鮭? それともサーモン? どちらが正しい?
クイズの正解は、「サーモン」です。
『回転すしでマグロよりも人気の魚』というのが問題だったので、サーモンになります。
鮭を英語でいうとサーモンですが、日本では「鮭」と「サーモン」が使い分けられています。
この違いが何なのか、分かりますか?
生食用に養殖した鮭はサーモン
スーパーのお刺身コーナーで「サーモン」は定番ですが、「鮭」は見かけることはありません。
鮭とサーモンの大きな違いは、生食できるかどうかです。サーモンはお寿司、お刺身など生のまま食べますが、鮭は煮たり焼いたりして火を通して食べます。
鮭は火を通す
それは天然の鮭がエサとして食べている「オキアミ」というエビのような姿をしているプランクトンがまれにアニサキスという寄生虫を食べていることがあり、それを食べた鮭に寄生するケー スがあるので、鮭は加熱して食べるのが一般的です。
サーモンは養殖されていて、エサに寄生虫が混入する心配がないため、生で食べることができます。
つまり、天然のものを「鮭」、生食(せいしょく)用に養殖したものを「サーモン」と呼んでいます。
鮭の身はオレンジ色。サケは「赤身魚」「白身魚」のどちら?
正解は 白身魚です
そもそも、鮭は白身魚に分類されます。
身のオレンジや赤は、エサとして食べるプランクトンに含まれるアスタキサンチンという色素が定着したものだったのです。タイやカニ、エビも同じようなプランクトンを食べ、皮や甲羅が赤くなりますが、サーモンは筋肉にアスタキサンチンをとり込んでいます。
鮭は川で生まれますが、卵をたくさん産む栄養をつけるため、エサを求めて海にまで行き、4年もの間、エサを食べて泳ぎ続けます。筋肉にアスタキサンチンをとり込むことで、川への遡上、産卵を可能にする強靭な体を手に入れています。
イクラ
イクラのオレンジ色もアスタキサンチンで、紫外線の影響から卵を守る役割があります。
養殖のサーモンも本来は白身ですが、与えるエサにアスタキサンチンの成分を混ぜ、オレンジ色 に変色させています。
アスタキサンチンは抗酸化作用があると云われており、体の活性酸素を除去してメラニンの生成 を抑制するためのアンチエイジング効果があるので、美白効果などを期待されています。
ちなみに『イクラ』は日本語ではなく、ロシア語です。