金時草/水前寺菜/式部草/ハンダマ

2024.01.22

主な産地と時期
7~9月  
主な産地 石川県、熊本県、愛知県、沖縄県

金時草を選ぶ

葉が大きく色鮮やかな物

葉の色が鮮やかで艶があり、みずみずしく葉の裏がキレイな赤紫色のものを選びましょう。茎の根元を持った時にぐったりとしてしまう物は避けましょう。葉が沢山付いていて一枚一枚の葉が大きいものを選びましょう。

赤紫の色に抗酸化作用のアントシアニンを含む

葉の裏面の鮮やかな金時色(赤紫色)は、アントシアニンというポリフェノールで抗酸化作用があり、紫外線のダメージやシミ・しわの予防などアンチエイジング効果に期待できます。また、皮膚に必要な栄養素をすべての細胞まで送り届ける毛細血管の働きを助ける作用にも期待できます。

夏バテ予防にも効果的な野菜

βカロテン、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC、カリウム、鉄分、カルシウムなど、暑い夏に汗とともに失われやすいビタミン・ミネラルも豊富に含まれています。また金時草を茹でた際に出てくるぬめりの成分は水溶性食物繊維の一種で粘膜を保護し、消化不良や食欲不振を防ぐ働きがあります。

金時草を保存する

袋に入れ冷蔵庫の野菜室に立てて保存

乾燥しないよう濡れたキッチンペーパーや新聞紙などでくるみビニール袋に入れ冷蔵庫の野菜室に入れましょう。その際、立てて保存するようにしましょう。他の葉野菜同様、金時草も寝かせておくと上に伸びようという働きで茎が曲がりやすくなり、傷みも早くなってしまいます。

茹で過ぎはアントシアニンの流出、食感の低下になるので気をつけましょう。

天ぷらにすると香ばしく とろりとした食感が美味です。

半日日陰で温度差が大きいと葉の裏の赤紫色がきれいに出ます。

沖縄伝統の島野菜「ハンダマ」として親しまれています。

金時草の豆知識

地域によっていろいろな呼び名がある野菜

金時草(キンジソウ)と言う名の由来は、葉の裏面の色が「金時芋(キントキイモ)」に似た美しい赤紫色であることから加賀地方で「金時草」と表記されるようになり、これをキンジソウと呼ぶようになったようです。標準和名では「水前寺菜(スイゼンジナ)」といい、熊本では伝来して間もないころから栽培が始まったとされ、水前寺地区(現在の熊本市中央区水前寺町)で湧き水を利用して栽培されたことから水前寺菜と呼ばれるようになったそうです。石川県では「金時草」、愛知県では「式部草」、沖縄では「ハンダマ」と呼ばれています。

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