2021年3月15日「ZIP」“解決King&Prince”ご覧いただきありがとうございました
2021.03.15
一玉なかなか使いきれない“春キャベツ”の芯や外葉をフルコースで食べる回でした。
ご紹介したのは、千切りキャベツの牛乳スープ、キャベツプリン、キャベツの細巻、芯ビラ春キャベツの4品です。
料理とはちょっと違う話ですが、今日は、野菜と昆虫の戦いの様子を書きたいと思います。
キャベツの外葉は害虫から身を守るため苦味が強い
辛味成分はイソチオシアネート
キャベツなどのアブラナ科の野菜は昆虫に食べられないようするため、食べられるとアリルイソチオシアネートという辛味成分をだします。
アリルイソチオシアネートは多くの昆虫にとって毒となるので、昆虫は食べようとしません。
が、モンシロチョウの幼虫「アオムシ」は避けるどころか、キャベツなどアブラナ科の野菜が大好きです。
モンシロチョウは進化の過程でアリルイソチオシアネートを克服
なんと、モンシロチョウは進化の過程でアリルイソチオシアネートを克服していたのです。
他の昆虫はキャベツなど辛味成分を出すアブラナ科には見向きもしないので、食べ放題です。
一説には、人間がキャベツを世界中で広めていったので、モンシロチョウも世界に広がったと云われています。
キャベツの反撃
モンシロチョウの幼虫「アオムシ」に食べられっぱなしのキャベツは、自分で逃げることのできないので、このままでは全滅の危険性があります。
そこでキャベツは反撃に出ます。
アオムシに食べられると『カイロモン』という情報化学物質を出し、助けを呼びます。
誰に助けを呼ぶのか?
それはアオムシの天敵である寄生バチの「アオムシコマユバチ」というハチです。
化学物質によって引き寄せられたアオムシコマユバチは、アオムシに卵を産み、その卵はアオムシの中で成長し、最後にはアオムシの体を食い破って出てきます。
いかがでしたか?
キャベツの上で、こんな戦いが行われているのです。
この内容は「ZIP!」ではなく、「ザ!鉄腕!DASH!!」か、「所さんの目がテン!」っぽいなぁ(笑)