【家庭菜園】トマトにおすすめの肥料成分は?追肥の時期や方法、栽培の注意点
トマトを育てるときは、肥料の成分や施肥のタイミングにも着目してみましょう。生育状況に合わせ、適した量の肥料を施してあげることが大切です。今回は、トマトにおすすめの肥料や追肥の時期、肥料過多・不足を見極めるポイントなど、さまざまな情報をご紹介します。
トマトの特徴
トマトと聞くと、夏野菜のイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。トマトがもっとも収穫される時期は7月~8月です。ただ、農家では家庭菜園と異なり、ハウス栽培を主流としており、加えて、促成長期栽培・抑制栽培等の方法を組み合わせているので、一年中スーパーで購入することができます。また、ハウス栽培によって快適な環境を得た春のトマトは、夏に収穫されるものより甘みが強いといわれています。
さらに、トマトはリコピンやビタミンC、カリウムなどを豊富に含んでおり、栄養価が高い野菜として知られています。ご自宅で栽培すれば、栄養豊富なトマトを気軽に食べられるのが魅力です。トマト栽培(特にミニトマト)は初心者向きといわれているため、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。
トマトに適した肥料成分
トマトの肥料には、肥料の三要素であるチッソ(N)・リン酸(P)・カリ(K)が同じ程度の割合で含まれているものがおすすめです。いずれかの割合が大きく偏っていると、思わぬ生長不良を引き起こすこともあります。市販の野菜用肥料は、三要素がバランスよく含まれているものが多いため、まずはそこから探してみると良いでしょう。例えば、「今日から野菜 野菜の肥料」(N:P:K=8:8:8)や、「トマトの肥料」(N:P:K=8:8:8)は、チッ素・リン酸・カリが等分に配合されています。
また、トマト栽培で起こりがちな病害を防ぐための成分が含まれた肥料もあります。代表的なものがカルシウムです。トマトの先端部分が黒くなっているものをみたことはないでしょうか。生育途中にカルシウムが足りなくなると「カルシウム欠乏症」となり、尻腐れ症が起きてしまうことがあります。ほかにも、マグネシウムが足りなくなることで葉が枯れる、実の味が落ちるといったトラブルが生じることも。これらを予防するために、是非、「トマトの肥料」等のトマト専用肥料をお試しください。トマト専用につくられた肥料であれば、栽培に必要な栄養をまんべんなく施すことが可能です。より充実した実の収穫を目指すなら、トマト専用肥料の使用も検討してみましょう。
トマト栽培の流れ
トマトは、家庭菜園の場合、トマトは4月~5月に植えつけを行い、7月~8月にかけて収穫を行います。こちらでは、トマト栽培の流れや施肥の注意点などをご紹介します。
土づくり
地植えする場合は、植えつけの2週間前までに苦土石灰を加え、1週間前までに堆肥や元肥を混ぜておきます。このタイミングで、可能であればマルチをはっておくと、土を寝かして置く間に雑草が生える心配がなくなるのでおすすめです。また、トマトの根はよく伸びるため、深いところまでしっかりと耕すか、畝を作るようにしておきましょう。
プランター栽培する場合、市販されている野菜用の培養土を使うのがおすすめです。また、「今日から野菜 野菜を育てる土」をご使用いただければ、袋のまま育てることができます。「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」等の元肥が入っているものであれば、購入してからそのまま使えます。
元肥
トマトの元肥には、緩効性肥料や遅効性肥料が適しています。緩効性肥料とは、効果が長く続くタイプの肥料です。遅効性肥料も効果が長く持続しますが、施してから肥料効果が表れるまでに時間がかかります。緩効性肥料「マグァンプK 中粒」は、効果が約1年と長く効き続けるだけでなく、肥料やけの心配が少なくなるように設計されているため、多少肥料を入れすぎても問題がありません。そのため、初心者の方から上級者の方まで幅広くおすすめさせて頂いております。
