クイズ 人物名が由来の料理は?

2020.12.28

「人物名が由来のものを選びなさい」という問題がクイズ番組で放送されていました。
X線の発見者「レントゲン」などは誰もが知っていることだと思いますが、「ホッチキス」「モールス信号」「エッフェル塔」なども有名ですね。

普段食べているご飯などに、実際に実在した人の名前が付けられているものも結構あります。

マルゲリータ、カルパッチョ

ピッツア・マルゲリータ

ピッツァ・マルゲリータの名前はナポリのピザ職人夫妻が、イタリア王ウンベルトⅠ世の王妃、マルゲリータ王妃をお迎えするために考案したピザが由来です。
トマト(赤)、モッツァレラチーズ(白)、バジル(緑)を使いイタリア国旗の色合いを表したピザをマルゲリータ王妃が大変気に入ったことから、「マルゲリータ」名付けられました。

カルパッチョ

カルパッチョの起源は諸説ありますが、イタリアの画家であるヴィットーレ・カルパッチョが薄切りの生牛肉にパルミジャーノ・レッジャーノをかけた料理を好んだことから、彼の名を取ってカルパッチョと呼ばれているという説。
イタリアのベネチアにあるお店のオーナーが考案しまだメニュー名が決まっていない時に、たまたま近くで開かれていたヴィットーレ・カルパッチョの絵画展でみたカルパッチョ独特の赤を基調とした作風が、薄切りの生牛肉の色に似ているので、それにあやかり「カルパッチョ」と名付けた説などがあります。

日本にもたくさんあります

ハヤシライス

ハヤシライスも諸説ありますが、大手書店「丸善」の創始者である早矢仕有的(はやしゆうてき)さんが考案し、そこから名付けられたとされる説。

有的は当時日本を訪れていた多くの外国人との親交があり、また西洋料理にもなじみがあったため、友人が訪れるとあり合わせの肉や野菜をゴッタ煮にして、ご飯を添えて振る舞っていたようです。やがてこの料理は「早矢仕さんのライス」といわれるようになり、評判が評判を呼んでついには「ハヤシライス」の名で街のレストランのメニューになったとか。(『丸善百年史』より抜粋)

たくあん

たくあんも名前の由来には諸説ありますが、代表的なのは臨済宗の開祖である「沢庵和尚」が命名したという説です。
沢庵和尚が三代将軍の徳川家光にたくあん漬けを献上し、家光が「たくあん」と名付けたとする説。
沢庵和尚の墓石がたくあんを漬ける漬物石の形に似ていたからとする説などもあります。

幽庵焼き(ゆうあんやき)

醤油、みりん、酒を同割で合わせたものに、柚子やカボスの輪切りを入れたもの漬け込んだ魚の焼き物のことをいいます。
僕の家では、サワラやアマダイを幽庵焼きにします。
この「幽庵焼き」は、江戸の茶人「北村裕庵」が考案したとして、その名から名付けられています。
美食家として知られる北村裕庵は“神の舌”を持つ人として逸話が多く残っています。

利休焼き(りきゅうやき)

利休焼きとは魚や肉を、胡麻を使用した漬けたれに漬けて焼いたものです。
茶人 千利休が胡麻を使った料理を好み、胡麻豆腐、胡麻和えなど、胡麻を使ったものが多いことから「利休」の名がつけられたと云われています。

名前の由来など興味を持って調べてみると、また料理を食べるのが楽しみになります。

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