品種改良された野菜・果物

2022.09.13

野菜・果物の品種改良、品種開発に関して2022年9月3日農研機構の秋のオンライン一般公開2022において“20年後に食べているのはどんなナシ?”というテーマで果樹茶業研究部門の竹内由季恵研究員から開発秘話や苦労話などお聞きしましたが、育種にはとにかく長い年月が掛かります。

人間も長い年月を掛けて、いろいろな野菜を改良してきています。例えば、キャベツは今のように丸い形をしていませんでしたが、改良して丸くなるようにしました。そのキャベツはケールが進化したものと言われており、ブロッコリーやカリフラワーもケールが進化したものといわれています。

トウモロコシを食べる時、皮を剝いて、黄色い(白い)粒を食べます。この粒はトウモロコシの種子です。タンポポは綿毛で種子を飛ばすように、野性の植物は子孫を残すために種子をばらまきます。トウモロコシの種子は地面に落ちたり、飛んでいったりしません。これは人間がトウモロコシの種子を食べるため、地面に落ちないように改良したと言われています。機能性を改良している野菜もあります。例えば高糖度トマト、高GABAトマト、低カリウムレタスなどです。また、高温にも耐えたり、病気になりにくい野菜・果物も開発しています。

ケール

キャベツ

ブロッコリー

カリフラワー

このように野菜や果物の品種改良、品種開発は生産者、消費者の両方にメリットのあることも多いので、お店に並んでいる野菜・果物にも注目してみてはいかがでしょう?

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