【バラ栽培】新芽が活動を始める3月にしたいバラのお手入れ
3月に入り、気候が暖かくなってくると、バラのみずみずしい新芽が膨らんできます。この時期は、芽かき(不要な脇芽を摘みとること)や中耕作業(土の表面を浅く耕すこと)・切り戻し・病害虫予防・寒冷地では霜よけ対策など、バラのお手入れを積極的に行いましょう。
今回は、3月に行いたいバラのお手入れについてご紹介します。
動画でわかりやすく!『高木大輔店長のバラ栽培は面白い!』
■大輪バラは芽かきをしっかり!
3月前後になると、バラの枝にはたくさんの新しい芽が生えてきます。その中で、一ヶ所から複数の芽が出ているものがあれば、一番立派な芽だけを残して不要な芽を摘みとりましょう。複数の芽が出ているものをそのままにしていると、栄養が分散されてしまい生育が悪くなってしまいます。特に、大輪の花をつける品種では芽かき作業が大切です。反対に、たくさんの花を房のようにつけるミニバラなどは、無理に芽かきをする必要はありません。
■傷んでいる新芽は切り戻しを
成長した枝の先端に出ている新芽で傷んでいるものがあれば、切り戻しを行いましょう。こう言った枝はそのまま放置していても成長しませんので、新芽が出ている根元でカットします。こうすることで、残した枝がしっかりと伸び、花芽がつきやすくなります。
■春は害虫も活動が活発に!対策をしっかりと
気候が暖かくなってくると、害虫の活動も活発になります。特に注意が必要なのは、アブラムシやカイガラムシ・コガネムシ・カミキリムシなど。それぞれに適した薬剤を使って防除を行います。
アブラムシには、肥料と同時にアブラムシ退治ができる『ハイポネックス原液 殺虫剤入り』を250倍に希釈して株元に散布しましょう。
■病害対策もお忘れなく
病害も出やすくなる時期ですので、防除対策をしましょう。特に注意が必要なのは、うどんこ病や黒星病です。うどんこ病や黒星病の防除には、「フローラガード」の散布を。予防だけでなく治療効果も備えているので、発病後の散布でも効果が期待できます。
■新芽の伸び始めが薬剤散布に効果的
新芽が動き出すタイミングで病害虫対策として薬剤散布することで効率的に退治と治療ができます。さらに予防効果により春~梅雨の時期の病害虫被害の軽減につながります。
■まだまだ寒い日もある3月、寒冷地では霜よけ対策も
3月になると暖かくなってくるとはいえ、まだまだ寒い日もあります。特に寒冷地では日によっては霜が降りることもあるでしょう。
せっかく吹き出た新芽が寒さで傷んでしまわないように、寒冷地では霜よけ対策をすると安心です。鉢植えの場合は、霜が当たらない軒下などで管理を。また、植え替えたばかりの苗は不織布を鉢にかぶせると寒さ対策になります。
■土のリフレッシュのために中耕作業を行いましょう
中耕とは、植物の生育中に浅く土を耕すことを指します。中耕作業を行うことで、冬の間に固くなっていた土が柔らかくなるので通気性が良くなり、水分や肥料が浸透しやすくなります。
また、植物の生育が旺盛になり始める3月は、雑草も茂ってきます。中耕によって雑草を根から除去する効果もあります。
・中耕の仕方
スコップなどを使って土の表面を1〜2cm程度、軽く耕します。一気に力を入れずに、サクサクと少しずつ土をほぐしていきましょう。鉢植えの場合は表面近くに根がある場合もありますので、様子を見ながら慎重に。また、株の近くはあまり触らないよう気をつけましょう。
待ちに待った開花まで間もなくです。 この時期の薬剤散布(病害虫対策)が効率良く治療効果を発揮し春~梅雨の時期の病害虫被害の軽減につながります。
公開:2019年2月12日
更新:2024年3月16日
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