その水やりって毎日必要ですか?
家庭菜園をはじめると、毎日の野菜・果物の成長を見るのが楽しいですよね。
毎日お水をあげて・・・
ちょっと待ってください。
僕も小学1年生から家の近くで畑を借りて、やる気満々で毎日お水をあげに畑に通っていました。
でもそこで失敗した経験があります。
毎日畑へ行き、水やりを
失敗の原因は水のやりすぎです。
野菜を育てるのに光や水分が必要ですが、やり過ぎてしまうと根が酸欠となり枯れてしまいます。
市民畑などを借りて栽培されている方は、今の季節、そこまで神経質に水をあげなくても大丈夫です。
野菜や果物は地中に、自分で水分を求めて根を伸ばします。
水やりをすることで、野菜たちは“あっ、根を伸ばさなくても水がもらえる”って思い、根を伸ばさなくなってしまいます。
また水やりであげる水の量は、雨の降る量と比較すると、少ししかありません。
土の表面1㎝くらいしか濡れていないことも多々あります。
そうすると野菜や果物の根も地表から浅いところにしか根を伸ばさないようになってしまいます。
地表が乾いてしまうと根も水分不足となり枯れる、という悪循環になってしまいます。
プランターで育てる場合は水やりが必要です
プランターで育てられている野菜や果物は、畑とは同じ環境ではないので、水やりが必要になります。
それはたっぷりと水をあげることで、プランターの中の土に溜まっている古い水分や、空気、雑菌を洗い流し、新しい水分と空気と交換するという意味があります。
ここで気を付けて頂きたいことは、「土が乾いたら水をたっぷりとあげる」ということです。
土が乾いていない状態で、また水をあげると土がいつも湿っている状態になり、根が酸欠を起こします。
もちろん育苗期と生長期、季節によっても異なります。
芽が出て間もない頃の葉は小さいので、水分が蒸発する量も少ないです。だから水やりは控えめにしてあげると、根がよく育ちます。逆に葉や根をどんどん大きく伸ばす生長期では、蒸発量も多いので、多めに水やりをします。
同じ夏野菜でもキュウリやナスのように水が好きな野菜と、トマトのようにそうでもない野菜もありますし、同じ野菜でも露地栽培とプランター栽培では生育環境が違うということを知っていただければと思います。