【バラ栽培】金子慎吾のこの秋おすすめのバラ苗10選
秋は次のシーズンに楽しみたいバラを入手できる季節です。大苗が各地のお店に揃います。今回、庭師として活躍しながら「ローズガーデン・カネコ」でバラ苗を提供している金子慎吾さんに、おすすめの品種を推薦していただき、特徴と大苗の育て方を解説してもらいました。いずれも魅力的な花ばかりですね。(表記は、品種名 英語表記/発表年/作出国/作出者)
ボスコベル
非常にまとまりのよい樹形になります。オレンジの混ざり合ったピンクの花が遠くから見ても印象深く目立ちます。香りも強く、香りのバラといえば真っ先に思いつくバラです。鉢植えでコンパクトに育てることもできます。
バフ・ビューティ
シュラブローズとして優雅な枝ぶりで、フワッとした仕立てにすると見事なバラです。横に張る性質もあるので、横幅を出して背景にすると迫力ある演出ができます。花色もアプリコットオレンジで他の植物と合わせやすいバラです。
ゴールデン・セレブレーション
ボリュームのある大輪咲きで目を惹く黄色が印象的です。ブッシュとして低く咲かせることもできますが、枝もよく伸びるので、アーチ、フェンス、オベリスク、ポールといろいろと立体的な仕立てが可能なバラです。
オデュッセイア
花はシックなワインレッドカラーで花弁が波を打つ個性的なバラです。花持ちもよく、香りも強く、さらに樹勢も強く枝もよく伸びるので、フェンスなどでの仕立ても可能です。黒点病にも強く、育てやすいバラとして初心者にオススメです。
レイニー・ブルー
花色がブルーのバラの中でも数少ないコンパクトで四季咲き性のつるバラです。細めの枝にも花を咲くので、冬のお手入れは弱剪定で透かしてあげるくらいで大丈夫です。黒点病が出やすい品種と言われていますが、混み合った枝をなくして風通しをよくすればよいでしょう。
ザ・ミルオンザ・フロス
デビット・オースチンのイングリッシュローズの2018年発表の品種で、新たな可能性を秘めた直立性のシュラブローズです。外側の花弁は丸く、内側の花弁は尖っているという今までになかった花型が特徴です。さらに花弁の縁にはほんのりピンクが入るという新たな花色も魅力です。香りもフルーティーで、耐病性にもすぐれています。うつむき加減で咲くことが多いので、花は高めに咲かせてうつむきに咲く姿を生かしましょう。
ニュー・ウェーブ
人気の衰えないバラ(HT)です。ヒラヒラ波打つ花弁となんといってもこのモーヴカラーが魅力的です。時期によってはベージュも入るので大人っぽさも感じます。香りも強く、直立性でスマートな樹形になるのも魅力です。
しらたま
完璧なカップ咲きで、花持ちもよく切り花としても向いているバラです。直立性ですーっと真上を向いて咲きます。薄ピンクや薄紫の草花と合わせるときれいです。
メアリーローズ(上)ウィンチェスター・キャシドラル(下)
両方ともイングリッシュローズの姉妹品種で色違いのバラです。花つきもよく繰り返し咲いて樹形もまとまりがよい品種です。ズラリと並べて植えてもいいでしょう。花がら摘みもあまり気にせずヘッジトリマーで一気に刈り込んでも樹形を綺麗に維持できます。まとまりのよい品種なので,、はじめての栽培でも十分にコンパクトに育てることもできるでしょう。
スノー・グース
おすすめしたいつるバラが四季咲き性のスノー・グースです。ランブラーローズと表記されていますが、ノアゼット系のシュラブローズではないかと私は思います。この種のバラは、手入れは枝を透かしてあげるくらいで、枝垂れさせれば花がたくさん咲きます。またこのバラのよいところは秋も良よく咲いてくれることです。花がら摘みをしなくても絶え間なく咲き続けます。そして、パーゴラなど、背を高くして上部で咲かせると見事に咲き誇ります。
【バラを楽しむポイント】
✿よい苗を選ぶときのポイント
根元から出ている新しく太い枝があればあるほど元気な苗です。こみあっていれば枝を減らして透かしてあげます。根元の枝は鉛筆以上の太さがあれば理想的です。根元に病気のコブなどないかもチェックしましょう。
✿大苗を買ってきたら
★庭植え 10~12月に植えつける場合は、あらかじめ牛ふんや腐葉土を施して土づくりをした場所に、根鉢はくずさずに植えつけます。この時期は土に混ぜなくて大丈夫です。これから時期が思ったより温暖で、少しなりとも生育をすれば、寒い冬越しにも体力がつきます。
★鉢植え 温度がまだある時期ならば早めに鉢増しします。鉢植えの場合は特に寒肥は施さずに来年の3月からの置き肥でよいでしょう。
✿その後の管理・作業
★庭植え 翌年の1~2月に、寒肥として肥料をすき込みます。土づくりをした場所に植えつけてあれば、株から20~30cmはなした株の周りに施します。温度が上がる3月頃から肥料が効きはじめます。四季咲き性であれば、年に2回、次は梅雨明けに施せば十分です。
★鉢植え 冬の間は、意外に乾燥します。根を乾かしすぎないように、培養土が乾いたら鉢底から流れ出るくらい水を十分に与えます。肥料は3月から置肥を施します。生育中は肥料を切らさない方がよいので肥料の説明に沿って、秋まで施し続けます。葉が落ちて生育が緩やかになってきたら、施肥はストップして活力剤等に切り替えて様子をみましょう。葉が茂り始めたらまた肥料に切り替えます。
✿花が咲いたら
四季咲き性ならば、花がらはこまめに摘んであげるのがベストです。すぐに次の芽を伸ばし、40日から50日後には再び開花します。上手に育てると年に4~5回は花を楽しめます。一季咲きのバラは実が美しい種類もあるので、花がらを摘まず秋にローズヒップを楽しんでもよいでしょう。
金子慎吾さんおすすめのバラ苗のあるショップ
「ローズガーデン・カネコ」
〒379-2203 群馬県伊勢崎市曲沢町51-1
☎090-3590-7325
金子 慎吾さん Profile
1977年11月8日生まれ
1995~2009年まで花屋さんに勤務。
2004年から畑にガーデンを作り、2010年にローズガーデンを開業。
2015年に現在の伊勢崎市に場所を移す。
≪ローズガーデン・カネコ≫
群馬県伊勢崎市曲沢町51-1
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