家庭菜園をレベルアップ!今年の春は種から野菜を育ててみよう!ナス・トマト・ニンジン編
春先になると、ホームセンターや園芸店などに多くの野菜苗がお目見えします。家庭菜園といえば、手軽な「苗」が一般的ですが、今年はレベルアップして、「種」から育ててみませんか? 今回は、春前に作業を始める人気の野菜、トマト、ナス、ニンジンをチョイス。まずは、種まきからプランターに植えつけるまでをご紹介します。
- 目次
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- 種からはじめるメリットは?
- 種からはじめる注意点
- 発芽に必要な三要素
- トマトを育てよう!
- まき時の温度を要チェック
- トマトの種をまきましょう
- 発芽後の育て方
- 土を準備してプランターに植えつけます
- ナスを育てよう
- ナスの種をまきましょう
- 発芽後の育て方
- 土を準備してプランターに植えつけます
- ニンジンを育てよう
- プランターで育てやすい種類を選ぼう
- ニンジンの種をまきましょう
- 発芽後の育て方
- 野菜を上手に育てるコツ
- 初心者の人には野菜に適した培養土を。
- ハイポネックスおすすめの「土」
- こんな時はどうすればいい?
- Q:芽がなかなか出てこないのですが。
- Q:ナスを植えつけた後にしおれてしまいます。
- Q:毎日、水やりをしているのに元気がありません。
- まとめ
- 『ナスのお手入れ』
- ミニトマトがよく育つお手入れ方法(わき芽かきと追肥)
種からはじめるメリットは?
種から始めるメリットは、ズバリ安上がりなこと。いくつも苗を買って、思ったより高価になってしまった!なんてことはありませんか? 「好きな野菜をプランターでいっぱい育てたい!」という人は種から栽培を始めてみるのもおすすめです。また、種から芽が出て育っていく過程を見るのも野菜栽培の楽しみのひとつ。植物への愛着もひとしおです。
種からはじめる注意点
そうはいっても、種は苗よりハードルが高いのも確か。まずは、失敗しないために、種のパッケージの裏面に書いてある「カレンダー」で「まき時」をチェックし、その時期をきちんと守りましょう。また、種は温度変化や湿度を嫌いますので、パッケージから開けたらすぐにまくようにしてください。
発芽に必要な三要素
どの野菜にも共通しているのが、発芽には三要素「水」「温度」「空気(酸素)」が重要だということ。どれか1つ欠けても発芽しません。種に十分な「水」を吸収させること、発芽には適度な水はけと保水力を持つ「土」を使うこと、野菜ごとに最適な発芽温度を保つこと。この3つを忘れないようにしましょう。
トマトを育てよう!
それでは早速、野菜を育ててみましょう。今回、種から育てる野菜としてチョイスしたのは人気の野菜3種類。まずは、家庭菜園で一番ポピュラーな「トマト」に挑戦してみましょう。栽培に成功すれば、夏に思い切りトマトが食べられますよ!
