大分県の野菜・果物 2

2023.02.17

囲まれた山々から流れ込む良質な水に恵まれ、寒暖差の大きい内陸部の盆地では、甘くてみずみずしい梨やぶどうなどが主に栽培されており、日田市、中津市、由布市は梨の主要な産地です。九州が誇る「日田梨」の名産地、日田で梨づくりが始まったのは100年以上前の1911年です。由布市にある庄内町も100年以上にわたって梨栽培を行っており、「庄内なし」としてブランドを確立しています。

標高1,583mの「由布岳」。その美しい見た目から「豊後富士」とも呼ばれています。

幸水

収穫時期は、7月中旬~8月中旬。酸味が少なく強い甘味が特徴です。果肉はやわらかめで、ジューシーです。

豊水

収穫時期は、8月下旬~9月中旬。酸味と甘味が絶妙なバランスで、果肉はジューシーでなめらかな食感です。

あきづき

収穫時期は、9月上旬~9月中旬と短め。酸味が少なく、甘みが際立ちます。果肉はジューシーで、シャキッとした歯ごたえがあります。

新高 (にいたか)

収穫時期は、9月下旬~10月中旬。大玉品種で、ソフトボールくらいの大きさがあります。香りがよく、上品な甘さがあります。歯切れよい果肉です。

新興

収穫時期は、10月下旬~11月中旬。酸味と甘みのバランスが絶妙です。比較的日持ちする梨です。

豊里 (ほうり)

大分県育成のオリジナル品種。収穫時期は、10月中旬~10月下旬です。上品な甘さで、甘みと酸味のバランスがとてもよく、濃厚な味わいです。貯蔵性がよく、食べ頃がクリスマスあたりになるので「ホーリーナイト(聖夜)」にちなんで「豊里」と命名されました。

晩三吉 (おくさんきち)

収穫時期は、11月上旬~11月下旬。晩秋から翌年春まで楽しめ、冬に味わえる日持ちの良い梨です。明治時代にはすでに食べられていた歴史のある品種です。ジューシーでほどよい甘みと若干強めの酸味があり、後味さっぱりです。

柑橘

温暖な県南や沿岸地域では温州みかんなどの柑橘類の栽培が盛んです。

ハウスみかん

大分県のハウスみかん生産量は全国3位。伊予灘の温暖な瀬戸内式気候の杵築市をはじめ、国東半島沿岸部、津久見市、佐伯市などで主に栽培されています。

デコポン

糖度が高く、中晩柑類を代表する柑橘のデコポン。佐伯市、杵築市、津久見市を中心に栽培されています。おでこが飛び出したようなユニークな形が特徴です。手で皮を剥くことができ、種も殆どなく無く薄い袋なのでみかんのように袋ごと食べることができます。「清見」と「ポンカン」を掛け合わせて作られた「不知火」という品種のうち、糖度13度以上、酸度1度以下という厳しい基準をクリアしたものが「デコポン」として出荷出来ます。

清見

「清見」は「清見オレンジ」とも呼ばれ、オレンジ(トロビタオレンジ)とみかん(宮川早生) を掛け合わせたものです。皮はオレンジの感じとよく似てやや厚いですが、手でも剥けます。果肉は柔らかくとてもジューシーで、オレンジの芳香があります。

サンクイーン

大分県では「サンクイーン」の名前ですが、正式名称は「セミノール」です。見た目は温州みかんと似ていますが、見た目は赤橙色でつるっと光沢のある皮が特徴です。特筆すべきは、溢れ出てくる果汁の多さです。ジョウノウ膜が薄いので、手で皮を剥くと果汁が垂れてきます。包丁でスマイルカットにして食べるのがおすすめです。濃厚な甘さと酸味があり、独特の強い香りが楽しめます。

ポンカン

皮がポコポコしているので、厚くて剥きにくそうに見えますが、実との間に隙間が出来ているので、皮は剝きやすいです。「ポンカン」ならではの独特の甘い芳香があり、果肉はやわらかく、酸味は少なく甘みがぎゅっと詰まっています。

天草

「天草」は「清見タンゴール」と「興津早生みかん」を掛け合わせた品種に「ページオレンジ」を掛け合わせた品種で、“天草オレンジ”や“天草みかん”などとも呼ばれています。大分県内の温室栽培で作られた天草のうち、最新鋭の光センサーで外観・味・品質がチェックされ、基準をクリアしたものだけが「美娘」(みこ)の名で出荷されています。果肉はジューシーでやわらかいです。酸味が少なく、甘みが強いですが、くどくない甘みです。

サンセレブ

サンセレブは、「ゼリーオレンジ・サンセレブ」という名前の通り、果汁が多く、じょうのう膜が薄いのでプルプルとしたゼリーのような食感の大分県オリジナル柑橘です。香りもよく、酸味が少なく、実がギッシリつまりゼリーのようでした。

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