福島県の野菜・果物

2023.01.19

国内第3位の面積を持つ福島県。会津若松市を中心とする会津地方は、冬に雪が多い日本海側の気候。福島市、郡山市を中心とする中通り地方は、寒暖の差が大きい内陸の気候。いわき市を中心とする浜通り地方は、夏に雨の多い太平洋側の気候で、大きく3つに分かれる地域は、気候や文化も異なり、特徴ある野菜が揃います。
協  力 : 福島県農林水産部 農林企画課
画像協力 : 福島県

あかつき

さくら

はつひめ

まどか

ゆうぞら

暁星

川中島白桃

日川白鳳

“くだもの王国ふくしま”を代表する果物といえば、「桃」です。福島市、伊達市、国見町、桑折町など多くの産地は盆地の利点を活かし、美味しい桃の栽培をされています。桑折町で栽培される「あかつき(県を代表する主力品種)」は、皇室への献上桃としても有名です。福島生まれの品種も多く、栽培と開発の両方に力を入れられています。福島の桃は多くの品種がリレーをするので、旬の時期も長く6月下旬から9月中旬まで桃を楽しむことが出来ます。

「道の駅 国見あつかしの郷」にて

福島県は稲作が盛んに行われている県で、3つのどの地域も米を栽培しており、多種多様な米があります。豊かな水、寒暖のはっきりした気候で米づくりに適しています。令和3年(2021年)、2006年の開発着手から14年の歳月をかけ最上位に位置付けられる福島県のオリジナル新品種【福、笑い】が本格デビューしました。

福、笑い

粒が大きいので粒々感を感じ、強い甘みと香りを持ちます。粒はしっかりしているのに、ふんわりやわらかく炊き上がるのも特徴です。「炊きたてごはん」で食べるのがおススメです。

コシヒカリ

コシヒカリ(あだちのめぐみ)

コシヒカリ(吾妻の輝き)

コシヒカリ

特別栽培米 コシヒカリ (牧場のしずく)

福島県を代表する銘柄です。ツヤがあり、米が持っている甘みともちっとした水分が強いので、コシヒカリ特有の旨みを感じます。冷めてもおいしくいただける「おにぎり」にすると、コシヒカリをダイレクトに感じます。

ひとめぼれ

コシヒカリ譲りの味や食感は残しながらも、コシヒカリに比べクセのないさっぱり感は、どんな料理にもマッチします。粒がコシヒカリよりも大きいため、ふっくらもちもち感を感じやすいです。冷めてもおいしいお米です。

天のつぶ

福島県のオリジナル品種です。名前の通り“つぶ”を感じる存在感のある米で、嚙みごたえがあります。粘り気が少ないのでチャーハンやカレー、冷めても美味しいのでお寿司やお弁当にもおススメです。

里山のつぶ

福島県オリジナル品種です。大粒でしっかりとした歯ごたえがあり、適度な粘りもあります。旨味がありながらあっさりして主張し過ぎないので、どんなおかずにも合います。「炊き込みごはん」などで食べるのがおススメです。

きゅうり

パリッとした歯ごたえと甘み、みずみずしさのあるきゅうりは、福島県を代表する野菜の一つです。須賀川市の岩瀬地区や伊達市をはじめ、県内各地で栽培されており、通年生産量は全国4位ですが、旬の夏秋きゅうりの生産量は全国1位です。適度な降雨と昼夜の寒暖差がきゅうりの生育に適しています。

アスパラガス

福島県はアスパラガスの作付面積が全国5位、中でも会津地方は冷涼な気候を生かしてその90%を栽培しています。盆地特有の寒暖の差が大きい気候で育ったアスパラガスは、やわらかく甘いのが特徴です。福島県オリジナル品種の「ハルキタル」「春まちグリーン」「はるむらさきエフ」「ふくきたる」など太さやかたさ、緑・白・紫・ピンクなど色も異なるアスパラガスをお楽しみください。

トマト

トマト(旬太郎トマト)

トマトランドいわきのトマト

南郷トマト

ミニトマト

トマトは県内各地で栽培され、福島県はトマトの出荷量(令和3年)が東北1位です(農林水産省統計より)。標高が概ね350m以上の山間地、豪雪地帯として知られている福島県南会津町、只見町、下郷町で生産される夏秋トマトは「南郷トマト」というブランドで50年を超える栽培の歴史があります。昼夜の大きな寒暖差で育つトマトは糖度が高く、身が引き締まったトマトになります。(平成30年GI地理的表示保護制度に登録されました。第63号)

日本なし

幸水

豊水

主な産地は福島市、須賀川市、相馬市、いわき市などです。8月下旬頃の「幸水」、9月の「豊水」「あきづき」「南水」、10月下旬の「新高」、11月上中旬の「王秋」まで産地の収穫時期の差で福島のなしリレーが行われます。明治19年に栽培が始まった福島市の萱場(かやば)地区で栽培される「かやば梨」、明治22年から栽培が始まった相馬市の「そうまの梨」などブランド梨があります。

なめこ

なめこ

ジャンボなめこ

ぬめりが強くしっかりした歯ごたえが特徴の福島のなめこ。「菌床栽培なめこは、福島県が発祥地」ということが明らかになりました。現在流通しているなめこの99%が、60年前に福島県喜多方市で採取された野生のなめこの菌に由来するとのことです。また、傘や軸足が大きく、食べごたえのある「ジャンボなめこ」があります。

りんご

ふじ

シナノスイート

王林

陽光

福島県はりんご産地として温暖な地域にあるため、早く花が咲き実になります。収穫するまでたっぷりと太陽の光を浴びることが出来るので、「樹上完熟」したりんごを食べることが出来ます。これが福島のりんごの美味しさの理由です。福島県オリジナル品種は「ほおずり」「緋のあづま」「会津のほっぺ」「べにこはく」があります。

さやいんげん

県全域で栽培。全国一の作付面積を持っており、山間部に作付が多いです。標高の高い産地が多く、夏季にも色の良い高い品質のものが生産されます。筋がなくて柔らかく風味があると市場で評価されています。生産は会津美里町、会津若松市、猪苗代町が中心ですが、特に会津美里町高田地区での生産が多いです。

さやえんどう

伊達氏発祥の地、伊達市。盆地特有の地形でフルーツはもとより、さやえんどうも産地です。シャキシャキと歯切れの良いさやえんどうは、旬が5月中旬から下旬ととても短いので、要チェックです。

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