家庭菜園のミカタ 「やさお酢」 「ロハピ」
2022.10.26
目次
家庭菜園のメリット
・鮮度(特に空豆、スナップエンドウ、トウモロコシ、キュウリなど採れたては本当に美味しい)
・食べたい時に食べることが出来る
・樹上完熟させたものを食べることが出来る
・可食部だけではなく、花、葉を見ることが出来る
育てて分かること
・虫に食べられる
・病気? 原因が分からない
→虫に食べられたり、虫が病気(ウイルス)を持ってきたりするので、防虫ネットで予防する。
それでも完璧に防ぐことは出来ない。
家庭菜園を始めたころは、農薬について全然知らないし、使い方も分からない。出来れば農薬は使いたくないという思いはありました。
キュウリなどは「うどん粉病」といい、葉や茎の表面にうどん粉をまぶしたような白いカビが広がり、成育不良になってしまいます。初期の初期段階だと水をスプレー容器に入れ洗い流してOKの場合もありますが、うどん粉病はあっという間に広がるので、手作りの自然農薬で対処しました。
手作り農薬(自然農薬)
うどん粉病には、重曹を水で溶かしてスプレーしたり、アブラムシやハダニには酢を水に溶かしたものをスプレーして対処します。使う濃度が薄い場合は効果がなく、濃度が濃い場合は植物が枯れることもあります。植物の種類、状態によって濃度が変わるので、初心者が判断するのは至難の業です。分量を教えてもらいながら、重曹や酢で作った自然農薬が葉にきちんと付くように展着剤としてオリーブオイルを混ぜたものを作り、対処した経験があります。
農薬=化学合成成分をイメージしがちですが、農薬の中には、食品由来の物があったり有機栽培でも使用できるものがあります。アブラムシを食べてくれるテントウムシも“農の為の薬”となるので天敵農薬といわれます。『酢』は普段食べているので“農薬”というイメージはありませんが農業の世界では農薬になります。“ガチ”農薬ではないけれど、ある程度病気や害虫を防ぐと認められているので、酢や重曹は特定防除資材と農水省で指定されています。
食品由来で出来ている農薬
やさお酢
ネーミングの通り、酢で出来ています。自分で希釈することはなく、スプレーボトル型なのでお手軽です。
酢は植物にとって栄養にもなります。この「やさお酢」は病害虫の予防と駆除効果がありますが、特に予防効果に効果を発揮します。若干、酢のにおいはするので、屋内よりも屋外での使用が望ましいです。
ロハピ
ココナッツ由来の成分で出来ています。こちらもスプレーボトル型で、病気の対処と害虫の駆除効果があります。特にアオムシに効果を発揮するので、キャベツ、ブロッコリーなどのアブラナ科の野菜を育てる方にはおすすめです。においはしないので、屋内屋外ともに使用可能です。
「やさお酢」「ロハピ」を使用しても防ぐことのできない病気・害虫はありますが、ほぼ家庭菜園での病気・害虫はカバーできると思います。予防として「やさお酢」、病害虫の対処に「ロハピ」を使用するイメージです。
両製品ともに食品由来の成分から出来ているので、収穫の直前まで使えるというメリットがあります。ただし、日中の気温が高い時に使用するのではなく、朝夕の気温が低い時に使用しましょう。そして「やさお酢」「ロハピ」は葉の表裏の両方に散布しましょう。特に裏側は見落としがちになりますので、注意が必要です。