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コンパニオンプランツ
「コンパニオンプランツ」って知っていますか?
コンパニオンプランツとは、一緒に植えるとお互いに良い影響になり、農薬を使わずに害虫を防いだり、成長を促進したりできる植物のことです。
一緒に植えることで効果が発揮される植物で、いろいろ相性があります。
トマト×バジル
例えば、トマトとバジルの組み合わせなどはよく知られています。
僕は初めて見た時、一緒に食べるから植えていると思っていました(笑)
トマトにつくアブラムシはバジルの香りを嫌がるので、一緒に植えることでアブラムシがトマトを避けるようになります。またトマトは育てる時にあまり水を必要としないので、土の中の余分な水分をバジルが吸収し、お互いによい環境になり美味しく育ちます。
キュウリ×ネギ
キュウリとネギは、こちらも有名な組み合わせです。
ネギは、ウリ科の植物と非常に相性が良いコンパニオンプランツです。
ネギの根に共生する拮抗菌という菌が、「つる割病」というキュウリがよくかかる病気を防ぎます。またウリ科の植物によく飛来するウリハムシは、ネギの独特の臭いを嫌うので忌避することができます。植え付け時は、キュウリの株元にネギを植えます。根が絡むと効果がアップします。
野菜の元気がなくなり、葉が枯れたり…
それは土の中にいる「センチュウ(線虫)」の仕業かもしれません。
センチュウは野菜の根に寄生して養分を吸うので、被害に遭った野菜を根ごと抜くと、根にたくさんのコブができていることがあります。ネコブセンチュウというセンチュウです。センチュウは糸状の虫で、とても小さく無色なので発見することはとても難しいです。
見えない敵と戦う
対抗策として、マリーゴールドを植えるのがおススメです。
マリーゴールドの根には殺虫成分があり、特有の臭いで土中のセンチュウの数を抑制することができます。
マリーゴールドにも種類があり、フレンチマリーゴールドとアフリカンマリーゴールドというものがあります。アフリカンマリーゴールドは効果が高いようですが、草丈が50~100㎝になるようです。僕はいつもフレンチマリーゴールドを使っています。
これからの野菜におススメのコンパニオンプランツ
今年もイチゴを育てています。イチゴにはペチュニアがおススメです。
ミツバチなどが花の香りに引き寄せられて集まり、確実な受粉をしてくれます。そうなるとイチゴの結実が良くなるので、もう人工授粉をする必要がなくなります。
アブラナ科の野菜の周囲にリーフレタスを
秋・冬野菜はアブラナ科が増えますが、アブラナ科の野菜(キャベツやハクサイ)の周囲に、レタスを植えています。レタスと言っても、結球する玉レタスではなく、結球しないリーフレタスです。キク科のレタスからの独特の香りが、モンシロチョウ幼虫などは苦手のようです。特にリーフレタスは育て方が非常に簡単なので、おススメコンパニオンプランツです。
小松菜、チンゲンサイ、カブ、ミズナなどもアブラナ科の野菜ですので、キク科のリーフレタスを植えるとモンシロチョウやコナガが寄りつかなく効果があります。またモンシロチョウやコナガは赤い色を嫌うので、赤い葉のリーフレタスはさらに効果アップです。リーフレタスの代わりに、キク科のシュンギクでも同様の効果があります。