まき時の温度を要チェック
トマトの発芽最適温度は20度〜30度。「高い!」と思う人がいるかもしれませんが、夏野菜の中では低めのほうです。まき時については、芽が出て苗になるまでが2ヶ月、さらに収穫まで2ヶ月かかることを考えると、収穫の4ヶ月前にまくのがベストです。ただし、温暖な地方と涼しい地方でもまき時はかなり差が出てきますので要注意。トマトに限らず、発芽温度に満たない場合は、電気ヒーターなどで加温する育苗器を使ったり、育苗ポットを保温したりするのも手です。
トマトの種をまきましょう
種まきで用意するのは、種まき用のポット、またはセルトレイ(育苗用の容器)、土、トマトの種です。土はピートモスやバーミキュライト、小粒赤玉土など新しく清潔なものを用意しましょう。まず、ポットに鉢底石を敷いて土を入れ、水で湿らせます。そこに指で3ヶ所ほど穴を空けて、種をそれぞれ1つずつ入れて、土をかぶせて優しく押さえてください。最後に水をあげて種まきは完成です。
発芽後の育て方
種まきが終わったら、発芽まで水を切らさないように注意しましょう。発芽の最適温度であれば、早くて3日、遅くても1週間ほどで芽が出てきます。発芽後はできる限り日光に当てて育て、昼間は20〜30度に、夜間でも15度ぐらいが保てるよう気を付けてください。
本葉が出てきたら、1度目の間引きをします。3つの芽のうちの一番小さなものを1つ間引いて2本に。本葉がさらに増えてきたら、一番元気の良いものを1本残して間引きます。さらに本葉が4枚ほどになったら、10〜12センチほどのポットに植え替えて、苗になるまで育てます。
土を準備してプランターに植えつけます
種まきから約2ヶ月経つと、苗もすっかり大きくなります。続いて行うのが、プランターや鉢への植え付けです。10号以上の鉢なら1つ、40Lの野菜用プランターなら2つを植えつけます。
プランターの土は、小粒の赤玉土7、腐葉土2、牛糞堆肥1の配合がおすすめです。苗を植え付ける2〜3週間前に苦土石灰を1鉢につきひとつかみ程度混ぜ合わせ、1週間前には元肥として化成肥料を散布しておきましょう。苗を植えたプランターは日当たりや風通しが良く、雨が直接当たらない場所に置きましょう。
ナスを育てよう
続いてご紹介するのがトマト同様、家庭菜園で人気の高いナス。どんな料理にも合う夏野菜の万能選手です。種まきから収穫までの日数は約120日。秋ナスまで長期間収穫できるよう、しっかりと育てましょう。
ナスの種をまきましょう
ナスの発芽最適温度は22度ほど。育苗にも最低15度は必要です。夏に収穫することを考えると、2〜3月に種をまいておきたいもの。そこで、箱やポットで種をまいたら夜間でも20度前後になるよう保温しましょう。種まきはトマト同様、セルトレイやポットに土を入れ、土をよく湿らせてから一ヶ所に1粒の種をまき、種が隠れる程度土を覆ったら、軽く上から押さえます。最後にたっぷりと水を与えましょう。
発芽後の育て方
発芽温度を保てば、ナスは5〜7日ほどで発芽します。その後は土が乾かないように水を与え、本葉が2〜3枚になったら、根を傷めないように気をつけながら、ひと回り大きい育苗ポットに植え替えます。さらに本葉が6〜7枚になったら、鉢やプランターへの植え替え時です。
土を準備してプランターに植えつけます
ナスは1m以上生長するため、直径30cmの鉢に1株、60cmプランターなら2株を植えましょう。鉢やプランターに入れる土は、2週間ほど前に小粒赤玉土6、腐葉土2、バーミキュライトを混ぜ、苦土石灰を少々入れます。1週間前には堆肥、化成肥料の元肥を施し、寝かせておきます。
鉢やプランターに植えつけたら、日当たりが良く、風通しの良い場所で育てましょう。また、ナスは水を好みますので乾燥には注意しましょう。
ニンジンを育てよう
3つ目はニンジンです。「根菜類は難しそう」と思う人がいるかもしれませんが、意外と簡単なので初心者にもおすすめです。自宅のベランダでニンジンが収穫できたら、家庭菜園の幅もぐんと広がりますよ!
