更新日:2022.05.02
おすすめの宿根草10選|特長や基本的な育て方などもご紹介
宿根草とは、一度植えると毎年開花を繰り返す植物で、多年草の一種です。一年草はタネをまいたその年のうちに花が咲き、枯れていくのに対して、宿根草は植えっぱなしで毎年同じ時期に花が開花し、季節感を感じさせてくれるのが魅力です。この記事では、宿根草の特徴や基本的な育て方の他に、おすすめの品種をご紹介します。
- 目次
宿根草の二つのタイプ
基本的は毎年繰り返し咲く多年草と宿根草は同義で考えることが多いです。球根類も毎年花を咲かせるので宿根草として分類します。大きく分けて二つのタイプをご紹介します。
地上部が枯れるタイプ
花が咲き終わった後、葉や茎などの地上部もかれるタイプです。根や球根は生きていて、冬を越し春になると再び葉を茂らせて花を咲かせます。
代表的な植物は、シャクヤク、スズラン、クレマチスなどです。
葉を残したまま冬を越すタイプ
花が咲き終わった後、葉や茎などの地上部は常緑のまま冬を越すタイプです。春になると再び花を咲かせます。
代表的な品種は、クリスマスローズ、ゲラニウム、チェリーセージなどです。
品種によって植物の管理方法は異なりますが、基本的に宿根草は丈夫な性質のものが多いです。ここでは、基礎的な育て方をご紹介します。
用土
水はけと水もちがともに良い土を好みます。
元肥として緩効性肥料マグァンプKが配合されている「ハイポネックス培養土 鉢・プランター用」がおすすめです。
地植えの場合、苦土石灰を混ぜて酸度を調整しておき、1週間~2週間経ったら腐葉土を混ぜておきましょう。”
水やり
冬以外は、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えましょう。
春~秋の水やりは、鉢の底から水が流れ出るまで、たっぷりと水やりをしてください。鉢底から流れるほど与えることで土に残留している不要な汚れやゴミも流しだすことができます。ただし、真夏の気温が高い時間帯に水やりをすると、日中の高温で、鉢の中の温度も上昇して煮えたようになってしまいます。根にダメージを与えので、夏場の水やりは、早朝に行いましょう。
地植えの場合、雨水だけで特別な水やりは必要ありません。
日当たり
日当たりの良い場所を好みます。真夏の直射日光は避けるようにしましょう。
植えつけるときの注意点
苗のとき小さくても、大きく生長します。株間は十分に確保するようにしましょう。植えつけの適期は、本格的に寒くなる前の10月~11月、あるいは真冬が過ぎたは2月半ば~3月下旬までの間が適期です。
肥料
年に一度、花を咲かせた後にお礼肥として肥料を与えましょう。花を咲かせたりタネをつけたりして、体力が消耗しているためです。ゆっくり長く効く緩効性肥料Plantia花と野菜と果実の肥料を与えましょう。
きれいに咲かせるための管理方法
基本的には丈夫な宿根草ですが、放っておくと株が混み合って風通しが悪くなます。株の健康を保つための管理方法をご紹介します。
切り戻し
夏場は、蒸れるリスクがありますので、伸びすぎている場合は切り戻しをして、風通しを良くしてあげましょう。株分けをして間隔を開けても良いでしょう。
花がら摘み
こまめに花がらを摘みを行い、清潔を保ちましょう。ついでに枯れた葉も取り除くと良いでしょう。タネをつけると体力を消耗するため、花が咲いたらタネができる前に摘み取りましょう。
剪定
冬に枯れてしまった宿根草は、根元から切ってしまって問題ありません。枯れた地上部は切り取ってしまいましょう。
クレマチス
基本情報
科:キンボウゲ科
原産地:北半球の各地
花の色:白、ピンク、紫など
開花期間:4月~7月
耐寒性:中
耐暑性:中
特長や魅力
花の色形のバリエーションが豊富で、一季咲きや四季咲きなど多様な品種が揃うクレマチス。ギリスでは「つる性植物の女王」と呼ばれ、バラの「パートナープランツ」としても栽培されています。
☘53:クレマチスの育て方|上手に花を咲かせるには?植えつけの注意や、水やり、肥料の与え方などもご紹介
2.ガーデンシクラメン
基本情報
科:サクラソウ科
原産地:地中海沿岸
花の色:赤、紫、白、ピンク、など
開花期間:10月~4月
耐寒性:強
耐暑性:弱
特長や魅力
一般的なシクラメンよりも寒さに強く、ガーデニングに向いています。冬の間、次々と花を咲かせてくれます。
☘24:ガーデンシクラメンの育て方|苗の選び方や夏越えの方法は?花がら摘みは行ったほうがいいの?
