましょう。倒れてしまわないよう、株元の土は少し高めに寄せてあげます。
地植えの場合は水はけが良くなるよう土を高く盛り、畝をつくりましょう。連作障害を避けるため、茎ブロッコリーと同じアブラナ科(キャベツ、ハクサイ、ブロッコリーなど)の野菜を育てた場所以外に植えるのが大切です。
鉢やプランターに複数株を植える場合、株間を20cm以上あけましょう。地植えの場合、40cm以上は間隔をとります。隣との間が狭くなると株自体が小さくなり、収穫量も減ってしまうため注意しましょう。
水やり
植えつけ後はたっぷりと水をあげましょう。その後、鉢植えの場合は土の表面が乾いたらたくさん水を与えます。地植えの場合は降雨に任せてかまいません。茎ブロッコリーは過湿を嫌うため、水やりの回数を増やしすぎないのが大切です。
肥料
茎ブロッコリーは次々に頂花蕾をつけるため、元気に育てるためには定期的に追肥(肥料)を与える必要があります。
まずは植えつけ時に元肥として今日から野菜 野菜の肥料を与えます。本葉が7枚~8枚ついてから収穫が終わるまでは、1週間に1回の頻度でハイポネックス専用液肥 野菜、もしくはハイポネックス原液を施しましょう。
収穫
茎ブロッコリーは、植えつけから2カ月程度で収穫可能になります。脇芽の長さが15cm~20cmになり、側花蕾が500円玉大(2cm~3cm)になったら食べごろです。花が咲いて黄色くなってしまう前に、よく切れる清潔なはさみでカットして収穫しましょう。
収穫後すぐに食べない場合は、冷蔵庫に保存しましょう。暖かい場所に置いておくと蕾が開き、食べごろを逃してしまうことがあります。また、保存するときは乾燥しないよう、ポリ袋などに入れておくのがおすすめです。日持ちする野菜ではないため、できるだけ早めに食べてしまいましょう。
頂花蕾は一度摘み取るとなくなってしまいますが、側花蕾は2カ月~3カ月は伸び続けるため、長期にわたる収穫が可能です。収穫時期が終わるまでは水やりと施肥を欠かさず管理しましょう。
茎ブロッコリーを美味しく育てるためには
茎ブロッコリーは育てやすい野菜ですが、管理の際にはいくつかのポイントに気をつけなければいけません。適切にお手入れを行い、美味しい茎ブロッコリーの収穫を目指しましょう。
支柱立て
茎ブロッコリーは浅植えにするため、倒れやすいのが弱点です。支柱を立てて倒れるのを防ぎましょう。支柱の太さや大きさは苗のサイズに合わせます。最初は細く短い支柱、株が育ったらしっかりと支えられる大きな支柱へ替えていきます。支柱と茎はゆるめに結び、苗の生長を妨げないように気をつけましょう。
摘心
茎ブロッコリーが育ってくると、まず株の中心部分に頂花蕾がつきます。頂花蕾を大きくしすぎると側花蕾が増えにくくなるため、500円玉大になったら切り落としましょう。このとき、切り口が濡れたままだと病気の原因になることがあるため、晴れた日に作業するのがおすすめです。1週間~2週間後には脇芽が伸びて側花蕾が育ちはじめます。
切り落とした頂花蕾はもちろん食べられます。好きな方法で料理してみましょう。
アブラムシ対策
アブラムシは葉や茎などに発生することがあります。そのままにしておくと可食部が減ってしまうのはもちろん、茎ブロッコリーが枯れる原因にもなりかねません。見つけたら、適用登録のある薬剤を散布すれば手軽です。
おわりに
茎ブロッコリーは、ひとつの株から何度も側花蕾を収穫できます。育てる楽しみと食べる楽しみが同時に味わえるため、お子さまと一緒に栽培するのもおすすめです。たくさん育てて収穫し、美味しい野菜料理を楽しみましょう。
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