<失敗事例から考える家庭菜園>『苗にも病気になりやすいものがある』
2025.04.03

家庭菜園のよくある失敗例です。
気を付けなければいけないポイントがいくつかあります。
参考になれば幸いです。
『苗の“成長”と“徒長”は異なるもの』
【事例】
昨年、4月下旬にホームセンターでトマトの苗を買い定植。スペースの関係で定植できず余った苗は、室内の光が当たる部屋で水分をたっぷりと与え管理。5月下旬に空いたスペースに定植。が、途中で病気になりトマトをたくさん収穫するまでに至らなかった。
【検証】
「室内の光が当たる部屋」ですが、屋外とは異なり、光合成を行うための光エネルギーが不足だった可能性。「水分をたっぷりと与えた」ことにより、水分を吸収しすぎて、過剰に伸長してしまった可能性。「室内管理」だったことから、風通しが悪くなっていた可能性などから、苗は徒長していたのではないかと考えられます。
【考察】
苗が徒長すると、茎は葉の組織密度がスカスカになります。そうなると病原菌が侵入しやすくなりますが、病害虫に対する抵抗力が低いため、ゆくゆく苗が病気になる可能性が高くなります。徒長した苗は日光に当てていくようにするのですが、急な気温の変化、強い日光など環境変化に弱いので、徐々に慣らしていくようにします。水やりに関しては朝に行い、夕方以降には土が乾き気味になるようにするのがおすすめです。苗はできるだけ徒長していないものを選ぶようにしましょう。また、徒長した苗は定植する際に、「深植え」「斜め植え」など工夫をして定植すると良いです。


風通しが必要な理由
風通しが必要な理由は、カビや細菌などが植物に蔓延することを防ぐためです。
また、植物が大きくなるには「エチレン」という成長を促す植物ホルモンが影響します。この「エチレン」は適度な風があると反応し分泌するといわれています。もし、強い風が吹き、苗自身が倒れそうになるような状況を感じた場合、大きく成長することを抑え、茎を太くしたり、硬くするためにホルモンが分泌されます。