【SDGs 食品ロス 前編】 食品ロスと地球温暖化
2022.06.17
日本の食品ロスはWFP食糧援助量の1.5倍
ここ数年コロナ禍での生活、ゲリラ豪雨、雹、酷暑など気候変動に加え、戦争などの要因も加わり、「食」に関しての環境も大きく変動しています。
日本の人口は2010年をピークに、2053年には1億人を下回るとの予想もありますが、世界的には人口増加で、2050年には97億人(2022年は79億人)に達するとの予想もあります。
日本は多くを輸入に頼っているので、このままでは食料確保が難しくなるかも知れません。一方、日本の食品ロスは612万トンとなっています。
食品廃棄物等のうち「本来、食べられるのに捨てられてしまう食品」を『食品ロス』と定義していますが、これは国連世界食糧計画(WFP)の食糧援助量(約420万トン)の1.5倍もあります。
出典: 食品ロス削減関係参考資料(令和2年11月30日版)
日本の人口は減少しているが、世界の人口は増加
輸入に頼っているので、食糧調達競争必至
食品ロスは食糧援助量の1.5倍
食糧調達が難しくなるかもしれないのに、食品ロスの量はとてつもなく大きい。
単にWFP食糧援助量の1.5倍というのではなく、日本の食品ロスで出ているものは、食糧援助をしている食糧に比べると格段に栄養価が高い。
食品ロスは基本的に焼却処分をするので、地球温暖化防止という観点からも食品ロス減少というのは必要不可欠だと考えられます。
地球温暖化
地球を包む大気には、二酸化炭素などの温室効果ガスが含まれています。このガスは太陽からの熱を封じ込めて、地球を暖める力があります。温室効果ガスが適度にある分には地球の気温がほどよく保たれ、生き物も住みやすい環境です。
ところが、温室効果ガスが増えすぎると、通常であれば宇宙に放出されていた熱の多くが地球の大気に溜まったままになり、地球がどんどん暑くなってしまいます。これが地球温暖化の仕組みです。
地球温暖化を防止するには、全世界での温室効果ガス排出量を大幅に削減し、温室効果ガス濃度の上昇を抑制し、更には低減することが必要です。だからCO2、二酸化炭素の排出量を減らすことが必要になります。
何が出来るのか
今までの生活を急に180度変えたり、何かすごくガマンをするとか、そういうことは続きません。
「出来るだけゴミの量を減らす」と言っても、ゴミは必ず出ます。極端なことをする必要はなく、少し意識をするだけでも良いと思います。
・食材を使い切る
・食材を残さない
これが「フードロスをなくす」ことにつながります。
ヘタや種も皮も全部食べましょう! ということではなく、「食べることが出来る部分は食べるようにしましょう」という意味です。
野菜は捨てるところは本当に少ないし、多少形が悪くなっても食べることが出来ます。無駄なく使い切って、美味しく食べる。それが長く続けるコツでもあります。
【SDGs 食品ロス 中編】規格外野菜へ続く
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【SDGs 食品ロス 中編】規格外野菜