「今日から野菜 野菜を育てる土」を用いて袋栽培をする場合は、「今日から野菜 野菜の肥料」のみを与えてください(施肥量は商品に記載されております)。プランターでトマトを育てる場合は、「マグァンプK 中粒」あるいは、「今日から野菜 野菜の肥料(トマトの肥料)」のいずれかを与えてください。尚、「マグァンプK」は根腐れの問題が少ないため、「マグァンプK 中粒」及び「今日から野菜 野菜の肥料(トマトの肥料)」をともに施肥しても問題ありません。
植えつけ
トマトは25℃~30℃の環境を好みます。植えつけ適期は4月~5月ですが、霜の心配がある場合は暖かくなるのを待ちましょう。植えつけのタイミングで、活力剤「リキダス」を与えてください。
家庭菜園で少量を育てる場合は、苗を買って植えつけることで育苗の手間を省けます。茎が太くがっしりしており、一番花が咲いている、もしくは花芽がついている苗を選ぶと良いでしょう。あまりに幼い苗を植えつけても育てにくいため、葉が8枚程度ついている大きめの苗がおすすめです。もし、ホームセンター等で適当な苗が販売されていない場合は、一番花が咲くまでポットのまま育てるとよいでしょう。
植えつけの際は支柱を立てます。一株につき一本の支柱を準備しておきましょう。
また、トマトの花芽は同じ方向に向かってつきます。花が咲いているものを植える場合、手前側に花芽が来るように植えつけておくと、お手入れや収穫時も作業しやすくなるはずです。
芽かき
トマトの開花が始まる頃、わき芽も伸び始めます。大きなトマトの実を収穫したいなら、主茎のみを残してわき芽をかき取る「一本仕立て」がおすすめです。わき芽を伸ばす場合においても、伸ばすわき芽は1本のみにするとよいでしょう。なお、わき芽は、小さなうちに芽かきをしておきましょう。
このように、わき芽を伸ばさずにおくことで枝や葉が茂りすぎず、風通しや日当たりを良くする効果も期待できます。病害虫被害をできるだけ防ぐためにも、定期的にわき芽を摘み取っていきましょう。生育期間中は旺盛に伸びてくるため、週に1回程度を目安に作業することがおすすめです。断面が乾きやすいよう、晴れた日に行うことが望ましいでしょう。
追肥
トマトの追肥は、最初の実がなりはじめた頃に行います。結実前にたくさん肥料を与えると、かえって実がつきにくくなるため注意が必要です。最初の追肥が終わったら、その後は肥料の種類に応じた頻度で施肥を続けていきます。
追肥の際は緩効性肥料「今日から野菜 野菜の肥料」や「トマトの肥料」を与えるか、すぐに効果の出る速効性肥料「ハイポネックス原液」などを使います。緩効性肥料の場合は1カ月に1回、速効性肥料の場合は10日に1回程度の頻度が目安です。ただし、トマトの様子を見て、肥料が過剰であると判断したら施肥は控えます。
使い分けとしては、活力剤「リキダス」のほかに、元肥「マグァンプK 中粒」及び追肥「ハイポネックス原液」をご使用いただくとよいでしょう。しかしながら、速効性肥料はすばやく効く一方で、効果が長く続きません。そのため、こまめに植物の状態をみる必要があります。また、後述する肥料やけ(肥料のあげすぎ)によるリスクもあるので、こまめに管理することが難しい場合は、ゆっくり長く効く緩効性肥料を置くだけで管理することをおすすめしております。
収穫
品種によりますが、開花から50日程度で収穫できるようになります。実がすべて色づき、熟しているものが食べごろです。手でもぎ取るか、ハサミでカットして摘み取りましょう。
適切にお手入れを続けていけば、枯れるまでの間に長く収穫し続けられます。水やりや施肥、病害虫対策などを続けていきましょう。
🍅大きなトマトを育てるコツ(肥料や活力液の与え方)
🍅大きなトマトを育てるコツ(実割れ・茎折れ防止方法)
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