プランターで育てやすい種類を選ぼう
プランターで栽培する場合は、ベビーキャロットや三寸ニンジンのように小さいニンジンがおすすめです。ベビーキャロットなら、普通サイズのプランターでOKです。いずれにせよ、ニンジンは深く根をはるため十分深さのあるプランターを用意しましょう。
ニンジンの種をまきましょう
ニンジンは春まきと夏まきがあり、地域によりますが春まきは3月から4月がまき時です。発芽温度は15〜25度、生育の適温は18〜22度です。ニンジンの場合は、プランターに直まきをします。プランターの土は2週間前から準備しましょう。小粒赤玉土5、バーミキュライト3、川砂2の割合で、苦土石灰を混ぜ合わせて1週間ほど寝かせ、緩効性化成肥料を混ぜてさらに1週間寝かせます。
プランターに土を入れたら、深さ1cmほどの溝を作り、1cm間隔で種をまき、種が隠れる程度の土をかけて軽く押さえます。ニンジンは「発芽したら半分は成功」といわれるほど発芽しにくいため、土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えるのがポイントです。
発芽後の育て方
間引きは3回行います。本葉が1〜2枚になったら混み合っているところを間引いて2cm間隔に。続いて本葉が3〜4枚のころ、葉が重ならないように4cm間隔に。さらに本葉5〜6枚になったら、6〜12cm間隔で間引きましょう。2回目の間引き以降は2週間に1回を目安に追肥を行いましょう。
野菜を上手に育てるコツ
さて、3つの野菜の栽培方法、いかがでしたか? これらの野菜を上手に育てるコツは、しっかりと作業手順を守ること。そして、野菜が元気に育つための環境づくりを行うことです。環境とは、「土」「水」「日光」。とくに土は野菜が育つ源となるもの。それぞれの野菜に合った土を配合し、定期的に肥料を与えることで、苗も元気に育っていきます。
初心者の人には野菜に適した培養土を。
そうはいっても、自分で配合をして土を作るのは、なかなかハードルが高いもの。そこで、「種から育てたいけど土づくりは面倒」という人や、初心者の人は、培養土と呼ばれる、野菜に適した土を使うのがおすすめです。
ハイポネックスおすすめの「土」
ハイポネックスの「今日から野菜 野菜を育てる土」は、天然素材と有機原料を使った培養土。野菜の植え付けにぴったりの土です。トマト、ナス、ニンジンはもちろん、幅広い野菜の生育に適しています。
また、「バンブーパウダー入り 花と野菜の培養土」、「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」も、元肥せずそのままお柄頂けるので、ベランダ等のプランター菜園におすすめの培養土です。
さらに、肥料なら元肥にも追肥にも使える「今日から野菜 野菜の肥料」が手間いらず。野菜の生育に必要な栄養をバランス良く配合していて、ゆっくり長く効くので、肥料不足を起こさずに野菜が元気に育ちます。
「Plantia」花と野菜と果実の肥料も、種まきから追肥まで使えるので万能です。植物の生育に必要な成分をバランス良く含んでいるので、水や栄養などをしっかり吸収でき、植物がすくすくと元気に育ちます。
バンブーパウダー入り 花と野菜の培養土
こんな時はどうすればいい?
小さな種から育てるとあって、心配や不安はつきまとうもの。そこで、よくあるQ&Aをピックアップしてみましたので、参考にしてください。
Q:芽がなかなか出てこないのですが。
例えばトマトの発芽適温は20〜30度。まずは、発芽に必要な温度が保たれているかどうか確認してください。また、ニンジンの場合、発芽までに日数を要する上、発芽率が50〜60%と発芽しにくい野菜のため、種をまく時に多めにまくのもポイントです。
発芽には「温度」「水」「酸素」「光」が重要です。この条件をすべて満たしているかどうかを確認してみてください。
Q:ナスを植えつけた後にしおれてしまいます。
ナスの苗は、土に根付くまでには時間がかかるため、植え付け後10日ぐらいは元気がないかもしれません。また、それ以降もしおれているようでしたら、温度をチェックしてください。生育適温が確保できていない場合、夜間だけ屋内に入れるといった防寒対策を施しましょう。
Q:毎日、水やりをしているのに元気がありません。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えるのがポイント。水を与えすぎると土の中の湿度が上昇し、根が窒息状態となって根腐れを起こす可能性がありますので注意しましょう。
まとめ
種から芽を出し、太陽の光を浴びてすくすくと生長していく野菜たちの力強い姿を見ていると、不思議とこちらまでパワーがわいてきませんか? 種からの栽培は、ちょっとハードルが高いと思われがち。でも、家庭菜園の醍醐味を味わいたいのなら、種からの栽培おすすめですよ!
『ナスのお手入れ』
ミニトマトがよく育つお手入れ方法(わき芽かきと追肥)
lighting:T
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