3.クリスマスローズ
基本情報
科:キンボウゲ科
原産地:ヨーロッパ、西アジア
花の色:赤、紫、白、ピンク、黄色、黒、など
開花期間:1月~4月
耐寒性:強
耐暑性:弱
特徴や魅力
毎年花を咲かせる多年草です。耐陰性があり日陰でも育てることができます。一重先咲きや八重先咲きなど品種によって咲き方が異なるのも魅力です。
☘35:クリスマスローズの育て方|鉢植えと地植えでおススメなのは?苗選びのコツや、肥料の与え方もご紹介
4.スズラン
基本情報
科:キジカクシ科
原産地:北半球
花の色:ピンク、赤、白、青、など
開花期間:4月~6月
耐寒性:強
耐暑性:弱
特長や魅力
スズランは有毒植物で、虫が寄りつかない性質を持っています。真夏を半日陰の場所で過ごすことができれば、毎年春に可憐な花を咲かせます。
5.シャクヤク
基本情報
科:ボタン科
原産地:中国北部~ユーラシア大陸東北部
花の色:白、赤、ピンク、黄色、など
開花期間:5月~6月
耐寒性:強
耐暑性:弱
特長や魅力
透明感あふれる華やかな美しさが魅力のシャクヤク。和シャクヤクと洋シャクヤクがあります。和種は一重咲きなど、すっきりとした花形なのに対し、洋種は弁数が多く、香りが強いものが多いとされています。
☘69:シャクヤクの育て方|きれいな花を咲かせるには?植えつけの方法や日々の管理、摘心や摘蕾などもご紹介
6.マーガレット
基本情報
科:キク科
原産地:カナリア諸島
花の色:白、黄色、ピンク、クリーム色、など
開花期間:11月~5月
耐寒性:弱
耐暑性:弱
特長や魅力
一重や八重、ポンポン咲きなど、さまざまな花形が揃い、草丈も50㎝~1mぐらいになるものがあります。マーガレットは11月~5月と長期間開花します。
☘98:マーガレットの育て方|夏越え冬越えの注意点は?苗の選び方や水やりや肥料など日々の管理もご紹介
7.チューリップ
基本情報
科:ユリ科
原産地:トルコ
花の色:赤、白、黄色、ピンク、紫、黒、など
開花期間:3月~5月
耐寒性:強
耐暑性:弱
特長や魅力
原種だけでも100種類以上あるといわれ、5000種類以上の品種が存在しています。ユリ咲き、パーロット咲き、フリンジ咲き、八重咲きなどいろいろな咲き方があります。
☘01:チューリップの育て方|球根の植え方や肥料のコツなどご紹介”ガーデニングのお悩み解決!植物の育て方
8.ラナンキュラス
基本情報
科:キンポウゲ科
原産地:ヨーロッパ
花の色:白、赤、紫、ピンク、オレンジ、黄色、など
開花期間:3月~4月
耐寒性:強
耐暑性:弱
特長や魅力
生育長すると草丈は30cmから50cm程度になります。ラナンキュラスは病害虫の被害を受けにくく、育てやすい性質をしています。
☘65:ラナンキュラスの育て方|球根から育てるコツ、日々の管理や肥料の与え方、球根の掘り上げ方もご紹介
9.ユリ
基本情報
科:ユリ科
原産地:北半球の湿地地帯
花の色:白、黄色、赤、黒、オレンジ、など
開花期間:6月~8月
耐寒性:強
耐暑性:弱
特長や魅力
草丈は品種によって大きく異なり、50cm程度のものもあれば2m近く育つものもあります。華やかながら、初心者でも育てやすいのが魅力です。
☘128:ユリの育て方|きれいな花を咲かせるには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介
10.アネモネ
基本情報
科:キンポウゲ科
原産地:ヨーロッパ南部
花の色:白、赤、ピンク、紫、など
開花期間:2月~5月
耐寒性:強
耐暑性:弱
特長や魅力
赤や青、ピンク、白などのあざやかな花がパッと開くアネモネ。ロックガーデンにもおすすめ。育てやすく丈夫なため、園芸初心者にもおすすめの花です。
☘127:アネモネの育て方|きれいな花を咲かせるには?水やりや肥料など日々の管理もご紹介
宿根草を育てて、ガーデニングを楽しもう!
いかがでしたか?この記事ではおすすめの宿根草の植物紹介を中心に、育て方の基本やポイントなどもご紹介させていただきました。夏場の管理方法さえ気をつければ、毎年花を咲かせてくれます。是非ガーデニングに宿根草を取り入れてみてくださいね。
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