更新日:2020.05.27
【キンセンカの育て方】花壇を長く彩ってくれる頼もしい花・キンセンカの育て方
キンセンカは冬から春にかけて黄色やオレンジ色の花を咲かせます。あたたかみのある優しい花の姿が魅力的なキンセンカを、ぜひご自宅で育ててみませんか?今回は、キンセンカのさまざまな知識や育てる際のポイント、主な品種などをご紹介します。
古くから人々とともにあるキンセンカ
キンセンカは古代から人々の暮らしのなかにあった植物のひとつです。原産地は地中海沿岸の南ヨーロッパあたりで、昔から食用ハーブや薬草、調味料の原料などとして利用されてきました。
現在でもキンセンカのハーブティーや花びらの天ぷらなどは気軽に食べることができます。花びらを乾燥させたものは染色もできるため、料理の際に色付けとして使われることもあります。一度は口にしたことがあるという方も多いのではないでしょうか。
長く花を咲かせるキンセンカ
キンセンカは開花期間が長いのが特徴です。きちんと花がら摘みや切り戻しなどのお手入れをしていけば、元気の良い花が次々と咲いていくのを楽しめます。
冬でも気温が下がりにくい温暖な土地であれば、夏に種まきして真冬に花を咲かせられます。屋外でも育てられるため、ぜひ花壇の彩りに加えてみてはいかがでしょうか。
キンセンカの花言葉
キンセンカの花言葉は「悲嘆」や「失望」、「寂しさ」など、ネガティブなものが多く見られます。欧州をはじめとする地域では、キンセンカのように黄色い色の花は不吉とされる文化があったことが一因といわれています。
また、「別れの悲しみ」という花言葉は、キンセンカが登場するギリシャ神話に由来するといわれています。可愛らしい姿に反して悲しい逸話が多いキンセンカ。育てながら、神話に思いをはせてみるのも面白いかもしれません。
丈夫な苗を選んで、花をたくさん咲かせよう
キンセンカは育てやすい丈夫な植物ですが、気をつけておきたいポイントもいくつかあります。元気の良い花を咲かせられるよう、栽培時の注意点について事前に調べておきましょう。ここでは、キンセンカを育てる際のポイントをご紹介します。
苗選び
キンセンカは種からでも育てやすい植物ですが、育苗の時間がとれないときなどは、苗を探して購入しましょう。キンセンカの植えつけ適期は1月~3月で、苗もその時期にたくさん売られています。
キンセンカは丈夫なため、元気な苗を見つけやすいのがメリットです。茎ががっしりとしていて、葉の色が濃いものを選びましょう。葉の裏やつぼみなどに虫がついていないか、または虫のいた形跡がないかも調べます。
肥料
キンセンカを長く咲かせたいときは、適度に肥料を与えましょう。まずは植えつけの際、元肥としてマグァンプK中粒を与えます。地植えの場合はその後、ほとんど肥料をあげなくても元気に育ちます。
鉢植えの場合は、生育期間中に「Plantia」花と野菜と果実の肥料を追肥します。10月~4月の間は、月に1回の頻度で液体肥料のハイポネックス原液を与えましょう。
日当たり
キンセンカは日当たりの良い場所を好む植物です。開花期間になると日光が当たることで花を開き、暗くなると花を閉じます。直射日光を避けた明るい場所に置いて管理しましょう。室内で育てる場合はできるだけ窓際に置きます。
また、日陰で育てると茎や葉ばかりが茂って徒長し、花数も少なくなることがあります。丈夫な株に育て上げて花をたくさん咲かせるためには、しっかりと日光に当てることが大切です。
摘心
キンセンカの花数を増やしたいときは摘心を行うのがおすすめです。摘心で茎の先端をカットすると、脇芽がたくさん伸びていきます。摘心を繰り返すことで株が横へ膨らんでいくため、ボリューム感のある姿へ仕立てたいときにもおすすめです。
キンセンカの摘心は、つぼみがつく前の若い時期に行います。本葉が10枚ほどつくまで育ったら摘心のタイミングです。中心部分の茎を、清潔な刃物でカットしましょう。
夏の管理
キンセンカは夏の高温多湿に弱い品種が多く、初夏を過ぎると枯れてしまうのが基本です。ただし、耐暑性の強い品種であれば夏越しできる可能性があります。キンセンカを夏越しさせたい場合は、梅雨が来るまでに切り戻しを行いましょう。株の風通しを良くすることで蒸れを防ぎ、暑い夏を乗り越えやすくします。
また、夏の間は直射日光を避けた涼しい場所に置いておくのがおすすめです。こまめに様子を見ながらお手入れしてあげましょう。
冬の管理
キンセンカは基本的に耐寒性が強いため、冬でも屋外で育てられます。ただし、強い寒風が吹く場所や霜が降りる地域では、凍結などの対策をしてあげましょう。とくに株が大きく伸びた状態だと寒風にさらされやすく、茎や葉が傷んでしまうことがあります。風が当たらない屋内や、霜の降りにくい軒先などに移動させましょう。
キンセンカの主な品種
キンセンカの花には、大きく分けてふたつの種類があります。それぞれの違いを知り、お好きなものを選んで育ててみましょう。最後に、キンセンカの主な品種をご紹介します。
カレンデュラ・アルベンシス
カレンデュラ・アルベンシスは、江戸時代に日本へ渡ってきたとされるキンセンカです。現在は日本でも自生しているものが見られます。また、別名では「ホンキンセンカ」や「ヒメキンセンカ」などとも呼ばれています。
花の大きさは2cm程度とほかのキンセンカと比べて小さいものの、一株にたくさん咲きます。適切に管理すれば冬から春にかけて長く開花し続けるのも魅力です。
カレンデュラ・オフィシナリス
日本で数多く栽培されているキンセンカがカレンデュラ・オフィシナリスです。キンセンカといえば、こちらを想像するという方が多いかもしれません。
カレンデュラ・オフィシナリスは別名「トウキンセンカ(唐金盞花)」と呼ばれています。園芸品種が豊富で、種類によって花の大きさや色、咲き方などもさまざまです。お好みの花を見つけ、ぜひご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。
おわりに
キンセンカは冬から春にかけて花を咲かせる丈夫な植物です。とくに温暖な春になると、花の盛りを迎えます。つぼみのついた苗を買って植えつけすれば、すぐに花を楽しめるはずです。お庭やプランターに植えて、キンセンカの可愛らしい花を堪能しましょう。
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