家庭菜園 たった2つだけで出来る、【トマト】をたくさん収穫するために知っておきたいこと

2024.05.11

家庭菜園の人気野菜ナンバーワンといえば「ミニトマト」です。初めて育てる方にも、毎年育てている方にも外せない野菜です。ミニトマトの栽培は種をまいてから苗まで育てるのに60~70日程度かかるため、初心者の方は苗から始めるのがおすすめです。

実際に植える際、プランターで栽培される場合は、「プランターのサイズ」に注意してください。ミニトマト(1株)の生育に適しているサイズは深さ30センチ程度です。小さいサイズはうまく苗が生育できず、失敗の原因になりますので、できるだけ大きいものを用意しましょう。

ミニトマトの苗をホームセンターに買いに行くと、苗に花が付いているものと、ついていないものがありました。どちらを買いますか?

◆花がついているものがおすすめです

ミニトマトだけでなくトマト全般にとって、つぼみや花が咲かないまま成長する場合があります。これは“つるボケ”と言われていて、葉や茎だけに栄養をまわしてしまうことです。花が付いているものがあれば、そちらを買うのがおすすめです。また、最初の花が咲き始めたころが定植適期の苗となります。

定植する時間も、晴れた日の午前中に行うのがおすすめです。定植後の水やりで地温が低下するので、確実に根を活着させるために、晴れた日の午前中に定植をして、水やりをした後は一旦下がった地温を回復させるのがベターです。

苗を買う時に、「花が咲いているものがおすすめ」の理由は、もう1つあります。それは、トマトは同じ向きに花が咲くので、花を通路側にして植えるだけで、収穫がとても便利になります。

◆たったこれだけでたくさんのトマトが収穫できる方法

分かりやすいように苗のポットはつけたままのイラストにしています。実際はポットを外してください。

苗をまっすぐに植えるのではなく、斜めに植えるだけです。その際、本葉4枚は地上に出るようにして植えます。土に埋まる部分の葉は摘み取っておきましょう(そのままにしておくと土の中で腐る場合もあります)。

■どうして斜めに植えるのか?

トマトは茎から根が出やすい植物です。「気根」と呼ばれる根が茎からも出てくるので、従来の根に加え新しい根が生え、根の張りが良くなり水分や肥料を多く吸収できるため、樹勢が強くなりトマトの収量が増えます。農家さんはこの方法で栽培されている方も多くいらっしゃいます。

ただし「接木苗」の場合、接ぎ目部分が埋まり、穂木からも根が出るためNGです。自根の場合のみの方法ですので、「自根」か「接木苗」か、苗の表示を確認しておいてください。

トマトは挿し芽でも根つくのが早い植物です。

たくさんのトマトが収穫できる方法とは、斜めに植えるだけで、根張りがよくなる方法でした。斜めに植えても土の中で斜めになっているだけで、地上ではまっすぐ上に伸びますのでご安心ください。

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